関西学生ラクロスリーグ男子1部決勝トーナメント(ファイナル3)の準決勝が10月22日、たけびしスタジアム京都(京都市右京区)で行われ、神戸大男子ラクロス部(予選3位)は京大(予選2位)の試合が行われた。猛攻撃する京大に対して前半に大差をつけられる一方、神戸大は攻め切ることができず3-8で敗れる。2018年以来の決勝戦進出はならず、2016年以来の10度目の優勝及び3度目の全日本選手権進出の夢は潰えた。準決勝で敗退という結果に神戸大の吉川主将は悔しさを滲ませた。<尾畑陽貴、本多真幸>
1Q、神戸大の4番三浦和輝(工3年)がショットを決め、先制する(1-0)。14番田中優平(法4年)もショットを放つが惜しくも枠外へと外れる。流れが神戸大に来たかと思われたが、京大が攻めに転じる。京大がショットを決めて、同点に追いつき(1-1)、フェイスオフ後も京大側がボールを保持する。その後、連続で得点を許しスコアを1-3とされて1Qを終了する。
(写真:先制のショットを決め、チームメイトに祝福される三浦(中央)。)
2Q、京大が猛攻撃を開始。ゴールを狙い続け、ショットが外れても京大サイドがボールを保持し続ける展開となる。京大サイドが3本のショットを決め、一気に神戸大を引き離す(1-6)。一方の神戸大は攻め切ることができず、2Qを無得点。
3Qでは神戸大が京大からボールを奪い、反撃する。神戸大の1番藤原僚太郎(工4年)がゴール左側から鋭いショットで得点する(2-6)。さらに、相手の攻撃を防いだのち、神戸大の8番山田誉大(文4年)がセンターライン付近からのロングショットを決める(3-6)。
(写真:3Q、ロングショットを決める8番山田)
京大が3点をリードしたまま試合は第4Qへと突入する。神戸大は1番藤原らが果敢にゴールを狙うが、京大のゴーリーやディフェンダーに阻まれて得点ならず。その後、神戸大はテクニカルファウルでマンダウン。人数差で不利な戦いを強いられる。京大はこのチャンスを逃さず追加点を獲得(3-8)。京大に点差を広げられ、試合終了を迎える。
(写真:4Q、京大に追加点を許す)
神戸大は5点差で京大に敗れ、準決勝で敗退が決まった。2018年以来の決勝戦進出はならず、2016年以来の10度目の優勝及び3度目の全日本選手権進出の夢は潰えた。
吉川未来主将(農4年)は「手ごわい相手だということは試合前から分かっていた。しかし、プレーの強度という、僕たちが1年間ずっと鍛えてきて、勝負したいと思っていたところで負けてしまったことがこの結果につながったと思う。」と試合を振り返った。吉川主将はまた、自身の4年間を振り返り、「順調な時期もあったが、怪我が重なって3年生の1年間は全く練習できなかった。そんな中で僕を主将に選び、信じて支えてくれたチームの皆にはとても感謝している。最後こういう不甲斐ない結果に終わってしまって申し訳ない。」と悔しさを滲ませた。
主将は最後に「今季の初めには不安が残っていたが、徐々にチームとしての方向性が定まり、そこを信じて1年間やって来た。関西制覇できなければ無駄になるとはいえ、こうやってファイナル3までこれたことは大きな指標となると思う。後輩たちには『いかにして関学、京大に勝つか』という問いの答えを見つけて、関西制覇を成し遂げてほしい。」と述べ、チームの歩みを振り返りながら後輩への期待を言葉にした。
(写真:試合終了後、インタビューに応じる吉川主将)
谷口寛ヘッドコーチは「先制点を獲れた時は良い流れが来ていると思ったが、3-8という結果は完敗だと感じた。今年のチームを振り返って端的に表現するならば『やさしい』チームだった。仲の良いチームだったと言えるが、その反面、少し闘争心に欠けるところがあり、相手とのプレーに差が生じてしまったのだと思う。」と語り、新チームの課題点について「戦力はダウンしてしまうが、その点を経験で補えるかどうかがカギだ。」と述べた。
