ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

銀杏中毒って・・・

2012年04月16日 10時35分49秒 | 思う事・・・
こんにちは。
皆さんは、『銀杏中毒』という言葉を聞いたことがありますか?
実は先日、私の知り合いの子供がこの『銀杏中毒』にかかり、入院しました。
もう数時間遅かったら、命が危なかったそうです。
え!! 銀杏で死にかかった?!  ”

初めは私の聞き間違いか、相手の言い間違いかと思いましたよお~。
”銀杏”って、あのイチョウの木に出来る”ぎんなん”の事ですよ。
臭~いイチョウの木の実の果肉の部分を取り除いた種子の部分です。
普通にスーパーの食品売り場でも売ってますし、よく茶碗蒸しなんかに入ってますよね?
ぎんなんは、古くから中国や日本で、薬用、食用にされてきました。
強壮、強精の妙薬として、また、夜尿症、せき、たん、ぜんそくなどにも効果があるといわれています。

私も子供の頃から大好きで、
田舎に住む祖父母の元からたくさんの銀杏が届くと、フライパンで乾煎りして殻を割って食べました。
「美味しい~♪」と言いながらバクバク食べてると、
両親から「そんなに食べると鼻血を出すわよ!」と叱られたものです。
私が知ってるのはその程度。
銀杏を食べ過ぎると鼻血が出る?くらいだったのですが・・・

今回の事で、『銀杏中毒』と言うものについて調べてみました。

正確には『銀杏食中毒』?
実は、銀杏に中毒性があることは、かなり昔から知られていたそうです。
とにかく、銀杏を多量に食べると、ビタミンB6欠乏症状により、
頻脈・ふらつき・嘔吐・痙攣などを起こし、重度になると死亡する場合もあるそうです。
しかし、その原因が、ぎんなん中に含まれる4-O-methylpyridoxine(4-O-メチルピリドキシン:以下MPNと略)である事が発見されたのは、
まだ十数年前のことだそうです。(日本の北海道医療大学)

基本的に、子供がなる事が多いようですが、
私は初めて聞いたんだけど、
「銀杏は年齢の数より多く食べてはいけない。」と言われている所もあるようです。
もっとも、歳の数より少なくても中毒になる方もみえるようです。
ネットを見ていたら、大人でもこの銀杏中毒にかかる人は結構いるみたいですね。
今まで食べていても何ともなかったのに、突然この中毒になる場合、
多くは多量に食べた場合と、その時のその人の体調や栄養状態による物と思われます。

今回中毒症状を起こした私の知り合いは、私と同じく”銀杏中毒”なんて物は全く知りませんでした。
だから、子供(10歳)が大量に食べていても、「お腹を壊すわよ!」と注意しただけだったようです。

気がついたときには、子供は痙攣を起こしていたそうですが、最初、親はそれに気がつかなかった。
子供の意識はあり嘔吐していた。
(親 ー 食べ過ぎたのだと思い、「だから沢山食べちゃダメだって言ったでしょ!」と叱った。)
じっとして動かず(体が硬直し始めていた?)、目をパッチリ開き(瞳孔が拡張してしまっていた?)、一言も喋らない(喋れなかった)。
(親 ー 叱られて、反発しているのだと思った。)
”体が痙攣を起こす”と言うと、体全体がガチガチになり泡を吹いて意識がないー
なんて症状をイメージしますが、
一言で痙攣といっても、いろんな症状があるようです。

今までにもこの子は銀杏を食べた経験が何回もあり(ほぼ毎年)、それまで何ともありませんでした。
だから、まさか銀杏でこんな事になるとは、思いもしなかった・・・
後から考えると、この時は旅行から帰った後で、旅先でもお腹をこわしていた事もあり、
体調的にかなり疲労・衰弱していた状態だったようです。

銀杏中毒の原因を突き止めた北海道の大学のサイト↓
             『銀杏(ぎんなん)食中毒とは』

一節には、銀杏中毒になった場合、とにかくビタミンB6の欠乏状態なので、ビタミンB6を多く含む食品を食べれば良いのでは?
という意見も見られました。
ちなみに、ビタミンB6を多く含む食品は、レバー・いわし・さば・卵などだそうです。
もっとも、実際症状が酷ければ、痙攣や意識障害などを起こしているので、とてもそんな物を食べれる状態ではないでしょうが、
お腹を壊した程度の、まだ軽い症状なら、もしかしたら?効果があるかも?

でも、コチラのサイト→『ギンナン』を見ると、
 ”稀に死亡例も報告されているので注意が必要である。
 学術雑誌などに掲載された論文を数えると、日本ではこれまでに70例の銀杏中毒が報告されており、このうち22例が死亡している。”

と書いてあり、
(70例のうち22例が死亡ー の、どこが ”稀”なんだ!と思わず一人で呟いてしまったけれど・・・
銀杏を食べて、半日以内に体調がおかしくなった場合、早めに病院へ行った方が良いようです。
ただ、ここで注意!
 ”医師の中には、銀杏中毒を知らない人も結構いる!”
そうなので、その点は、十分気をつけて下さい。

ちなみに今回私は、こんな法人団体↓がある事も初めて知りました。
 『 公益財団法人 日本中毒情報センター』
このサイトを見ていて、
普通の何でもない生活の中に、けっこう中毒になる可能性のあるものが多くあることに驚きました。
まあ どんな物も、”ほどほど”が一番ですね。


✩ちなみに、知り合いの子供は、1週間ほどで元気になり退院しました。
✩こうやって調べてみると、茶碗蒸しに銀杏が入ってるのって、凄い!
 銀杏の毒素の部分を卵で消して、銀杏の良い部分だけを体に取り入れられるようになってる!
 卵の量から考えて、茶碗蒸しに銀杏が1個か2個しか入っていないことも納得です。