(2009.9.22 11:30am イラガの幼虫)
シルバーウィークは“にわか庭師”に変身です。
そして庭木の刈り込み作業をしているとき、近くのモッコウバラの枝先に“そやつ”はいました。毒針を全身に纏って「近づいたら刺すぞ!」と言わんばかりの完全武装。幼い頃、柿の木の葉っぱによくこの毛虫がいて、何度か刺されて痛い思いをしました。ピリピリと痛くて、時間が経ってくると少し痒くなって、でも掻くとまたピリピリと痛いのです。わたしたちは“シドムシ”と呼んでおそれていました。“ワイフ君”のところでは“シデムシ”と言っていたそうです。
よく見ると、口のところにあるのは蜘蛛の糸だと思ったのですが、どうも動きが緩慢だし、ひょっとしたら口から糸を出してマユをつくろうとしているのだと思いました。普段だったら迷わず踏みつぶしてしまうところなのですが、マユが出来上がるまで観察してみようと思い、そのままにしておきました。
そして、庭師のあとは買い物の運転手に変身などして時は流れ・・・、あたりが少し薄暗くなりかけたころ「ああ、そういえばあの“シドムシ”はどうなってるんだろう」とカメラを持ってモッコウバラの植え込みに行ってみました。
(2009.9.22 4:53pm)
と、そこにはすでに立派に出来上がった“イラガのマユ”が・・・。このタマゴのような固い殻の繭を、蜘蛛の糸のような細い糸を口から吐き出して作るのには一日や二日はかかるんだろうと思っていたのです。これは大失敗!繭がだんだん形になっていく過程を撮りたかったなあ。そして、こんなに境目のはっきりした縞模様がどうして出来るのか、その謎を解明できたのになあ・・・。
今思えば、もう一台のデジカメにはインターバル撮影機能がついていたんです。カメラを三脚に取り付けて、30分に1回とか1時間に1回とか自動でシャッターを切らせておけばよかったんです。そんな便利な機能があるのにすっかり忘れていました。こういうのを“宝の持ち腐れ”っていうんですね。
あの縞模様は途中で吐き出す糸の色が変わるのかなあ?謎は尽きません・・・
【追記】
ところがです。さすがはネット社会です。検索しましたらここに観察された方の記録がありました。これはスゴイです。わずか3時間ぐらいの間にわたしが疑問に思っていたことが全て繰り広げられるのです。『花のある暮らし』さん本当にありがとうございました。
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今回の繭事件もそうですが、昆虫の変態って本当に神がかりとしか思えないような不思議さがあります。ネットで検索して見つかった『花のある暮らし』さんには本当に頭が下がりました。まったくこの方はスゴイ人です。
しかし、仕事なんです。トホホ
KOJIさんからの誘いに行けないのは、とても、残念です。
ENDLESS HIDE
ところで“HIDEさん”イラガの幼虫は知ってましたか?“HIDEさん”たちは、この“シドムシ”をなんて呼んでいましたか?
なんと好奇心旺盛な方でしょう。
若さを保つ秘訣なのですね。
私も見習います。
先日もこの虫か蜂に刺されたらしく2~3日痛かったです。
針が残っていたのかもしれませんので、違う虫かもしれません
それにしても自然の仕組みにはまったく驚かされます。
http://www.jpmoth.org/Limacodidae/P000Thumb.html
どうぞ参考になさってください。見たことのあるタイプが沢山載っています。