食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ヨーロッパ3か国の旅、憂鬱な上海へ』

2013年04月02日 17時50分33秒 | 旅行

中国東方航空は飛行機に乗ると必ず?機内食が出される。今回のフライトは9時10

分発だから時間的には、大半の乗客は朝食を済ませていると思われるが、それでも

朝食用の機内食が出される。朝定食を食べてから2時間ほどで出てくるから断らざる

を得ない。胃の健常な人なら時間的に見れば中間食として食べることは可能だし、こ

れも飛行機代に含まれていると思えば別腹を作ってでも頂こうとの心理が働くのも無

理はない。ついでに午後11時55分上海発フランクフルト行の様子、夜中の出発なの

に離陸後しばらくすると夜食の機内食が出された。この時間帯では夕食後かなり時

が経っているとしても、就寝前だから胃袋の強い人だけが食べるのかと思いきや、

断る人は殆ど?居ないようだ。乗客の大半は日本人のようだが400席くらい席は満

席、それにしても、岡山からこんなに多くの人が上海に向けて何の用事があるのか。

これも時の変わり様を示す一つだ。

アシアナをよく乗っていた時、アシアナの機内食はいい方だと思っていたが、東方航

の機内食はアシアナよりご飯が美味しいから、ランクを付ければ上かもしれない。一

かったのは空の3つ星と呼ばれるカタール航空で和食に似たものも美味しかった。

僅か2時間ほどの旅だが、それでも外国に向かうのと国内とでは緊張感は大きく異なる

ずなのにグループでしかも添乗員付きとなるとそれゼロ。お任せ定食宜しく、何も考

えることなく気楽に行けるのはいいが、やはり海外に出掛ける一つの面白味は独特の

張感だ。何をするにも言葉が分からなくても自分でやらなければならない、時にはエ

イやの勇気も必要、冷静な判断も、飛行機の乗り継ぎをするだけでも慣れない外国の

空港だから迷いそうになることもある。

自力だけで山あり谷ありを乗り越えて、たったそれだけのことが出来ても嬉しいものだ。

2時間の飛行は離陸し水平飛行、暫くすると機内食の配膳、食後少しゆったりすると下

を始め着陸態勢に入ってしまうから外国まで移動した感覚は薄い。

中国語で案内があると全く分からないが窓の外を見ると眼下の街並みの具合から着陸

勢らしい。英語の案内に変わると「Landing…..Local time ….Temperature….」などの

単語が聞き取れ着陸態勢と分かる。空から見る上海市近郊のPM2.5騒動は余りなさそう

で普通の薄曇りのように見える。それにしても上海空港は広いから着陸後、ターミナル近

くへの移動でも15分以上はかかりケースによってはリムジンバスに乗り換えターミナルに

移動もある。私たちのグループは纏まってガイドとお上りさんスタイルでゾロゾロと移動し、

入国審査にかう。この移動も長く15分くらいは歩くことになる。イミグレーションは手際

く進められ、人数の割に待ち時間は少なく出口付近に待つ現地ガイドと落ち合い、市

観光に出掛ける。

空港からの車に乗り市内に向かう途中から雨模様になり、市内方向は余計に霞がかかっ

うに見えるから、日本のTVで北京の様子を知らせるあのような残酷な風景はなく、『こ

れなPM2.5用のマスクは不要かな?』と思わせるが、真偽のほどは分からない。烏合の衆

よろしくスクを着用する。市内に入ると貧富の差を建物で知ることができる。高層ビルの

谷間に壊れそうな建屋がひしめき、その周辺の掃除などされた形跡がないから、貧しさを

誇張しているようにも見える。バブル期の日本、こうした所で地上げが横行した。ここでは土

地は国のものだから有無を言わせず自治体や国による形の違う地上げ屋が強制収用して

開発の道を辿ってきた。近年は市場経済政策により才ある人は莫大な富を築き、高級車

を乗り回すような暮らしをする人も沢山いる。貧富の差は農村部と都市部は更に拡大され、

農村から市内に流れ込む制限をしているらしが、掌握は困難で上海市内の戸籍上の人

口と実際の人口は全く違い正確には分からないとガイドの説明があった。たまたま現地のT

Vニュースのティロップを見ていたら「非戸籍・・」の文字が何度か出ていたから、今のような

ことを報道していたのか、逮捕するぞと脅かしていたのかチンプンカンプン。

 

                この辺りは未だ雨は降っていなかった

                  小雨交じりの市内近郊と新市内入口付近の様子

 


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