今までにも何回かこのブログにも書いているので、このブログを昔から見ていてくれる人の中には、
私の祖父母が、山奥の村に住んでいたことを、覚えていてくれる人もみえるかもしれないですね。
祖父母はもう十年以上前に亡くなり、現在は、私の両親がこの山奥の村にある家を管理しています。
(ちなみに、私の両親は、この村に住んでいる訳ではなく、車で1時間ほどで行ける町に住んでいます。
だから、時々山まで行っては、家を掃除したりしています。)
でも、実は、ウチにはこの住んでいた家の他に、山や畑も少々持っていたりします・・・
先日、私の両親と一緒に、そのウチの持ち物である山や畑を見てきました。
理由は、もう父もとっくに70歳を過ぎ、いつまで山に行けるか分からない。
嫁に出たとは言え、一応長女の私は、
もしかしたら?受け継ぐことになるかもしれない土地を見ておく必要がある。と考えたからー
(3姉妹の長女だからなあ~ 今のところ、結婚してない次女が受け継ぐ事になりそうだけど・・・)
当日、お天気は曇りー
山の土地を見に行くのは、父と私とコデブ。長靴に作業着着て、首にタオルを巻き、背中にリュックしょって、杖を持って・・・
微妙なお天気に、ちょっとドキドキしながらも、父と一緒に山へ向かいました。
村にあるウチの家から車で20分ほど山の道を登っていきます。
少し道幅が広くなっている所に車を止めて、そこから先は、道なき道を進んでいかなくてはならない。
「山を持っている。」と言うと、まるでひと山全部持っているかのように思われるけど、
実際はそうではないです。
ちょっと考えればわかるけど、日本の山って、平らな場所に、まるっとこんもりとした山がある訳じゃないですよね?
むしろ、ダラダラと山が続いているのが普通じゃないですか?
では、その山の持ち主はどうなっているのか?
祖父母の地域の山は、細かく振り分けられているんですよねえ~。
つまり、こんな感じ↓
上の絵は、チョーおおまかに書いていますが、実際は、もっと もお~っと、細かいです。
分けられていると言っても、別に線が引いてあったり、柵などがある訳ではなく、
見た目的には、「あの窪みからあの栗の木までがウチで、その隣の石垣までは誰誰の土地で~」
なんて言う説明です。(モチロン、登記簿上はキチンと分けられています。)
ウチの山(と言うか、区分?)は、山の上半分くらいの場所にあって、
まずは、車を降りた場所から川辺に降りて、ザブザブ川を横切って、そこからウチの山の沢を登っていくー
ほら、山をドライブとかすると、山から川に向かって水が流れ落ちてる所とか、見かけませんか?
まさに、あの山の斜面から流れ落ちてくる沢を、下から山頂に向けて登って行くんです。
あーゆー場所って、山が崩れて出来てるところが多いんですよ~
ウチの山もまさにその状態。
上を見上げると、傾斜角度どんだけえ~~~~~~?
上から水がざぶざぶ流れてくるし、足元は、石や土がザラザラ崩れる・・・
だからと言って、足元ばかり見ていると、周りから伸びている木の枝が顔にムチのように当たってくる・・・
「痛い!」だの「足元崩れた!」だのギャーギャー言いながら登っていきましたよお~。
父 「あの上に上がると、ウチの土地や!」
父が指差しながら言ってくれたけれど、両手両足の四つ這い状態の私は、とても見上げている余裕はなかったです。
だって、斜面で背を伸ばして上を見上げたら、そのまま後ろにひっくり返って、
今登ってきた沢を転げ落ちそうだったんだもん・・・
道なき道を登ること、約40分。
やっと沢から上に上がったら・・・
私 「・・・・・・」
突然目の前に現れた、ひろーい草原!(ただし平らではない。)
山の斜面には殆ど木もなく、一面草原!
父の説明にによると、この草原の約3分の2くらいの土地がウチの物!
驚きました。
「ちょっとしかないぞ。」と聞かされてたのに、
どこが ”ちょっと”なんだよお~~~~~~~!!!
ま、確かに周りに続く山々の面積から見れば、ホンのわずかでしょうが、それでも平面積は、そーとーな物なんですけどお~~!
昔、江戸時代から明治の頃には、この傾斜のある草原に家を立てて住んでいたそうです。
今はもう当時の家はありませんが、その名残の石垣は沢山ありました。
元々、自然な山だった所を、みんなで開拓していったそうです。
父の話では、昔はここに他の人も家を建てて住んでおり、一面に沢山の畑もあったそうです。
モチロン現在は誰も住んではいませんが、この土地は山菜がよく取れるので、
今でも村の人達(殆ど親戚)が時々登ってきて山菜を採っていきます。(もちろんウチの父に許可を貰って。)
(最近は全然関係のない町の人が勝手に入ってきて山菜を勝手に採っていってしまうので、父は悲しそうな顔をしていました。
皆さん、日本の土地で持ち主がない土地なんて、殆どないんですよ!
勝手に山に入って、そこに生えている山菜を採っていくのは、立派な窃盗ですからね!
