さて、久しぶりのお仕事の話し~。
毎日施設の入居者さん達と、楽しく?
お仕事させて貰っています。
認知症の方々との穏やかな日々が続く中、その中で時々出てくる驚く話しを幾つか書いてみました。
・ 痛いのはドコ?
Aさんの場合
ある日、椅子に座っていたAさんが、突然!
A「痛い!痛い!
」
私「Aさん、どうしたの?何処が痛いの?」と聞くと、
A「う~ん、ここらへん・・・」
(そう言いながら手で触っていたのは、目の前にあるテーブルの上・・・)
私「・・・
何処が痛いの?」
A「だから、ここら辺やて。」
私「このテーブルの上?」
A「そう、そこら辺や。」
私「Aさん、テーブルの痛みまで分かるの?・・・
」
A「そうや~
」
う~ん、ニコッと笑う、この笑顔がたまらない!憎めないなあ~。
しっかし、テーブルが痛いって・・・
・ 赤ちゃん出現!
Bさんの場合
ある時、車椅子に座ってTVを見ていたBさん、突然!
B「可哀想に~、可哀想に~
」 と泣き出した!
私「Bさん、どうされたんですか? 何が可哀想なの?」
B「赤ちゃんが可哀想でなあ~
」
私「え?!赤ちゃん?
赤ちゃんなんて何処にいるの?」
B 「そこにおるやないかあ~
」(そう近くにある大きな机の上を指差す。)
私「机の上に赤ちゃんがいるの?」
B「そうや。その上に赤ちゃんが2人、裸ン坊で泣いとるがな。」(机の上は何もない)
私「・・・・。
」
ナゼに赤ちゃんが突然現れたのか?さっぱり分からない。
しかも暫くすると「もういなくなった」と言っていた。 チョッピリ、背筋が・・・
・ そこに居るのは誰?
C・D・Eさんの場合
Cさんとトイレに入って介助している時、突然!
C「ナンマイダ、ナンマイダ・・・」 と両手を合わせて呟きだした。
私「Cさん、どうされたの?」
C「そこに、ござるんや。」(トイレの角を指差す)
私「何が?」
C「そこに、おんさるがな!」
私「誰が?」
C「男の人が、そこに立ってござるがな!!」(モチロン、トイレの中にはCさんと私の2人だけー)
私「そう、そこに男の人が立ってみえるんやね。」
その後2人して手を合わせ、何もないトイレの角に向かって「ナンマイダ~」と唱えたのでした。
その2時間後・・・
私はDさんの入浴介助の為、Dさんをお風呂に誘導していました。
浴室のスグ前まで来て、突然!
D「あ~、わたし入れんわ。」
私「え?どうしてですか?」
D「だって、もう他の人が入ってるもの。」
私「ええっ!!
」
(私は慌てて浴室の中を確認しました。そして浴室のドアを開けてDさんにも見せながらー)
私「Dさん、ほら誰もいませんよ。」
D「いや、そこにみえるよ。そこに男の人が立っとるし。」(浴室の片隅を指差しながら言われる)
私「大丈夫ですよ。誰もいませんよ。」
その後、なんとかDさんを説得して入浴していただきました。
浴室はトイレのすぐ隣ですー
更に1時間後・・・
私はEさんのオムツ交換の為にEさんの部屋に行きました。
すると、いつもは殆んど喋らない、喋っても何を言っているのか分からないEさんが、突然!
E「ワシは家に帰る!」と、ハッキリした言葉で喋りだしました。
私「Eさん、急にどうされたんですか?」
E「お爺さんがさっきここに来て、”家で待っとる。”って言っとった!」
私「え!
お爺さんがここにみえたんですか?」
E「そこに立って、”家で待っとる”って言っとったで、帰ってお爺さんのご飯を作らなイカンのや!」
(部屋の片隅を指差した。)
私「・・・。
」 (お爺さんは2年前に亡くなっている・・・)
Eさんの部屋は、浴室の隣ー
こんな話しは、痴呆症にはよくある話しー とは思うけれど、
さすがに、一日に3人もの人間に聞かされると・・・
実は、この3つの部屋はくっついています。
しかも、Cさんが指差したトイレの角・Dさんが指差した浴室の隅・Eさんが指差した部屋の片隅。
すべて、ちょうど3つの部屋の接点となっている場所だった・・・
私達スタッフは、「Eさんのお爺さんが来て、そこに立ってたのかも?・・・
」と話していました。
それからひと月後、Eさんは病院でお亡くなりになりました。
その1週間ほど前から具合が悪くなり入院されていたのです。
深夜2時頃で、看護師さんが巡回で気付いた時には亡くなっていたそうです。
よく誰もいないはずの部屋でベットに横たわったまま、
何か独語を言いながら手を天井にむけて伸ばしていた姿が思い出されます。
あの時、Eさんのご主人がお迎えに来られていたのかもしれませんー
Eさんのご冥福をお祈りいたします。
☆実は、この話しには後日談があります。
その日、夜勤をしていたスタッフが仮眠していた時、フト、人の気配で目が覚めた。
薄明かりの灯る廊下にボンヤリ人影が見えるー
またHさんが徘徊しているのかな?と思って、急いで目をこすり顔を上げたところ、廊下には誰もいなかったそうです。
深夜によく徘徊されるHさんは丸坊主あたまです。
でも、廊下に見えた人影は、確かに白髪の髪があったよなあ~?
翌朝、そのスタッフは、施設長からEさんが亡くなったと言う連絡を受けたそうです。
Eさんは、フサフサとした白髪でした・・・

毎日施設の入居者さん達と、楽しく?