(写真:谷口ヘッドコーチ)
《関西学生ラクロスリーグ決勝トーナメント(ファイナル3) 男子1部準決勝 神戸大vs京大 @たけびしスタジアム京都》
神戸大1020|3
京都大3302|8
了
1Q、神戸大の4番三浦和輝(工3年)がショットを決め、先制する(1-0)。14番田中優平(法4年)もショットを放つが惜しくも枠外へと外れる。流れが神戸大に来たかと思われたが、京大が攻めに転じる。京大がショットを決めて、同点に追いつき(1-1)、フェイスオフ後も京大側がボールを保持する。その後、連続で得点を許しスコアを1-3とされて1Qを終了する。
(写真:先制のショットを決め、チームメイトに祝福される三浦(中央)。)
2Q、京大が猛攻撃を開始。ゴールを狙い続け、ショットが外れても京大サイドがボールを保持し続ける展開となる。京大サイドが3本のショットを決め、一気に神戸大を引き離す(1-6)。一方の神戸大は攻め切ることができず、2Qを無得点。
3Qでは神戸大が京大からボールを奪い、反撃する。神戸大の1番藤原僚太郎(工4年)がゴール左側から鋭いショットで得点する(2-6)。さらに、相手の攻撃を防いだのち、神戸大の8番山田誉大(文4年)がセンターライン付近からのロングショットを決める(3-6)。
(写真:3Q、ロングショットを決める8番山田)
京大が3点をリードしたまま試合は第4Qへと突入する。神戸大は1番藤原らが果敢にゴールを狙うが、京大のゴーリーやディフェンダーに阻まれて得点ならず。その後、神戸大はテクニカルファウルでマンダウン。人数差で不利な戦いを強いられる。京大はこのチャンスを逃さず追加点を獲得(3-8)。京大に点差を広げられ、試合終了を迎える。
(写真:4Q、京大に追加点を許す)
神戸大は5点差で京大に敗れ、準決勝で敗退が決まった。2018年以来の決勝戦進出はならず、2016年以来の10度目の優勝及び3度目の全日本選手権進出の夢は潰えた。
吉川未来主将(農4年)は「手ごわい相手だということは試合前から分かっていた。しかし、プレーの強度という、僕たちが1年間ずっと鍛えてきて、勝負したいと思っていたところで負けてしまったことがこの結果につながったと思う。」と試合を振り返った。吉川主将はまた、自身の4年間を振り返り、「順調な時期もあったが、怪我が重なって3年生の1年間は全く練習できなかった。そんな中で僕を主将に選び、信じて支えてくれたチームの皆にはとても感謝している。最後こういう不甲斐ない結果に終わってしまって申し訳ない。」と悔しさを滲ませた。
主将は最後に「今季の初めには不安が残っていたが、徐々にチームとしての方向性が定まり、そこを信じて1年間やって来た。関西制覇できなければ無駄になるとはいえ、こうやってファイナル3までこれたことは大きな指標となると思う。後輩たちには『いかにして関学、京大に勝つか』という問いの答えを見つけて、関西制覇を成し遂げてほしい。」と述べ、チームの歩みを振り返りながら後輩への期待を言葉にした。
(写真:試合終了後、インタビューに応じる吉川主将)
谷口寛ヘッドコーチは「先制点を獲れた時は良い流れが来ていると思ったが、3-8という結果は完敗だと感じた。今年のチームを振り返って端的に表現するならば『やさしい』チームだった。仲の良いチームだったと言えるが、その反面、少し闘争心に欠けるところがあり、相手とのプレーに差が生じてしまったのだと思う。」と語り、新チームの課題点について「戦力はダウンしてしまうが、その点を経験で補えるかどうかがカギだ。」と述べた。
(写真:谷口ヘッドコーチ)
《関西学生ラクロスリーグ決勝トーナメント(ファイナル3) 男子1部準決勝 神戸大vs京大 @たけびしスタジアム京都》
神戸大1020|3
京都大3302|8
了