持ち主がその気になれば、警察に訴える事も出来ることを、お忘れなく!)
ひととおり父の説明を聞いて、元ウチの家のあった石垣の上で持ってきたお弁当を食べて、
それから少し山菜を取って、再び沢を下って降りていきましたー
車に戻って、さて村の家に帰るのかと思ったら、車はまた違う道へー
実はウチは他にも山の土地を持っていました。
そちらは、杉の木が沢山植えられていました。(父が50年以上前に植えた物。)
ここは、山の麓から山頂まで、細い三角形の部分がウチの土地。
だから登らなくても、川を挟んだ反対側の道路から説明してくれました。
次は、発電所の近くにある田んぼ。
何枚も段々上にある田んぼの中の2枚がウチの土地なんだとか。
今は人に貸していて、その人が稲を育てているらしいです。
後は、村のずう~っと上にある畑が少々・・・
改めて、ウチってすごーい!と思ってしまいました。
なんて言うと、物凄いお金持ちかと思われるかもしれませんが、
実際は、山の土地の値段って、ものすごーーーーーーく安いんですよ~。
ひと坪500円。いや現在はもっと安い・・・
ウチの土地をぜ~んぶ売ったとしても、手続き料で消えてしまうほど・・・
それこそ、ゴルフ場やスキー場が作れるような場所なら良いですが、
このと~んでもなく山奥の土地は、とてもそんな物にも使えず、
かと言って、過疎化の進む村。子供たちは皆、街へ出て行ってしまい後継など殆どいない。
今更、山奥の土地で畑を作ろうなんて人もいません。
だから、畑は草原のようになり、杉の木も父が高齢に入った今、手入れが行き届いていない。
私の父亡き後は、誰がこの土地の面倒を見ていくのか?・・・
でも人間の”欲”って凄いですね~。
今までは、「そんなの誰も管理できないから、手放すしかないんじゃない?」と思っていたのですが・・・
実際目にしてみると、なんだか、もったいなく思ってしまいました・・・
あ、でも、モチロン、欲だけじゃないですよ!(;^_^A アセアセ・・・
私の先祖が代々開拓して、やっと築きあげた山の土地。
なんだか、私達の代で人手に渡ってしまうのも、申し訳ない。という気持ちを強く感じました。
✩家に帰ってから、グーグルマップの航空写真で山の土地を見てみました。
山の一部に、ポッカリ空いている場所を見つけました。
”これがウチの先祖が開拓してきた土地ー”
航空写真から見ると、そーとー拡大しないと見つからない、連なる山々の中のホンの一部でしたが、
なんだかとても誇らしい気持ちになったのでした。
私の祖父母が、山奥の村に住んでいたことを、覚えていてくれる人もみえるかもしれないですね。
祖父母はもう十年以上前に亡くなり、現在は、私の両親がこの山奥の村にある家を管理しています。
(ちなみに、私の両親は、この村に住んでいる訳ではなく、車で1時間ほどで行ける町に住んでいます。
だから、時々山まで行っては、家を掃除したりしています。)
でも、実は、ウチにはこの住んでいた家の他に、山や畑も少々持っていたりします・・・
先日、私の両親と一緒に、そのウチの持ち物である山や畑を見てきました。
理由は、もう父もとっくに70歳を過ぎ、いつまで山に行けるか分からない。
嫁に出たとは言え、一応長女の私は、
もしかしたら?受け継ぐことになるかもしれない土地を見ておく必要がある。と考えたからー
(3姉妹の長女だからなあ~ 今のところ、結婚してない次女が受け継ぐ事になりそうだけど・・・)
当日、お天気は曇りー
山の土地を見に行くのは、父と私とコデブ。長靴に作業着着て、首にタオルを巻き、背中にリュックしょって、杖を持って・・・
微妙なお天気に、ちょっとドキドキしながらも、父と一緒に山へ向かいました。
村にあるウチの家から車で20分ほど山の道を登っていきます。
少し道幅が広くなっている所に車を止めて、そこから先は、道なき道を進んでいかなくてはならない。
「山を持っている。」と言うと、まるでひと山全部持っているかのように思われるけど、
実際はそうではないです。
ちょっと考えればわかるけど、日本の山って、平らな場所に、まるっとこんもりとした山がある訳じゃないですよね?
むしろ、ダラダラと山が続いているのが普通じゃないですか?
では、その山の持ち主はどうなっているのか?
祖父母の地域の山は、細かく振り分けられているんですよねえ~。
つまり、こんな感じ↓
上の絵は、チョーおおまかに書いていますが、実際は、もっと もお~っと、細かいです。
分けられていると言っても、別に線が引いてあったり、柵などがある訳ではなく、
見た目的には、「あの窪みからあの栗の木までがウチで、その隣の石垣までは誰誰の土地で~」
なんて言う説明です。(モチロン、登記簿上はキチンと分けられています。)
ウチの山(と言うか、区分?)は、山の上半分くらいの場所にあって、
まずは、車を降りた場所から川辺に降りて、ザブザブ川を横切って、そこからウチの山の沢を登っていくー
ほら、山をドライブとかすると、山から川に向かって水が流れ落ちてる所とか、見かけませんか?