認知症の方々との穏やかな日々が続く中、その中で時々出てくる驚く話しを幾つか書いてみました。
・ 痛いのはドコ?

ある日、椅子に座っていたAさんが、突然!
A「痛い!痛い!

私「Aさん、どうしたの?何処が痛いの?」と聞くと、
A「う~ん、ここらへん・・・」
(そう言いながら手で触っていたのは、目の前にあるテーブルの上・・・)
私「・・・

A「だから、ここら辺やて。」
私「このテーブルの上?」
A「そう、そこら辺や。」
私「Aさん、テーブルの痛みまで分かるの?・・・

A「そうや~

う~ん、ニコッと笑う、この笑顔がたまらない!憎めないなあ~。

しっかし、テーブルが痛いって・・・

・ 赤ちゃん出現!

ある時、車椅子に座ってTVを見ていたBさん、突然!
B「可哀想に~、可哀想に~

私「Bさん、どうされたんですか? 何が可哀想なの?」
B「赤ちゃんが可哀想でなあ~

私「え?!赤ちゃん?

B 「そこにおるやないかあ~

私「机の上に赤ちゃんがいるの?」
B「そうや。その上に赤ちゃんが2人、裸ン坊で泣いとるがな。」(机の上は何もない)
私「・・・・。

ナゼに赤ちゃんが突然現れたのか?さっぱり分からない。

しかも暫くすると「もういなくなった」と言っていた。 チョッピリ、背筋が・・・

・ そこに居るのは誰?

Cさんとトイレに入って介助している時、突然!
C「ナンマイダ、ナンマイダ・・・」 と両手を合わせて呟きだした。
私「Cさん、どうされたの?」
C「そこに、ござるんや。」(トイレの角を指差す)
私「何が?」
C「そこに、おんさるがな!」
私「誰が?」
C「男の人が、そこに立ってござるがな!!」(モチロン、トイレの中にはCさんと私の2人だけー)
私「そう、そこに男の人が立ってみえるんやね。」
その後2人して手を合わせ、何もないトイレの角に向かって「ナンマイダ~」と唱えたのでした。

その2時間後・・・
私はDさんの入浴介助の為、Dさんをお風呂に誘導していました。
浴室のスグ前まで来て、突然!
D「あ~、わたし入れんわ。」
私「え?どうしてですか?」
D「だって、もう他の人が入ってるもの。」
私「ええっ!!

(私は慌てて浴室の中を確認しました。そして浴室のドアを開けてDさんにも見せながらー)
私「Dさん、ほら誰もいませんよ。」
D「いや、そこにみえるよ。そこに男の人が立っとるし。」(浴室の片隅を指差しながら言われる)
私「大丈夫ですよ。誰もいませんよ。」
その後、なんとかDさんを説得して入浴していただきました。

浴室はトイレのすぐ隣ですー
更に1時間後・・・
私はEさんのオムツ交換の為にEさんの部屋に行きました。
すると、いつもは殆んど喋らない、喋っても何を言っているのか分からないEさんが、突然!
E「ワシは家に帰る!」と、ハッキリした言葉で喋りだしました。
私「Eさん、急にどうされたんですか?」
E「お爺さんがさっきここに来て、”家で待っとる。”って言っとった!」
私「え!

E「そこに立って、”家で待っとる”って言っとったで、帰ってお爺さんのご飯を作らなイカンのや!」
(部屋の片隅を指差した。)
私「・・・。

Eさんの部屋は、浴室の隣ー
こんな話しは、痴呆症にはよくある話しー とは思うけれど、
さすがに、一日に3人もの人間に聞かされると・・・

実は、この3つの部屋はくっついています。
しかも、Cさんが指差したトイレの角・Dさんが指差した浴室の隅・Eさんが指差した部屋の片隅。
すべて、ちょうど3つの部屋の接点となっている場所だった・・・

私達スタッフは、「Eさんのお爺さんが来て、そこに立ってたのかも?・・・


それからひと月後、Eさんは病院でお亡くなりになりました。
その1週間ほど前から具合が悪くなり入院されていたのです。
深夜2時頃で、看護師さんが巡回で気付いた時には亡くなっていたそうです。
よく誰もいないはずの部屋でベットに横たわったまま、
何か独語を言いながら手を天井にむけて伸ばしていた姿が思い出されます。
あの時、Eさんのご主人がお迎えに来られていたのかもしれませんー
Eさんのご冥福をお祈りいたします。

☆実は、この話しには後日談があります。

その日、夜勤をしていたスタッフが仮眠していた時、フト、人の気配で目が覚めた。
薄明かりの灯る廊下にボンヤリ人影が見えるー
またHさんが徘徊しているのかな?と思って、急いで目をこすり顔を上げたところ、廊下には誰もいなかったそうです。
深夜によく徘徊されるHさんは丸坊主あたまです。
でも、廊下に見えた人影は、確かに白髪の髪があったよなあ~?

翌朝、そのスタッフは、施設長からEさんが亡くなったと言う連絡を受けたそうです。
Eさんは、フサフサとした白髪でした・・・
