今日は、オシメが職場実習で注意された事のお話しをします。
オシメがやった作業の中のひとつに、”商品にシールを貼る”というのがあったそうなのですが、
このシール、一枚の用紙に15個のシールがあり、そこから1つずつ剥がして商品に貼っていきます。
この作業でオシメは「マイペース過ぎる。」と言われてしまいました。
商品は12セットでひと束のモノでした。
そこでオシメは、一枚の用紙から12個のシールを剥がしては商品に貼り、
次の12セットは、新しい用紙から、又12個のシールを剥がして貼る。というコトをしました。
結果、3個しかシールが残っていない用紙が沢山残るハメになりました。
こんな使い方をされると、他の人が同じ作業をする時に、中途半端な使いかけのシールばかりになって困ります。
でもオシメにとっては、自分が処理した数を間違えない為には、
こういう使い方をするのが一番理解しやすかったようです。
また、自閉独特の”こだわり”が出て、「多少は斜めになってもいいからー」と言われてるにも関わらず、
真っ直ぐにシールを貼らなければ気が済まない。という現象も出ました。
でも、私には理解出来るのです。
”多少は斜めになってもいいからー”と言う言葉の、”多少””斜め”と言うのが、
オシメには理解出来ないんです。
”多少”って、どれくらいなの?縦なの?横なの?5mm?1㎝?
”斜め”って、どれくらいなの?上なの?下なの?角度なの?10度?20度? とー
理解出来なくてもお仕事はやらないといけないと思うオシメ。
だからオシメは真っ直ぐに貼るしか方法がなかった。
結果、1個のシールを貼るのに、かなり時間が掛かってしまうー
また、もしオシメに「”多少”ってどれくらいですか?」って聞かれても、聞かれた方が、答えるのに困りますよね?
仮に「5mmまで」と答えたとすると、
今度はオシメはきっと定規を持ってきて、5mm以下かどうかをキッチリ計るでしょう。
そんなコトをいちいちされていたのでは、全く作業が進みません。
結果、「もう、”ほどほど”でいいから!」とか、「”だいたい”でいいから!」
などと言う、オシメにとっては、更に理解出来ない言葉を言われる・・・
普通の人なら、こんなコトはないでしょうね。
ずうーっと前の記事にも書いたけど、自閉傾向の人には、
こういった曖昧な言葉や、形容詞が理解出来ないと言う事があります。
一見、まったく普通に見えても、暫く一緒に時間を過ごすと、
その特異な行動に気が付くのが、こういった軽度の自閉傾向の人間に多く見られるのです。
だから、見た目は普通だけど障害がある。と言う事を周りが理解していないと、
「なんやコイツ、変なヤツ!」とか「トロくてうっとうしいヤツ!」など、
嫌われたり、苛められたりなどの原因になるのですー
では、どう説明すれば、スムーズに作業が出来るのか?
