な~んとなく嬉しいこの頃。
「カフカ賞」に、三島以来という世界の言語に翻訳されている村上春樹の、
これも何やら因縁めいた「海辺のカフカ」が対象に選ばれたそうよ。この
受賞者から、ノーベル賞へって人がいる、のだそう。それへの登竜門めいた賞
と言われてるのですって。
カフカの「変身」は、多感な頃の出会いとしては強烈だったわね。
ウチの本棚の隅っこにひっそりいたそれを4~5年前に読み返して、改めて
その斬新な切り口に感心してたの。短編なんだけど、そのインパクトはすごか
ったわ、何しろ突然虫になってしまうのですもの。
「ノルウェイの森」で出遭った村上作品。今は亡き母も、私の薦めで一気に
読んで、いたく感銘を受けていたのを、昨日のことのように思い出します。
彼のエッセイの中で、思うように筆が進まない彼に、奥さんが
「そんなに書けないのならやめたら?」
って言われる、そんな文章を覚えてるので、彼の才能・努力は凄いのかもしれない。
今や、諸外国の読者は、川端・三島を軽く超えてるのかも。
巷に溢れかえっているセックス、暴力を、これでもかこれでもかと書く、そして、
それを表現の自由として印刷、売りまくる。限りなく下品になっている中で、彼の
作品はそこから遠いのが嬉しい。
「海辺のカフカ」も、しっかり村上ワールド。不思議な空間へいざないます。
「アフター・ダーク」もそうだったわね。
反吐が出そうな、どぎつい作品群が多い中で、とりすましてはいないけど、だか
らって、今更本能の剥き出しを文字に起こさない彼の作品が好きなのです。です
から、受賞の記事は嬉しかったわねぇ。内弁慶ではないってことよね。
村上春樹の話から、あまりにも矮小な私の話なのですが、今年になって、小さな
文(エッセイ)が続けて3回活字化になりました、なります。
4月初旬、産経新聞に、母の介護とその旅立ちまでを書いた文が載ります。
ちなみに『介護ふれあい大賞』第1回の中で採用されました。応募総数1410
点だったそうです。
やがて、私達万人が迎える老いと終焉。私が経験した母のその時。
佳作でしたが、私にとっては生涯一度の母との貴重な共有時間の描写でした。
「認定証」なんて、こそばゆい賞状を戴きました。カフカの賞のあとに、小さすぎ
る賞にもならない、併記するのもおこがましい証ですが、なんだか今年の春は素敵
な春なのです。
ミニ・チューリップの真っ赤なお花は、10球揃って咲き出しました。
5~6才の女の子達のようです。青空の下でオシャベリに夢中な様子です。
背丈が低いので、他のお花たちの中に埋もれそうで、別に植え替えました。
「ワーイワイ、私達だけのお部屋よー」って、言ってるようです。
今冬の異常な寒さにも負けず、植物達は、お約束通りに
「始めまして」「こんにちは」「おまちどおさま~!」
って、元気良くそれぞれの顔を見せてくれています。
前後左右どちらへ向いても、ウン歩で突き当たってしまう小さなお庭ですが、
1日中その中へ身を置いても飽きません。
昨日は、ミモザの枝を切りました。15度ほど傾いているかなり大きな幹から
出ている枝は、その隙間なく咲くお花のせいで、陰になってしまう花々のために、
思い切ってバッサリ。バラもボタンももう少し太陽光線が必要なもので。
抱えきれないほどのミモザのお花。どうしようかしらと思案していたら、ご近所の
二人のお嬢さんのお母様のキョウコチャンが貰ってくださるって。水揚げの悪い
お花だってご存知。でも、いかんせん、全部は無理よって。そのくらい見事に
切ってしまったミモザだったのです。
ああ、私ったら~~~!
もう少ししたら、「強香バラ」苗が届くのだったわ。エッ?・・・そうなのよ、
その強い香りという文字に惹かれて、注文しちゃいました。バラの香りは全ての
香りに勝る。なんてこともないのでしょうが、でも、そう言い切ってしまいたく
なるほど私を魅了するのです。
どこに植えるのよ!・・・思案投げ首。
でも、でも、・・・・・来たらなんとかするわ。ああ、待ち遠しい!
