激しい気温の上下、病に倒れて(完治)以来、管理の悪かった牡丹に、
健気にも大きな蕾をつけていた白花の株。むざんな姿で「久しぶりね」
って。過去を振り返っても仕方ないので、来年に向けて今年にすべき事
をやるだけ。
キャベツは、お隣りのソラマメを見習うがごとく、各葉っぱが上を向いて、
正に緑黄野菜になってしまいました。それも可としましょう。
ちょっと小ぶりだけど、スナックエンドウが次々とサヤを膨らませています。
庭履きをつっかけて、入用な量だけ摘み取って、食卓を豊かに。
5月の花は、なんと言ってもバラ!
一斉に蕾を付け出しました。20年ではきかない黄色(大輪)のツルバラが
一番乗りです。そして、一番花は、母に供えます。
「お母さん、きれいでしょ?」
って。写真の母もきれいねって。ホントよ。
牡丹→バラ→白玲という名のサツキ→5種類のユリ。小さなお庭は、お花と
お野菜の共演です。冬越しをした可憐な草花も蕾をいっぱいつけだして、
出番を待っているようです。
昨日、ぱったり近くのスーパーでお会いしたラムサン。
「去年の4月に、お父さん死んじゃったのよ」
「エエッ、入院してらしたけど、帰って来られなかったの?」
「そうなのよ」
「まあ、ご愁傷様でした。これから寂しさがググッと来るわ。頑張って」
「ありがとう。あなたと是非お話して欲しかったのに」
「ええ、前から誘って戴いてたので、その内に1本持って伺おうって
思ってたのに、そうですか。寂しいわねぇ」
13年前にガンの告知。手術を受けられて、社会復帰もなさってらした
のに、再発。とうとう今回は負けてしまわれて。
10日間、ご家族が一人一人じっくり最後のお話をされて。
絶対に絶対に、人様のことを悪くおっしゃらない、ユーモア、ウィットに
人生をくるんで、ちょっとイヤラシク。それは知性と人格者のオブラート
に包まれたものでした。最後のお見舞い客の女性には投げキッスのサービス。
笑い話は枚挙にいとまがない希有なお人、そんな方と一献傾けるのを
あたくしも楽しみにしていましたのに。
本当に、人の命の儚さをまたまた思う、そんな友人の背の君の死でした。