方法は1つ。
こと細かく、できるだけ簡単に、視覚を使ってハッキリした支持を与える事。
例えば、先ほどのシールの用紙なら、
12個ずつシールを使っていくと、ちょうど4枚目の用紙でキレイにシールが無くなります。
本人にそのことを見せて教え、用紙を使い切っていくように指導します。
ただし、この場合、もし4枚の用紙を使い切ってしまう前に作業を途中で止めさせたりすると、
本人はかなり不満を抱いたり、人によってはパニックを起こしたりしますので、
止めさせる時には、
あらかじめ「次の4枚が終わったら終了ね。」などと伝えておく必要があります。
次に”多少”と”斜め”については、視覚で伝えるのが一番良いと思います。
ここまではOK!という見本を本人の目の前に置いて、
本人がシールを貼って、スグに見て比較確認できるようにすると、
少しは作業のスピードも上がると思います。
その際には、「迷ったら、スグに私に見せてね。」と伝えておくと、
本人も安心して作業が出来、よりスムーズに進むと思います。
曖昧なコトバは、日本では非常によく使われます。
『10を聞いて100を知れ!』じゃないですけど、
相手を傷つけないように、曖昧にオブラートに包んだような遠まわしな言葉で話し、
それを聞いた方は、相手の内面を知らなければいけないのが日本です。
また、そういった事が周りの雰囲気なども読み取って出来てしまうのが日本人です。
コレは日本独特の物であると思うし、
人の気分を害さないようにー と言う気遣いは素晴らしいと思います。
でも、コレが自閉傾向の人間にとって、最もムツカシイ・・・
曖昧な言葉・空気を読む、これらをもっとも苦手としているからです。
そういう意味では、日本は自閉傾向の人間にとって、最も住みにくい国なのです。
同じ理由で、自閉傾向の人には冗談が通じません。
全て真に受けてしまうのです。
だから、例え相手は冗談でからかっただけのつもりでも、本人は真剣に受け止めて、悩んだり傷ついたりします。
ウチの主人は、どれだけ言ってもその事が理解できず、いつもオシメをからかっては怒らせています。
また、スグにオシメが怒るので、主人は余計に面白がってからかうー という、悪循環を生んでいます。
その結果、思春期も重なって、現在オシメは主人が大嫌い。
オ「お父さんは私がキライなことばっかり言う!」
私が恐れているのは、オシメが主人のせいで男嫌いにならないか?という事。
それでなくともオシメは男の人が苦手なのに、毎日主人がオシメを怒らせるコトで、
”男の人はキライ!”と拍車がかかってしまうのではないか?とー
なんだか今日は、まるで自閉症の説明みたいになってしまいました。
興味のない方、申し訳なかったです。
でも、100人に1人はいる。と言われる自閉症ー
きっと貴方の身近にもいるのではないでしょうか?
今日のお話しは、沢山ある自閉症の症状の1つに過ぎません。
自閉症の症状は人それぞれ違います。
でも、もしそういった人が身近にいるなら、そういった人と接する時に、
少しでも参考になると良いなあ~と、思います。
☆ ところで、肝心のオシメの就職は・・・
いつになったら返事が貰えるのやら・・・
オシメがやった作業の中のひとつに、”商品にシールを貼る”というのがあったそうなのですが、
このシール、一枚の用紙に15個のシールがあり、そこから1つずつ剥がして商品に貼っていきます。
この作業でオシメは「マイペース過ぎる。」と言われてしまいました。
商品は12セットでひと束のモノでした。
そこでオシメは、一枚の用紙から12個のシールを剥がしては商品に貼り、
次の12セットは、新しい用紙から、又12個のシールを剥がして貼る。というコトをしました。
結果、3個しかシールが残っていない用紙が沢山残るハメになりました。
こんな使い方をされると、他の人が同じ作業をする時に、中途半端な使いかけのシールばかりになって困ります。
でもオシメにとっては、自分が処理した数を間違えない為には、
こういう使い方をするのが一番理解しやすかったようです。
また、自閉独特の”こだわり”が出て、「多少は斜めになってもいいからー」と言われてるにも関わらず、
真っ直ぐにシールを貼らなければ気が済まない。という現象も出ました。
でも、私には理解出来るのです。
”多少は斜めになってもいいからー”と言う言葉の、”多少””斜め”と言うのが、
オシメには理解出来ないんです。
”多少”って、どれくらいなの?縦なの?横なの?5mm?1㎝?
”斜め”って、どれくらいなの?上なの?下なの?角度なの?10度?20度? とー
理解出来なくてもお仕事はやらないといけないと思うオシメ。
だからオシメは真っ直ぐに貼るしか方法がなかった。
結果、1個のシールを貼るのに、かなり時間が掛かってしまうー
また、もしオシメに「”多少”ってどれくらいですか?」って聞かれても、聞かれた方が、答えるのに困りますよね?
