太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

太宰府木うそ保存会発足15周年記念シンポジウム その5

2014年04月14日 | 太宰府木うそ保存会
山村
 木うそは祭具としての面だけではなく、太宰府を代表する民芸品としての側面も持っています。
 今日は九州の郷土玩具としては木うそとともに全国にファンがいらっしゃる大分県玖珠町北山田の大野原きじ車保存会の会長でいらっしゃる高倉三蔵様においでいただいております。
 私自身も木うそ保存会のみなさんとここ数年ご一緒させていただいて、その生産に従事されているみなさんの環境が、ほぼボランティアの状態であることを知りました。
 大野原も名人がお亡くなりになった後を受けて地元有志でそのご遺志を引き継がれたと伺っております。会の歴史と現状をお教えいただけませんでしょうか?


高倉 
 私たちはボランティアだとは思ってましぇん。好きだからやっちょる(笑)。
 会員は10名ほどおりますが、毎月第3日曜日に集まって、きじ車を作って、そのあとに鍋をしたり、酒をのんだりしてそれが楽しくてやっちょります。
 木うそさんとはさきほど話をしてましたが、稼ぎが多少はあると話を聞きましたが、きじ車は売れませんもんね~。
 一時期どうにか売れるようにならんかいなと思って、別府大学の先生のところに相談にいきました。それで売れるようにするなら、削って飾りをつけるとか、色を塗るとかしたらどうでしょうかと聞いたら、「そんなことしたらいかん。」と言われました。宇佐神宮のところに木で作ったサルがあったんですが、それに色を塗ったりしてから売れなくなって、結局なくなりました。
 伝統民芸品はもうかるとか考えたらいかんって。この形が好きで作っちょんのじゃけん、それでよかやないかと。玖珠には大きな10mになるきじ車も作ってますので、ぜひ遊びにきてください(拍手)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 太宰府木うそ保存会発足15... | トップ | 太宰府木うそ保存会発足15... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

太宰府木うそ保存会」カテゴリの最新記事