(2009.12.14 7:13am)
今朝はとても寒い日でしたが雲一つないいい天気になりました。
安達太良の頂上付近には相変わらず雪が見えていました。
そしてこれが今朝の吾妻連峰です。この写真は福島西インター付近から撮ったものです。雪を頂いた吾妻小富士がとても綺麗でした。
ところでこの吾妻小富士なのですが、どこで見たのか誰のものだったのかもすっかり忘れてしまいましたが、福島市内方面から描いた吾妻連峰の絵を見たことがあります。そのときとても変だなと思ったことがありました。それは福島市内方面から描いたにもかかわらず、吾妻小富士にしっかり噴火口が描かれていたからなのです。
そう、それはちょうどこの上の写真(2009.4.28撮影)に見える吾妻小富士のようでした。このことを福島市内に住む会社の同僚に話したのですが、その同僚も市内から見た吾妻小富士には噴火口が見えると、わたしと話をするまでずっと思っていたそうです。そう言われれば、なるほど吾妻小富士の頂上付近の黒い楕円は噴火口のように見えなくもありません。
上の写真は2003年10月3日にわたしが一切経山から撮ったものです。遠くかすんで低く見えるところが福島市内方面です。ですから高低差から考えても福島市内から噴火口は見えないはずです。やはりわたしが見た絵にあった吾妻小富士の噴火口は山頂にある黒い翳りをそうだと思いこんでしまったためかもしれませんね。
(2009.4.28)
さて、それではこの吾妻小富士の紛らわしい黒いものの正体とは・・・。
こんなとき便利なのが『Google』や『Yahoo』の地図です。これさえあればどなたでも鳥になれるのです。写真は右が北方面になりますから下が福島市内方面です。噴火口に見えた黒いものは、本物の噴火口よりまったく小さいことが分かります。では小さな噴火口なのでしょうか。
少し高度を下げてみました。これは『Yahoo地図』による“エセ噴火口”の正体です。うーん、わたしにはハイマツなどの茂みのようにも見えるのですが・・・。
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http://www012.upp.so-net.ne.jp/joudo/kofuji.htm
このページにある桃の花越しに見える“雪ウサギ”のある吾妻小富士の写真などを見ると、春霞の影響もあるのかまったく噴火口に見えてしまいます。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/54/ca7613cd5f786834695bb5d9ccfbc471.jpg
わたしが自分で撮った写真でさえも“ひょっとしたらひょっとするのかもしれない”なんて思ったほどなんです。うーん、実によく出来ているんです。
こんなに大きなハイマツ帯(?)の群落がポツンと残っていたのですね。最後の衛星写真を、ついつい凝視してしまいました。
この火口付近も、侵食で崩れたり、あるいは植生が回復したりで、50年単位くらいで見ると変化しているのかもしれませんが、この“フェイクの噴火口”に、どのくらいの方々がだまされているかに興味ありますねえ。肉眼で見る分には、たしかに「見えなくもない」って感じですから。
福島駅から西方面の山々に向かってほぼ正面に見えるのが磐梯吾妻スカイラインで有名な吾妻連峰です。吾妻小富士もその中にあります。そして、そこから視線を左(南西方面)にパンしていくと吾妻連峰の隣に安達太良連峰が見えます。福島駅からは両連峰を見ることができます。福島駅からはどちらもほぼ同じぐらいの距離と言っていいかと思います。
富士山は単独峰で日本一高い山ですからその姿も素晴らしいですね。吾妻連峰の中にもその面影にあるところから、ここの話題に取り上げた吾妻小富士という噴火口を持つ山があります。少し似ているでしょう。
安達太良山は吾妻山や磐梯山と並んで地元ではポピュラーな山です。しかも安達太良(阿多多羅)山は高村光太郎の“智恵子抄”で知る人ぞ知る山のようで、名前だけは知っている方々も大勢いらっしゃるのだと思います。
安達太良の麓に住むわたしは吾妻おろしの本当の恐ろしさを知らずに過ごしています。
磐梯吾妻スカイラインは自転車で走破する方々も沢山いますが、何度も死にますのでわたしは苦手なんです。ハハハ
福島は山が多くて、ヒルクライム好きにはたまらないと思います。
この間の福島出張で、JR福島駅から見た山々には冬化粧が見えました。
福島駅からは安達太良山って近いのでしょうか?
私は静岡出身なので高校生までは毎日富士山を見ていました。沼津市の境川から見た富士山はまた格別にダイナミックで気持ちが大きくなった気がします。(^o^)
安達太良山も地元ではかなり有名な山ではないでしょうか?
福島市は吾妻おろしというか吾妻風が相当冷たくて風が強いようですね。日本の五大悪風でしょうかねえ。(^^;)
航空写真(衛星写真)で見ると吾妻小富士の噴火口はとても大きいのですね。わたしも“ピナ男さん”と同じことを考えていました。“mattoshiさん”ならさしずめMTBで火口を一周なんていうところでしょうか。
今の今まで噴火口と思いこんでました。
火口に見える黒いものはやはりハイマツ
なんでしょうか。
来年、火口の縁を歩いて実際に確かめたく
なってきました。
黒い楕円の翳りがまったく上手に“フェイクの噴火口”を仕上げているんです。おっしゃるように本物の噴火口の方はとても大きいのです。その形のほとんどが噴火によって出来た山なのかもしれませんね。
これからだんだん積雪が多くなってくると“フェイクの噴火口”も雪に覆われて消えてしまいます。そして春の雪解けのころ斜面に“ゆきウサギ”が現れる頃、“フェイクの噴火口”は一番それらしく見えるようになるのです。
山の大きさに比べると噴火口が大きいですね
フェイクの噴火口 まったく旨く出来ていますね
遠目では噴火口に見えますね
ところで吾妻小富士の噴火口の一件ですが、吾妻小富士には噴火口があるということは福島市のほとんどの方は知っていて、それゆえにあの頂上付近の黒く見える楕円を噴火口だと思いこんでしまうのかもしれません。福島市の方々に吾妻小富士の絵を描いてもらったとすれば、いったいどれぐらいの割合で噴火口を描くかたがいらっしゃるんでしょうね。
WEBで「吾妻小富士」で画像検索をかけると、ホントに火口だと思えてしまうような写真もあったりするのです。でも決定打はやはり航空写真でしたね。
でも、遠くから見たら「噴火口」に見えちゃいますね^^;。