テーブルの上にはいつも10個以上のリモコンが置いてある。
テレビ、ビデオ、DVDプレーヤー、HDDレコーダーそしてプロジェクター、AVアンプ、ゲーム機など・・・。さらにはエアコンや扇風機はもちろんのこと、現代は暖房機器や照明機器にまでリモコンが付属するといった具合だ。
それぞれに使用している分にはとても便利だ。でもこれだけ多くなるといつも使う、例えば映画のDVDをAVアンプを通して見る、ビデオやHDDレコーダーに録画した番組を見るといった日常ひんぱんに使用するものについては、次々とそれぞれのリモコンを操作しなければならない部分をなんとか簡単にできないかと考える。
そこで登場するのが学習リモコンというものだ。学習リモコンに普段使用する各種リモコンの動作を記憶させて1台のリモコンでテレビやビデオ、DVDプレーヤーやHDDレコーダーの操作が可能になるという優れものだ。わたしはこの学習リモコンを過去に2台購入したことがあるが現在は使用していない。それはなぜか・・・。
学習リモコンに記憶させた分のリモコンが減ってテーブルのうえが片付いてしまいそうだが、結果はそうではなかった。記憶させた私自身には重宝していたのだが、家族全員がそれを使いこなすまではいたらなかったからである。というのは学習リモコンに記憶させた本人はこのボタンはテレビの電源、これはビデオの再生とか知っていても、これを家族全員が覚えるのには無理がある。結果としてテーブルの上は片付くどころか、わたし専用の学習リモコンが1台増えるという当初の思惑とは全く逆の結果となってしまったのである。
そしていま、我が家には困ったテレビが1台ある。このテレビは本体にビデオなどを見るための外部入力切替が無くリモコンでしか操作出来ない。ところがこのリモコンが目下行方不明で捜索中なのだ。今はコスト削減のために本体のボタンを減らしてリモコンでしか操作できないというような機器がけっこう存在するようなのだ。リモコンが故障したり紛失したりしたら、本体はあってもリモコンが無いために使えないという馬鹿げた結果を招いてしまうことになる。
離れたところから操作できるリモコンはとっても便利。いちいち立ってテレビまでいってチャンネルを変えるとかボリュームを調整する必要がないんですから。でもわたしはテレビに手の届くところにいながらチャネルを変えるのに「あれっ、リモコン、リモコン。おーい、テレビのリモコンは?」テレビ本体のチャンネルボタンを押せばいいのに・・・。
これってリモコンを使っているんじゃなくて、リモコンに使われてない?
我が家はテレビのが一つあるだけです。
シンプルでしょ(^.^)
それでOKだったんです。いまの家電はリモコンを使うことを前提に設計されているので、本体側はでは操作しにくくなっています。例えば、昔のテレビはガチャガチャ回す回転式のダイヤル、その次はタッチチャンネルなんていう押しボタン式のダイヤル、でもどちらもそのチャンネルにストレス無く合わせられました。
今のテレビときたら、本体側にはチャンネルボタンは昇順、降順の2つのボタンしか無くて見たいチャンネルにすばやく替えることが出来ません。でもリモコンにはちゃんとテンキーが付いていて一発選局が可能なんです。これがついリモコンを探す理由の一つなのかも知れません。