(2013.10.12 棚倉城跡:亀ケ城公園)
10月12日、伊王野に出掛けようとして午前2時に起きたのです。恒例の朝風呂に入ろうとしていると・・・
「帰って来てから、入ればいいのに」
と“ワイフ君”。誠にもって、ごもっともなご意見です。
「でもな、万が一何か事が起こったときには、とりあえず綺麗な体でお世話になりたいだろう」
ということで、牛乳石鹸を使って朝風呂で身を清め、身支度を調えて午前3時に出発してきたのです。
午前3時6分、深夜の郡山市日和田町高倉のメイン通りです。
見事な星空を見上げながら、オリオン座に向かって走っています。旧国道4号線(県道355号:須賀川~二本松線)で、午前3時31分、郡山市繁華街入り口の逢瀬川にさしかかりました。
郡山市街地の裏通りは、ハナキン帰りの酔客らしき方々が歩いていて危険。早々に大通りに退避しました。ハナキンは死語なんて言っていましたが、どうやらまだまだ健在みたいです。思えば、土曜の休みをいいことにして、こうして深夜に走っているわたしも、まさしくハナキンの“自転車乗り”といったところです。
そうそう、きょうのニューアイテムは、このサドルバッグです。バッグが赤のビニール製ですから中にライトを入れればそのままテールライトに変身するところが気に入ったのです。きょうはキャットアイのLEDテールライトをそのままコロッと中に入れてきたのです。(詳しくは南湖公園に到着したときにご説明いたします)
午前4時16分、そのまま県道355号線を走って須賀川市に到着しました。
ここまで来たら、なんだか路面が濡れていて、今しがた雨が降ったような気配なんです。
午前5時20分、明け方の泉崎村に入りました。須賀川市から矢吹町、そして中島村まで、ところどころに水たまりのある雨上がりの濡れた道路を、水しぶきを上げないように減速しながらトロトロ走って来ましたが、ようやくここにきて開放されました。
午前5時31分、白河大橋通過中。ここで阿武隈川を越えれば白河市です。
白河市街地の県道11号沿いは歩道が綺麗に仕上がって自転車も通行できます。
午前6時12分、朝靄の南湖公園に到着。
左がキャットアイ (CAT EYE) フラッシングセーフティ/テールライト“TL-LD155-R”をバッグの中で点灯させた状態です。バッグ自体が半透明な赤のビニール素材ですから、白色光のライトでも赤のテールライトに変身させることが出来ます(商品説明には“バッグ全体が光ります”みたいなことが書いてありますが、中にライト1個ならその通りでしょうけれど、バッグですから物を入れたら当然それは無いです)。このサドルバッグ(GIZA WOHO クラシックロールバッグ) は容量が1.5Lとカタログ表示されていますが、実際はナルゲンボトル(1L)とほぼ同じ大きさですから、見た目もそれほどバカデカくはありません。中には雨具とお土産持参用の自作ナップサックが丸めて入れてあります。
小休止の後伊王野に向けて再スタートです。
南湖公園から国道294号線に抜けて、午前6時39分、県境の“境の明神”を通過。
県境から気持ち良く下って、午前6時47分、寄居の、“抜苦山與楽寺(与楽寺)”前を通過。
歩車道境界の鳥の形に刈り込みされた植え込みがいいでしょう。
到着予定の午前7時を11分まわって、伊王野に到着しました。
水車小屋が朝靄に包まれて幻想的です。
人気が無くてとても静かな道の駅です。
お店は開いていませんが、農家の方々が採れたての野菜を棚に並べていました。これが昼近くになるとカラッとしてしまうほどの人気なんです。
人心地つけて、『道の駅東山道伊王野』からの帰り道は白河の関経由に決めました。午前7時31分、伊王野の街中を通過しています。
ヒガンバナの終わった蓑沢を見ていこうかなと思ったのですが、きょうは時間がタップリあるので、別ルートを走ってみたくなったのです。急遽、人生2回目の“戸中峠(とちゅうとうげ)”越えで棚倉へ抜けることにしました。
だんだん上り坂になってきました。じつは、戸中峠を越えるのは3度目なのですが、そのうち1回は“ワイフ君”と一緒にマイカーでした。自転車でここを越えるのは一番最初のブルベ以来なのです。
あのとき、この峠でママチャリの“へばなさん”にきっと追いつけると思っていたのですが、それがじつに甘い考えだったと思い知らされたことが、一漕ぎ一漕ぎの中になつかしく蘇ってきます。
あのとき、この峠をヘロヘロになりながらやっとの思いで越えたのです。それから比べれば、随分強くなったものです。なんて、自惚れてみましたが・・・今は“28T”なのでした。ワッハハハ
戸中峠の桜並木はまだ紅葉には早いようでした。峠を越えたご褒美で、ここから棚倉までは一気に下ります。
お祭りかあ・・・。
棚倉までやってくると“馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)”と書かれた案内板と石の鳥居がありました。
せっかく来た棚倉の街ですから、少しは探検していかなくちゃね。
やや、八重の桜の“西郷頼母”が宮司だったって!
