
(2:27pm 郡山市片平地内からの安達太良連峰)
朝から晴れ渡った空は、安達太良をことさらに美しく見せています。待ちに待った、よい天気の休日です。
先日、ナイトランでパンクのアクシデント。タイヤとチューブを新品に替えて、厄払いも終えました。きょうはとことん走りたい気分なんです。ところが、ここで第一のトラブル発生。午前8時15分、出勤する“ワイフ君”の車を塞いでいたわたしの車を退かそうとしたのですが、エンジンがかからない。いやスターターが回っていないんです。最近バッテリーが少々疲れてきたなとは感じていて、近々取り替えようと思っていたところだったんです。
結局、娘の車からブースターコードを使ってエンジンをかけました。トランクに折りたたみMTB(UGO)を入れてガソリンスタンドへ。給油と洗車とバッテリー交換をお願いして「車は午後に取りにくっから。よろしく!」とばかりに、トランクから出したMTBに跨って自宅へ戻りました。こんな絶好の自転車日和の朝になんというトラブル。さあさあ、あわただしく出発です。とりあえず、いつものナイトランコースを走ります。コンビニで水分とおにぎりを調達しました。母校の本宮第二中学校前を通過します。ほら安達太良が見えて、こんないい環境で育ったのですよ。その後は知りませんけど・・・。
きょうのコースは、いつものナイトランコースから県道29号で須賀川市長沼町へ出て、時間があったら白河方面へ走ってみようかなと思っているんです。出だしのトラブルで『輪ケ淵橋(わがふちばし)』にさしかかったのが10時半。わたしたちはこの橋を『おむろばし』なんて言っていましたっけ。現在は車両通行止めになっています。
ここまで走ってきて、なんだか右足のクリート位置がしっくりしないんです。絶対に車の通らない『輪ケ淵橋』の上でクリートの位置調整をしました。橋から見下ろした五百川はエメラルドグリーンに輝いていました。
この場所は先ほどの『輪ケ淵橋』からさらに上流の五百川。ここが本宮市と郡山市の境界です。川の右側の崖では時々ロッククライミングの練習などをしていることがあります。
いつものナイトランコースに別れを告げ、ここから県道29号を走ります。前方には安積山が見えています。一番左には御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)の道路がみえていますが、最近見たブログでは、まだ雪があって途中までしか行けないのだそうです。
夏出(なついで)地区を過ぎ堂尻池にかかる『夏出橋』で記念撮影。ここは新緑のころがとても綺麗なんです。
次に通りかかった『逢瀬公園』の駐車場には、平日にしては自家用車がいっぱい。みなさんこの陽気に誘われて公園の散策に出かけておいでになったのでしょう。ここでお昼にしてもいいのですが、この先のいいところでお昼にしようと思っているので先を急ぎます。
『逢瀬公園』から500mも走ったでしょうか、御霊櫃峠への入り口近くへさしかかると田んぼに白鳥がいます。“中村和夫さんの『ありがとう田んぼ』・・・”中村さんちの田んぼは無農薬、そして冬でも水を張ったまま耕さないので、生き物たちが沢山いて、白鳥達も毎年来るようになってきたようです。(看板からの、わたしの勝手な解釈ですが、大きく外してはいないと思います)
三森峠へと向かう県道6号との交差点を突っ切って、県道29号をさらに進みます。すると左側に陸上自衛隊の『多田野演習場』と書かれた看板があります・・・“ただの”演習場!ハハハ(と、独り親父ギャグしているやるせない自分がいました)
そこから程なく道路の西側に大きな土塁(ダム)が現れました。ここが『深田ダム』です。ここでお昼にしようと思っていたんです。
自家用車が降りてきます。やはり何があるのか見に来た人なのでしょうか。ここには桜もあるのですが、今の季節にはなにも無いはずです。
何にも無くて“チョー”静かでいいです。聞こえるのはウグイスの鳴き声ぐらいのものです。ここも新緑になって桜が咲いたら気持ちがいいでしょうね。コンビニのおにぎりでお昼にします。天気のいいのが何よりのご馳走です。午後1時、これじゃ白河方面はチョット無理。長沼からあわよくば岩瀬牧場のソフトクリームを食べて、乙字ケ滝へ抜けてみちのく自転車道を帰ろうと思います。深田ダムに別れを告げ、県道29号へ戻って長沼方面へ向かいます。
「パンッ!」と突然大きな音。
「あ~あ、やんなっちゃう。もう・・・」
“二度あることは三度ある”あまりの悔しさに今回のバーストの原因はなんなのか戻って見てみたのですが、見つかったのは一辺が2cmぐらいのガラス片と缶ジュースのプルトップぐらいのものなんです。ガラス?・・・どうも違うなあ。プルトップ?・・・どちらかと言ったらこいつかなあ。今までのうちで一番の深手。まさに“ザックリ”という表現がピッタリです。
何度と無くやっている、手慣れた一連の作業。ところが、きょうはこの“ザックリ”を何とかしないと、チューブがはらわたのようにはみ出してきて、またもやパンクしていまいます。ここで“oyajiライダーさん”が過去に用いられたという「奥の奥の手」。ガムだったか飴だったの包装紙。ところがわたしは持ってないので、交換したチューブの包装の一部(写真)をタイヤのキズの内側へ入れました。
それから、きょうはボンベもあるのですが、ショックアブソーバに空気を充填するための“ショックポンプ”を使用します。これが多少まどろっこしいのではありますが、しかしちゃんと入るのです。
それにしても、空気圧がかかったキズ口は見るからに痛々しいのでありました。途中で傷口がパックリ・・・なんていうことにならないように4気圧で止めておきました。圧力ゲージが付いたショックポンプはこんなところも便利です。
そんな訳で、長沼経由「みちのく自転車道:乙字ケ滝」をここで断念して、ひたすら車の少ない道を選んで帰ります。と、目の前に素敵なものが現れました。『安積疎水』の空中用水路です。先の見えないほど遠くからきています。これはカッコイイです!