まさに、あの山の斜面から流れ落ちてくる沢を、下から山頂に向けて登って行くんです。
あーゆー場所って、山が崩れて出来てるところが多いんですよ~
ウチの山もまさにその状態。
上を見上げると、傾斜角度どんだけえ~~~~~~?
上から水がざぶざぶ流れてくるし、足元は、石や土がザラザラ崩れる・・・
だからと言って、足元ばかり見ていると、周りから伸びている木の枝が顔にムチのように当たってくる・・・
「痛い!」だの「足元崩れた!」だのギャーギャー言いながら登っていきましたよお~。
父 「あの上に上がると、ウチの土地や!」
父が指差しながら言ってくれたけれど、両手両足の四つ這い状態の私は、とても見上げている余裕はなかったです。
だって、斜面で背を伸ばして上を見上げたら、そのまま後ろにひっくり返って、
今登ってきた沢を転げ落ちそうだったんだもん・・・
道なき道を登ること、約40分。
やっと沢から上に上がったら・・・
私 「・・・・・・」
突然目の前に現れた、ひろーい草原!(ただし平らではない。)
山の斜面には殆ど木もなく、一面草原!
父の説明にによると、この草原の約3分の2くらいの土地がウチの物!
驚きました。
「ちょっとしかないぞ。」と聞かされてたのに、
どこが ”ちょっと”なんだよお~~~~~~~!!!
ま、確かに周りに続く山々の面積から見れば、ホンのわずかでしょうが、それでも平面積は、そーとーな物なんですけどお~~!
昔、江戸時代から明治の頃には、この傾斜のある草原に家を立てて住んでいたそうです。
今はもう当時の家はありませんが、その名残の石垣は沢山ありました。
元々、自然な山だった所を、みんなで開拓していったそうです。
父の話では、昔はここに他の人も家を建てて住んでおり、一面に沢山の畑もあったそうです。
モチロン現在は誰も住んではいませんが、この土地は山菜がよく取れるので、
今でも村の人達(殆ど親戚)が時々登ってきて山菜を採っていきます。(もちろんウチの父に許可を貰って。)
(最近は全然関係のない町の人が勝手に入ってきて山菜を勝手に採っていってしまうので、父は悲しそうな顔をしていました。
皆さん、日本の土地で持ち主がない土地なんて、殆どないんですよ!
勝手に山に入って、そこに生えている山菜を採っていくのは、立派な窃盗ですからね!
持ち主がその気になれば、警察に訴える事も出来ることを、お忘れなく!)
ひととおり父の説明を聞いて、元ウチの家のあった石垣の上で持ってきたお弁当を食べて、
それから少し山菜を取って、再び沢を下って降りていきましたー
車に戻って、さて村の家に帰るのかと思ったら、車はまた違う道へー
実はウチは他にも山の土地を持っていました。
そちらは、杉の木が沢山植えられていました。(父が50年以上前に植えた物。)
ここは、山の麓から山頂まで、細い三角形の部分がウチの土地。
だから登らなくても、川を挟んだ反対側の道路から説明してくれました。
次は、発電所の近くにある田んぼ。
何枚も段々上にある田んぼの中の2枚がウチの土地なんだとか。
今は人に貸していて、その人が稲を育てているらしいです。
後は、村のずう~っと上にある畑が少々・・・
改めて、ウチってすごーい!と思ってしまいました。
なんて言うと、物凄いお金持ちかと思われるかもしれませんが、
実際は、山の土地の値段って、ものすごーーーーーーく安いんですよ~。
ひと坪500円。いや現在はもっと安い・・・
ウチの土地をぜ~んぶ売ったとしても、手続き料で消えてしまうほど・・・
それこそ、ゴルフ場やスキー場が作れるような場所なら良いですが、
このと~んでもなく山奥の土地は、とてもそんな物にも使えず、
かと言って、過疎化の進む村。子供たちは皆、街へ出て行ってしまい後継など殆どいない。
今更、山奥の土地で畑を作ろうなんて人もいません。
だから、畑は草原のようになり、杉の木も父が高齢に入った今、手入れが行き届いていない。
私の父亡き後は、誰がこの土地の面倒を見ていくのか?・・・
でも人間の”欲”って凄いですね~。
今までは、「そんなの誰も管理できないから、手放すしかないんじゃない?」と思っていたのですが・・・
実際目にしてみると、なんだか、もったいなく思ってしまいました・・・
あ、でも、モチロン、欲だけじゃないですよ!(;^_^A アセアセ・・・
私の先祖が代々開拓して、やっと築きあげた山の土地。
なんだか、私達の代で人手に渡ってしまうのも、申し訳ない。という気持ちを強く感じました。
✩家に帰ってから、グーグルマップの航空写真で山の土地を見てみました。
山の一部に、ポッカリ空いている場所を見つけました。
”これがウチの先祖が開拓してきた土地ー”
航空写真から見ると、そーとー拡大しないと見つからない、連なる山々の中のホンの一部でしたが、
なんだかとても誇らしい気持ちになったのでした。