(2010.12.12 仙台平:福島県田村郡滝根町)
12月12日、気持ちよく晴れた日曜日。先日自転車で小野町に行ったときに見た“風車”を見てみようと思い立って、“ワイフ君”をお供にドライブに出かけました。
おそらく“あぶくま洞”の方だと見当をつけていましたから、JR磐越東線と平行して走る県道19号線で滝根町までやってきました。“あぶくま洞”入り口の水色のゲートが見えるところまでやってくると、なるほど沢山の風車が見えました。
もっと近づいてみようと星の天文台のところまで上りましたが、手前の山々に隠れてしまって、風車はますます見えなくなってしまいました。そこで天文台からさらに上って仙台平キャンプ場まで来てみました。
ここへ来たのは初めてなのです。キャンプ施設の他にこのような立派なバンガローもありました。
なになに、鬼丸とな・・・。
案内板にあった展望台へと向かいます。『対向車が来たらどうしましょう』というような道が高台へと延びています。
頂上に行くに従って、素晴らしい眺望が開けてきました。
ここが展望台。駐車場には先客が数台。
駐車場から北の方角に風車群が見えました。
しかし、よく考えるとこの方向に風車が見えるのは少し変だと思いました。あぶくま洞入り口から見えた風車群ならこれとはほぼ反対の位置になるはずなんです。
展望台付近には『大多鬼丸(おおたきまる)首塚』なんていうものが建っています。キャンプ場管理棟の案内板にあった“鬼丸”です。ここを根城にしていた豪族“鬼丸”は征夷大将軍“坂上田村麻呂”との戦に敗れ、『つるべ落とし』と呼ばれる竪穴に全財産を投げ込んで自害したのだそうです。
さあ、展望台へ上がってみましょう。
これが展望台からの眺めです。
さて、今度は肝心な最初に見た風車群を探して県道36号線をいわき方面へと走っています。
前方には巨大な風車群が見えてきました。
もっと近づこうと県道36号線をどんどん進んで、とうとういわき市に入りましたが今度は逆に遠ざかっているのです。
そこでUターンして再び田村市へと逆戻りです。
道路に面した畑で作業をしておいでのお父さんに、風車の近くまで行くのにはどこから行ったらいいのかをお聞きしました。なんでも道路は未舗装で少々悪いのだそうですが、この先から行けると教えていただきました。
教えていただいた通り、風車を搬送したと思える道幅のある砂利道が、カーブを繰り返しながら延々と続いています。そして雨水で道が水路にならないようにするためか、道路を斜めに横断する溝が切ってあります。その溝を越える度、ガクンガクンと前後左右に車を揺らしながらゆっくり上っていきました。
風車はいよいよ大きくなって頂上が近いことを教えています。
家に戻ってからネットでこの風車について検索をかけました。先に仙台平展望台から見えた風車群は桧山高原牧場跡地の14基、そして実際に近くまで行ってみたのが阿武隈高原牧場『滝根小白井ウインドファーム』の23基ということのようでした。道路は未舗装のまま、“風の高原(布引高原)”のように観光化するつもりはないのだろうかと思いましたら、ここは集落や学校にも近く、風車による低周波の人体におよぼす影響が懸念されるとして問題視されているところのようでもあります。なるほど、そういえばそんなことを以前テレビか何かでやっていたような気がしました。あれはここのことだったのか・・・。
電磁波や低周波による人体への健康被害についてはまだまだ灰色の状態、過去の公害問題も同じだと思うけれど、はっきり黒にならないうちはその事業を覆すことはとても難しいですよね。かといって実際に健康被害が出てからでは遅すぎます。最近見た映画、ジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』。法律の素人、元ミス・ウィチタが巨大企業を相手に3億3300万ドル(約350億円)という史上最高の賠償額を勝ちとった公害訴訟の実話の映画化です。これは“まるで映画のようで”痛快過ぎましたけど・・・。
そしてさらには、風力発電は当てにならない発電だとも指摘してありました。電力会社がこれを買い取るのですが、本当に電気を必要としているときに必要な量を生み出せる確証が無く、文字通りの風まかせ発電だと・・・。言われてみればその通り、大容量で効率的、かつ費用対効果の大きい充電システムが発明されれば、風力発電も有効な手段かもしれませんが、現段階ではそれも難しそう。世界的に見ればもうこれ以上風力発電施設を増やさないとするところや、メンテナンスコストの面から止めようというところまでもあるようです。
得てして物事には二面性があります。クルクル回る風車を見上げて、アハアハと脳天気に喜んではいられないのですね。
12月12日、気持ちよく晴れた日曜日。先日自転車で小野町に行ったときに見た“風車”を見てみようと思い立って、“ワイフ君”をお供にドライブに出かけました。
おそらく“あぶくま洞”の方だと見当をつけていましたから、JR磐越東線と平行して走る県道19号線で滝根町までやってきました。“あぶくま洞”入り口の水色のゲートが見えるところまでやってくると、なるほど沢山の風車が見えました。
もっと近づいてみようと星の天文台のところまで上りましたが、手前の山々に隠れてしまって、風車はますます見えなくなってしまいました。そこで天文台からさらに上って仙台平キャンプ場まで来てみました。
ここへ来たのは初めてなのです。キャンプ施設の他にこのような立派なバンガローもありました。
なになに、鬼丸とな・・・。
案内板にあった展望台へと向かいます。『対向車が来たらどうしましょう』というような道が高台へと延びています。
頂上に行くに従って、素晴らしい眺望が開けてきました。
ここが展望台。駐車場には先客が数台。
駐車場から北の方角に風車群が見えました。
