今回の旅行で最も長丁場、往復720Km、帰着は夜11時30分予定の旅だ。他のツ
アーだとパリから行く場合はTGVを利用してレンヌへ、それからバスで移動するか
らゆったりとしている。恐らくツアー料金の違いでこうなっているのだと思われる。
しかし結論からいうと、長丁場で大変と思われたが、バスの旅は快適で帰着も21時
30分頃だったから殆ど疲れを感じなかった。この移動にも道路地図を準備してい
た。予想としては西に西に向かいレンヌ経由だったが、実際は北に行きそれから西
へのルート。北回りだから小都市も中都市もないのか、西ルートだとして同じようも
のだったのか分からないが昨日、訪れたベルサイユ辺りを通り過ぎると田舎ばかり。
なだらかな牧草地帯や農村らしきところの風景を除くと、ここで紹介する風景はない。
昨日までの疲れを癒すのに丁度いい具合の揺れ具合、バスはいつものように大型
で60人乗り、たった11人の乗客だからご自由に。私は地図と道路標識の睨めっこで
忙しいから時間はサッサと過ぎ退屈な長旅とは感じさせなかった。地図に残されて
いる記録をみると、7時30分出発、ブーズヴィル10時着トイレ休憩。今日パリからモ
ンサンミッシェルに向かうグループは山ほどいるはずだ。今までの有名地における
日本人は、これまたa lot of沢山だから、今日もパリから沢山のグループが似たよう
な時間に出発しているだろうから、途中のトイレ休憩もバッティングする可能性は高
いとガイドさんの予想。
それは的中した。私たちは最初のトイレ休憩ポイントにトップクラスで着き、ゆっくりと
名物のモンサンミッシェル・クッキーを物色していた。同じものがモンサンミッシェルの
土産物屋では少し高く売られているらしいから、この店で買うことにした。そうこうして
いる内に後発部隊が到着しトイレに長い列が出来上がっていた。
この辺り唯一の町らしいカーンを通過し、昼前にはモンサンミッシェルの姿を見ること
ができた。レストランは修道院近くで予約は13時、それまで近くにあるスーパーで再び
お土産を物色。これといったもの見当たらなかったが、味がまろやかなマスタード、塩
製品をゲットした。私たちは一寸した塩マニアで出掛けた国で特産物風に売られてい
るのを見つけると必ず買うようにしている。それらの味に大きな違いを感じることはない
が、内陸部で採られた岩塩のようなもの、海辺のもの、ハーブなどを入れた加工塩な
ど、塩にも沢山の種類がある。
ガイドさんお勧めの歯磨きをお土産に買い込む人、有名なワインを買う人、暇そうにし
ていたレジの叔母さんは俄かに忙しくなり『もう、昼なのに・・・』と言いそうな顔をしてい
た。時間が来たのでレストランに向かうとガランとしており、一角に陣取りまずは『グラス
ワイン』から、ここの名物は卵の白味だけを使ったオムレツ。お土産で有名なクッキー
は卵の黄身を使うため白味が大量に残る、それはもったいないとオムレツを作ったら、
これがヒットしたということだ。ふわふわしたメレンゲのようなオムレツ、味もそっけもない
ないようなもので、美食の国と言われるフランスで、こんな不味いものが珍重されるなん
て馬鹿みたい。ここで日本人の得意技、料理写真のはずが不味さを話すうちに撮り忘
れてしまった。メインは鶏の何とか料理だったが余り得意ではないから、付け合わせを
メインにしてワイン・ワイン。
田舎の風景