ウチのトイレはもちろん洋式だが、簡易水洗トイレ、早い話が汲み取り式だ。
来年のカレンダーも、ガス屋さんのカレンダーに期待を寄せていた。
今から普通の水洗トイレに変えるには、100万どころじゃなくかかると知って諦めた。
いいんだウチは。もうこのまま汲み取り式で突っ走る。
それにほら。
災害とかで水が止まっても、何も困ることなく出し放題できる。
まあ簡易水洗だから水が無いと下に落ちにくいが、そこはまあブラシで「えいっ」て押して落とせばいいさ。
ね、簡易水洗だからって、何も困ってることなんか無い。
多少臭いが。
二~三ヵ月に1回業者に来てもらって汲み取ってもらう時はもっと臭いが。
前回の汲み取りの時、玄関先に業者が来年度のカレンダーを置いて行ってくれていた。
なんか外国の上流家庭の庭か何かの写真がついたデッカいカレンダー。
え、汲み取り業者がカレンダーをくれて行くなんて、ここに住んで25年間で初めてかも。
もしかして汲み取りの仕事が減ってるのかな。今どき汲み取りを頼む家は貴重になってきたから大事にしようと考え始めたのだろうか。
なかなか見やすいカレンダーだが、ウチは毎年リビングの一番目立つ場所には、ガス屋さんのカレンダーを貼っている。
ガス屋さんのカレンダーこそがウチのメインカレンダーだ。
大きさといい、イラストのセンスの良さといい、私はガス屋さんのカレンダーがいつもお気に入りだ。
特にここ数年、いつも同じイラストレーターのイラストで、この方のイラストがとても良い。
このイラストレーターは誰だろうと調べたら、坂内拓という人らしい。
特に今年2019年のカレンダーの絵は、毎月どれも素敵だった。
来年のカレンダーも、ガス屋さんのカレンダーに期待を寄せていた。
そして先日ガス屋さんが来年のカレンダーを置いて行ってくれた。
期待通り、2020年も坂内拓さんのイラストだった。
しかし…
あれ?小さい。
2019年までのカレンダーに比べてサイズが小さくなってしまった。
ガス屋よ、どうした。いつもの大きいサイズでなぜ作らなかったんだ。
こうなってくると見やすいのは汲み取り業者のカレンダーじゃないか。
来年は汲み取り業者がくれた、外国のどっかの上流家庭の庭のよくわからない写真のカレンダーがウチのリビングを飾ることになるのだろうか。
汲み取り業者の名前が印刷されたやつ。
・・・なんか、毎日365日汲み取り業者のカレンダーを目にすると、
ウチのリビングの壁が臭いという錯覚を覚えそうだな。
却下。
小さくても気に入った絵が見たい。
やはり2020年もガス屋さんのカレンダーでいこう。