バカな女。
「カフカ賞」に、三島以来という世界の言語に翻訳されている村上春樹の、
これも何やら因縁めいた「海辺のカフカ」が対象に選ばれたそうよ。この
受賞者から、ノーベル賞へって人がいる、のだそう。それへの登竜門めいた賞
と言われてるのですって。
カフカの「変身」は、多感な頃の出会いとしては強烈だったわね。
ウチの本棚の隅っこにひっそりいたそれを4~5年前に読み返して、改めて
その斬新な切り口に感心してたの。短編なんだけど、そのインパクトはすごか
ったわ、何しろ突然虫になってしまうのですもの。
「ノルウェイの森」で出遭った村上作品。今は亡き母も、私の薦めで一気に
読んで、いたく感銘を受けていたのを、昨日のことのように思い出します。
彼のエッセイの中で、思うように筆が進まない彼に、奥さんが
「そんなに書けないのならやめたら?」
って言われる、そんな文章を覚えてるので、彼の才能・努力は凄いのかもしれない。
今や、諸外国の読者は、川端・三島を軽く超えてるのかも。
巷に溢れかえっているセックス、暴力を、これでもかこれでもかと書く、そして、
それを表現の自由として印刷、売りまくる。限りなく下品になっている中で、彼の
作品はそこから遠いのが嬉しい。
「海辺のカフカ」も、しっかり村上ワールド。不思議な空間へいざないます。
「アフター・ダーク」もそうだったわね。
反吐が出そうな、どぎつい作品群が多い中で、とりすましてはいないけど、だか
らって、今更本能の剥き出しを文字に起こさない彼の作品が好きなのです。です
から、受賞の記事は嬉しかったわねぇ。内弁慶ではないってことよね。
村上春樹の話から、あまりにも矮小な私の話なのですが、今年になって、小さな
文(エッセイ)が続けて3回活字化になりました、なります。
4月初旬、産経新聞に、母の介護とその旅立ちまでを書いた文が載ります。
ちなみに『介護ふれあい大賞』第1回の中で採用されました。応募総数1410
点だったそうです。
やがて、私達万人が迎える老いと終焉。私が経験した母のその時。
佳作でしたが、私にとっては生涯一度の母との貴重な共有時間の描写でした。
「認定証」なんて、こそばゆい賞状を戴きました。カフカの賞のあとに、小さすぎ
る賞にもならない、併記するのもおこがましい証ですが、なんだか今年の春は素敵
な春なのです。
ミニ・チューリップの真っ赤なお花は、10球揃って咲き出しました。
5~6才の女の子達のようです。青空の下でオシャベリに夢中な様子です。
背丈が低いので、他のお花たちの中に埋もれそうで、別に植え替えました。
「ワーイワイ、私達だけのお部屋よー」って、言ってるようです。
今冬の異常な寒さにも負けず、植物達は、お約束通りに
「始めまして」「こんにちは」「おまちどおさま~!」
って、元気良くそれぞれの顔を見せてくれています。
前後左右どちらへ向いても、ウン歩で突き当たってしまう小さなお庭ですが、
1日中その中へ身を置いても飽きません。
昨日は、ミモザの枝を切りました。15度ほど傾いているかなり大きな幹から
出ている枝は、その隙間なく咲くお花のせいで、陰になってしまう花々のために、
思い切ってバッサリ。バラもボタンももう少し太陽光線が必要なもので。
抱えきれないほどのミモザのお花。どうしようかしらと思案していたら、ご近所の
二人のお嬢さんのお母様のキョウコチャンが貰ってくださるって。水揚げの悪い
お花だってご存知。でも、いかんせん、全部は無理よって。そのくらい見事に
切ってしまったミモザだったのです。
ああ、私ったら~~~!
もう少ししたら、「強香バラ」苗が届くのだったわ。エッ?・・・そうなのよ、
その強い香りという文字に惹かれて、注文しちゃいました。バラの香りは全ての
香りに勝る。なんてこともないのでしょうが、でも、そう言い切ってしまいたく
なるほど私を魅了するのです。
どこに植えるのよ!・・・思案投げ首。
でも、でも、・・・・・来たらなんとかするわ。ああ、待ち遠しい!
バカな女。