しかし、よく考えるとこの方向に風車が見えるのは少し変だと思いました。あぶくま洞入り口から見えた風車群ならこれとはほぼ反対の位置になるはずなんです。
展望台付近には『大多鬼丸(おおたきまる)首塚』なんていうものが建っています。キャンプ場管理棟の案内板にあった“鬼丸”です。ここを根城にしていた豪族“鬼丸”は征夷大将軍“坂上田村麻呂”との戦に敗れ、『つるべ落とし』と呼ばれる竪穴に全財産を投げ込んで自害したのだそうです。
さあ、展望台へ上がってみましょう。
これが展望台からの眺めです。
さて、今度は肝心な最初に見た風車群を探して県道36号線をいわき方面へと走っています。
前方には巨大な風車群が見えてきました。
もっと近づこうと県道36号線をどんどん進んで、とうとういわき市に入りましたが今度は逆に遠ざかっているのです。
そこでUターンして再び田村市へと逆戻りです。
道路に面した畑で作業をしておいでのお父さんに、風車の近くまで行くのにはどこから行ったらいいのかをお聞きしました。なんでも道路は未舗装で少々悪いのだそうですが、この先から行けると教えていただきました。
教えていただいた通り、風車を搬送したと思える道幅のある砂利道が、カーブを繰り返しながら延々と続いています。そして雨水で道が水路にならないようにするためか、道路を斜めに横断する溝が切ってあります。その溝を越える度、ガクンガクンと前後左右に車を揺らしながらゆっくり上っていきました。
風車はいよいよ大きくなって頂上が近いことを教えています。
家に戻ってからネットでこの風車について検索をかけました。先に仙台平展望台から見えた風車群は桧山高原牧場跡地の14基、そして実際に近くまで行ってみたのが阿武隈高原牧場『滝根小白井ウインドファーム』の23基ということのようでした。道路は未舗装のまま、“風の高原(布引高原)”のように観光化するつもりはないのだろうかと思いましたら、ここは集落や学校にも近く、風車による低周波の人体におよぼす影響が懸念されるとして問題視されているところのようでもあります。なるほど、そういえばそんなことを以前テレビか何かでやっていたような気がしました。あれはここのことだったのか・・・。
電磁波や低周波による人体への健康被害についてはまだまだ灰色の状態、過去の公害問題も同じだと思うけれど、はっきり黒にならないうちはその事業を覆すことはとても難しいですよね。かといって実際に健康被害が出てからでは遅すぎます。最近見た映画、ジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』。法律の素人、元ミス・ウィチタが巨大企業を相手に3億3300万ドル(約350億円)という史上最高の賠償額を勝ちとった公害訴訟の実話の映画化です。これは“まるで映画のようで”痛快過ぎましたけど・・・。
そしてさらには、風力発電は当てにならない発電だとも指摘してありました。電力会社がこれを買い取るのですが、本当に電気を必要としているときに必要な量を生み出せる確証が無く、文字通りの風まかせ発電だと・・・。言われてみればその通り、大容量で効率的、かつ費用対効果の大きい充電システムが発明されれば、風力発電も有効な手段かもしれませんが、現段階ではそれも難しそう。世界的に見ればもうこれ以上風力発電施設を増やさないとするところや、メンテナンスコストの面から止めようというところまでもあるようです。
得てして物事には二面性があります。クルクル回る風車を見上げて、アハアハと脳天気に喜んではいられないのですね。
・目的地を探しながらの旅もおもしろいですよね。
・風車はメンテも大変らしく、私の近所にあるものは、落雷だかで壊れ、修理費が莫大なので「空回り」させてるらしいです。
風力発電はECOでクリーンでとてもいいものだと思っていました。ところがこの事業も、設備には国からの援助金、そして産み出した電気は電力会社の高額買い取りという仕組みによって旨味があるようです。ですからとにかく設備を打ってしまった方が勝ちというようなところがあるのだと思います。なんだか少し前の国からの補助金目当てに雨後の竹の子のように作られた形だけの養護老人施設のようです。
わたしのブログには政治思想も何もありはしませんが、風車による健康被害なども、黒でなければ造ってしまえという目先の利益優先というような姿勢にはECOもクリーンも存在しないような気がしたことも確かです。国の補助といえばわたしたちの税金ですし、電力会社の高価買い取りといえば、跳ね返ってくるのはわたしたちの電気料金ですよね。
そういえば、風の高原でも故障かメンテナンスで止まっているものがありました。この費用も馬鹿にならないんでしょうね。
母の実家から結構近いし…。
元宇宙飛行士の秋山さんの家も近いのかな?
☞彼の家の納屋だか小屋は,僕の従弟が作ったかもしれません。話を聞きたいと言われて行ったら,2分遅刻で「次の予定があるので,別にアポ取ってください」と言われたそうです。
「宇宙に行った人は忙しいんだない」と感心していました。
すみません,関係ない話で。
大多鬼丸はボクの先祖かも知れませんな。はっはっは。
日本ではじめて宇宙に行ったあの秋山さんですか?宇宙に飛び出してくると、なんだか皆さん神がかりになってしまうように感じられますが、きっと想像を超えた神秘と計り知れない大きな力が、地球という閉じられた環境しか知らない人間に強烈に作用するのかもしれませんね。
歴史に疎いわたしですから、大多鬼丸の話は全く知りませんでした。今度はぜひ自転車でのんびりと行ってみたいものです。
確かに いい眺めですよね_、 頑張った価値が、そして苦労の甲斐も有ったでしょう。
今回は午後から予定がありましたから、車でドライブでしたが、次は絶対自転車でチャレンジしてみようと思っています。見所などがありましたら是非教えて下さい。