仮に「5mmまで」と答えたとすると、
今度はオシメはきっと定規を持ってきて、5mm以下かどうかをキッチリ計るでしょう。
そんなコトをいちいちされていたのでは、全く作業が進みません。
結果、「もう、”ほどほど”でいいから!」とか、「”だいたい”でいいから!」
などと言う、オシメにとっては、更に理解出来ない言葉を言われる・・・
普通の人なら、こんなコトはないでしょうね。
ずうーっと前の記事にも書いたけど、自閉傾向の人には、
こういった曖昧な言葉や、形容詞が理解出来ないと言う事があります。
一見、まったく普通に見えても、暫く一緒に時間を過ごすと、
その特異な行動に気が付くのが、こういった軽度の自閉傾向の人間に多く見られるのです。
だから、見た目は普通だけど障害がある。と言う事を周りが理解していないと、
「なんやコイツ、変なヤツ!」とか「トロくてうっとうしいヤツ!」など、
嫌われたり、苛められたりなどの原因になるのですー
では、どう説明すれば、スムーズに作業が出来るのか?
方法は1つ。
こと細かく、できるだけ簡単に、視覚を使ってハッキリした支持を与える事。
例えば、先ほどのシールの用紙なら、
12個ずつシールを使っていくと、ちょうど4枚目の用紙でキレイにシールが無くなります。
本人にそのことを見せて教え、用紙を使い切っていくように指導します。
ただし、この場合、もし4枚の用紙を使い切ってしまう前に作業を途中で止めさせたりすると、
本人はかなり不満を抱いたり、人によってはパニックを起こしたりしますので、
止めさせる時には、
あらかじめ「次の4枚が終わったら終了ね。」などと伝えておく必要があります。
次に”多少”と”斜め”については、視覚で伝えるのが一番良いと思います。
ここまではOK!という見本を本人の目の前に置いて、
本人がシールを貼って、スグに見て比較確認できるようにすると、
少しは作業のスピードも上がると思います。
その際には、「迷ったら、スグに私に見せてね。」と伝えておくと、
本人も安心して作業が出来、よりスムーズに進むと思います。
曖昧なコトバは、日本では非常によく使われます。
『10を聞いて100を知れ!』じゃないですけど、
相手を傷つけないように、曖昧にオブラートに包んだような遠まわしな言葉で話し、
それを聞いた方は、相手の内面を知らなければいけないのが日本です。
また、そういった事が周りの雰囲気なども読み取って出来てしまうのが日本人です。
コレは日本独特の物であると思うし、
人の気分を害さないようにー と言う気遣いは素晴らしいと思います。
でも、コレが自閉傾向の人間にとって、最もムツカシイ・・・
曖昧な言葉・空気を読む、これらをもっとも苦手としているからです。
そういう意味では、日本は自閉傾向の人間にとって、最も住みにくい国なのです。
同じ理由で、自閉傾向の人には冗談が通じません。
全て真に受けてしまうのです。
だから、例え相手は冗談でからかっただけのつもりでも、本人は真剣に受け止めて、悩んだり傷ついたりします。
ウチの主人は、どれだけ言ってもその事が理解できず、いつもオシメをからかっては怒らせています。
また、スグにオシメが怒るので、主人は余計に面白がってからかうー という、悪循環を生んでいます。
その結果、思春期も重なって、現在オシメは主人が大嫌い。
オ「お父さんは私がキライなことばっかり言う!」
私が恐れているのは、オシメが主人のせいで男嫌いにならないか?という事。
それでなくともオシメは男の人が苦手なのに、毎日主人がオシメを怒らせるコトで、
”男の人はキライ!”と拍車がかかってしまうのではないか?とー
なんだか今日は、まるで自閉症の説明みたいになってしまいました。
興味のない方、申し訳なかったです。
でも、100人に1人はいる。と言われる自閉症ー
きっと貴方の身近にもいるのではないでしょうか?
今日のお話しは、沢山ある自閉症の症状の1つに過ぎません。
自閉症の症状は人それぞれ違います。
でも、もしそういった人が身近にいるなら、そういった人と接する時に、
少しでも参考になると良いなあ~と、思います。
☆ ところで、肝心のオシメの就職は・・・
いつになったら返事が貰えるのやら・・・