まあ、kojiとしては、申し訳ないですがこの辺の知識は皆無なのです。
これが隋神門(または随身門)。
(左の隋神)
(右の隋神)
ここが拝殿。
水舎(みずや)で手と口を清めてきましたから、ヘルメットを外して鈴を鳴らし、お賽銭を供えて二礼二拍一礼・・・。
戻りの裏隋神門。石畳の屈曲がまたいい感じです。
ここで午前9時半になってしまいました。
次にやってきたのは棚倉城跡公園。
お堀が綺麗です。早々と色づいているのはモミジでしょうか。
桜の古木、太い枝だの上にはシダが繁っていました。
ここは“亀ヶ城公園”というのですね。そういえば猪苗代にあった城も亀ヶ城でしたね。
ここには大きなモミジがありますから、これらが紅葉したときには見事なんでしょうね。
お堀の土手には沢山の木があるんです。そして沢山のツツジも植えられています。
どうやら、わたしは裏側から入ってきたみたい。
こっちが正面入り口だったのですね。
お堀にはところどころに噴水が仕掛けてあります。
お堀をのぞき込むと・・・ややっ、凄い数の錦鯉がわたしの気配に気づいて、餌をくれるのを待っているんだと思います。すまないけど、何もあげるものが無いんです。
公園入り口には大ケヤキ。
これは裏側。凄いことになっています。
ここでのんびりしていたら午前10時をまわっていました。きょうはお昼ごろから、北西からの向かい風が強い予報なんです。ですから、お昼までには帰れるように、いつもより早く出発してきたのです。ここで“ワイフ君”に電話をしたら、すでに強い風が吹いているということでした。
これは、棚倉市街地にある“歴史の門”。歴史の門っていったい何なのか・・・、その後ろは公衆トイレのようです。こりゃ、歴史の門に社会の窓か・・・(スミマセン、不謹慎でした)。
棚倉はお祭りのようでした。
棚倉、浅川、石川、玉川と、案の定の向かい風にやられながら、ここ須賀川の乙字ケ滝まで走って来ました。風でフラつくと自動車が気を使って申し訳ないので、自転車通行可のところは極力歩道側をトロトロと走行しました。
12時29分、これがきょうの乙字ケ滝。
川原の盛りはセイタカアワダチソウ。
ほら、すごいでしょう。
みちのく自転車道を江持橋手前までやってきました。
ここが田んぼの中のクネクネ道。
自転車道の土手にはニシキギの実や・・・。
オトコヨウゾメ・・・?でしょうか。
ガマズミ系と思われる木々が、真っ赤な実を見事なほど沢山つけていました。
午後1時45分、郡山市街地が見えてきました。
国道49号線の金山橋。ここからわが家までは丁度20キロ。おおよそ1時間の行程です。
風になびくススキ・・・といいたいところですが、これは背が高いので“オギ”などと呼ばれる物なのでしょうか、
風が強く吹くたびに、白い穂がまるで海原のように波打つのです。その様が面白くて、しばし見とれてしまいました。
午後2時14分、みちのく自転車道の逢瀬川定点ポイントに到着。
真横からの強風を受けながらみちのく自転車道を走っていると風に乗って“ままどおる”の甘くていい香りがしてくるのです。三万石の工場が風上にあるのです。
午後2時34分、小和滝公園に到着。ここから我が家までは約8キロといったところ。
人生2度目の自転車での戸中峠越えをした、本日の走行距離180.18 走行時間8:27 平均速度21.3 最高速度56.6
相変わらずの横風が吹き荒れ、ススキが手を振る堤防道路を、まるでナメクジのような速度で家へと向かっているのでした。
★わたしは、これまでずっと戸中峠「となかとうげ」だと思って来たのですが、「とちゅうとうげ」が正しいようです。