ところが、道路では上を通るのだと思っていましたら、これが道路の下を通るのです。ダイジョブかって?わたしは最初こんな事はやっちゃダメだと思ったのですが、相手は水ですから道路の右と左では水面は一緒になるんですよね。納得したり、感心したりしました。
半裏安達太良を見ながら郡山市大槻方面から郡山市片平方面へ向かって走ります。時々止まってはタイヤの病状を診ます。今のところは応急処置が功を奏しているようです。
ようやく郡山西部工業団地までたどり着きました。ここから少し行けば、いつものナイトランコースにぶつかります。ここまで来ればあとはもう11~12キロというところです。工業団地内の公園で一息付きました。
公園の一角では紅梅も真っ盛りでした。ここまで来れば勝ったも同然。少し余裕も戻ってきました。でもそれと同時に悔しさも倍増しました。「なんでこんな目に会わなきゃなんねえんだよ!」「自転車遊びは安いもんだなんて、こんなにパンクばっかりしてちゃ、金がかかってしょうがねじゃねえか!」、ったく・・・。
まあ、なんとか無事に家にたどり着きました。キズは多少広がってましたが“当てもの”をしたおかげで大事に至らずに済んだようです。おろしたてのピッカピカのタイヤとチューブが一辺でオシャカになってしまい、結果的に高い走りに付いてしまいましたが、それなりに楽しめたことも事実ではあります。
「まあ、いっかあ」
三たびの悪夢が現実となった、本日の走行距離58.08 走行時間2:53 平均速度20.0 最高速度50.0
チューブはいいですが、タイヤが裂けるのは痛いです。でも流石ですね、応急処置の後もちゃっかり愉しんで走ってくるあたり、サイクリストたるものこうでなくちゃいけませんね。
まだ新しいステルビオ・・・・心中お察しいたします。
その後、あの状態で予定のコースを走りきるような無茶はできませんでしたし、帰りはいつキズが開くかと気が気ではありませんでした。
自転車を引いて歩くようなこともなく、乗ったまま変えれたのはバンザイでしたが、もうチョット走ってもらわないと家計に響きます。
わたしは高校のころバイクがバーストして押して歩いたことがありました
気圧が高いタイヤがバーストするとその箇所から青い炎が出るのを始めて見て知りました
ニュータイヤだったのですか、これはお気の毒でしたね。応急処置法は、たいへん勉強になりました。
話は違って、kojiさんの写真は綺麗でうらやましいです。福島県の風景が素晴らしく綺麗に撮れてます。
まあ、最悪事態には家族にSOSを出して、救急車で迎えに来てもらうしかないのですが、それにしても、新しいタイヤとチューブが次々とダメになっていくのは、少々辛いものがあります。
これを何処で吹っ切るかが問題ですね。“ざっきーさん”いいおまじない知らない?
それから予備のタイヤも持てれば言うことはないのですが、“山羊さん”のおっしゃるように、曲げに強い何か丈夫なものを持っていればバースト箇所を塞ぐ応急処置は出来ます。いいものが有ったらぜひお教しえください。
道路の端っこは、小石を「はじめ、ガラス片やつぶれた空き缶など、いろいろな物が散らばっていますから、あんまり端っこには行かないようにしてはいるのです。そうは言ってもタイヤの直前ばかりは見ていられませんから、防ぎようが無いのかもしれません。
「パンクも人づき」何て言ったら、救われませんよね、わたし・・・。