★文中で亀ケ城、亀ヶ城と「ケまたはヶ」が用いられていますが、双方ともに「かめがじょう」と理解してください。「ケまたはヶ」の用法については、様々なところで話題にもなっていて、「ケとヶ」の発生の違いは明確なようですが、通常は大きなケで問題なさそうです。今回、わたしが文中で「ケとヶ」双方をあえて使用したのは、検索したときに「ケとヶ」が区別されてしまうことがあるため、どちらの「ケヶ」を用いても検索可能とするためです。
最新の画像[もっと見る]
写真の数がいつも豊富で流石ですね。
紅葉はまだまだですね。
先日今年最後の地元茨城開催のブルベに参加してきました。
日光いろは坂を走ってきました。
紅葉見物の車が早朝から渋滞していました。
気温8℃位で寒かったですがヒルクライムでは汗がビッショリでした。
中禅寺湖も綺麗でしたが、日光の山々はまだまだ紅葉は早かったようです。
良く観光客からいろは坂を自転車で登ってきたのかと聞かれ、「そうです。」と答えると皆、非常に驚きます。これが一般の感覚なんでしょうかねえ。
山王トンネルは福島だったと思いましたが、今回は三王峠通過しました。お陰様で無事完走しました。
う~ん。オイラはと言えば,連休初日は娘の用事で山形往復と歯医者。二日目はメロン買いとゴーヤ網の片づけ。今日は娘のサークルの用事と高畠ワイナリー秋の収穫祭とジャム作り。
考えてみるに,夜中に起きて出発してまで見たいところ生きたいところがあって,道中も全て楽しんでいるkojiさんが,理想の自転車ライフなんだと思います。
距離と時間は結果であって,坂がどうの強さがどうのというより,自分の力で行きたいところ,自分の脚で稼いだ道中を見て味わって楽しむ,それがいいんだなぁと。
いろは坂は紅葉シーズンともなると、大渋滞がテレビのニュースになったリしますよね。並んだ車の横を走り抜けるのも容易ではなかったでしょう。
千葉400、完走本当におめでとうございました。
自転車ライフには様々な形があっていいと思っています。スポーツまたは競技としての自転車、観光や散歩の足としての自転車、そしてダイエットのための自転車。
わたしの場合、シャカリキになってヒルクライムに挑戦出来るようなタイプではないし、別段それが面白いとも思っていないということなのです。ただ、峠の頂上に行き着いたときの、達成感や満足感というのはなんともいいものです。伊王野とは、わたしにとって架空の峠のような存在なのかもしれませんね。
いつもながら「写真」がすばらしい! kojiさんの写真を見てると「行った気分」になれるので、行かなくて済みます(^_^;)
初めてのところをあちこち見てあるくのには、やっぱり自転車が一番ですね。楽しくて写真をいっぱい撮ってしまいました。
かなり寒かったと思いますが・・・。
それでも気になる場所で写真をパシャパシャ撮影するkojiさんの走りはベテランの領域ですよね。
今週末の土曜日はノンビリとみちのく自転車道を走りたいな~。
この日の予報は午後から北西の風5~6mなんていう予報でしたので、坂道と向かい風の嫌いなわたしは、早く出かけて、午後までには帰ってこようと考えたのです。
走り出してしまえば寒さも気にならず、休憩に写真ばかり撮っていました。
みちのく自転車道も秋の気配が濃くなってきていますから、秋晴れの中をのんびり走るのもいいですね。ただ、残念なことは、みちのく自転車道はだいぶ路面が荒れてきていて、ロードバイクで気持ちよく走れないことです。
「男神」と「女神」の社が有るようですね。