食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ヨーロッパ3か国の旅、TGVでパリへ』

2013年04月11日 16時48分19秒 | 旅行

『国際都市ジュネーブへ』

山から一気にジュネーブまで下りフランスのTGVでパリまで移動するが、有名な

ローザンヌを通ることくらいしか興をそそらない。また、地図を見ながら居場所探

しで旅を楽しむことにした。

しかし、実際に走ってみると余り変わり映えのしない風景ばかりで、都会に近く

なるともっと味気ない風景になっていった。夕方に薄らと陽が暮れかけた頃、ジ

ュネーブ(ジェネバ)に到着した。ここは国際機関が集中しているから、見るからに

相当大きな国際的な都市というイメージが付きまとっている。

ところがガイドさんに説明されるそうした機関のビルは思ったより貧素で小じん

まりとしていた。かの有名な緒方貞子さんが活躍されたUNHCRは説明されなけ

れば見落とすような表示だった。国際機関や大きな銀行ばかり頭の中にあった

から、拍子抜けしたままジュネーブ駅に到着。ここからフランスのTGV(新幹線)

に乗るのだがポーターがやって来て、バスから下ろした旅行鞄をリヤカーのよう

なものに移し始めた。

TGVは荷物を自分で持ち込むことなく、列車に積み込みパリで下して待機して

いるバスに積み込んでくれるから、まるで飛行機に乗る時のようなサービスだ。

私たちは新幹線に乗るだけなのに荷物をスイスのジュネーブ駅で預けて、フラン

スはパリのホテル玄関先で受け取るという、まるでVIPのように。このポーターは

荷物を預かると例え持ち主であろうと触らせてくれない、つまり自分が全責任を

持つというプライドがそうさせているのだとか。

ユーロは十分に用意していたはずだったが、万が一不足してきたらパリで簡単

に両替は可能だろうと思っていたが、ガイドの話ではそうでもないらしい。

ここから付く現地ガイドに案内され駅の両替所に出掛けた。構内に入る所に税

関があり、怪しい行動をすると呼び止められ税関検査を受けることになるから、涼

しい顔かニッコリして通ることと教えられた。両替所につくと3つの窓口とも先客は

何やら小難しいのか中々、終わらない。20分以上は待たされたのだろうか、やっ

と自分の番がやってきて円での両替を頼むと、片言の日本語で「ありがとう」と茶

め気たっぷり。先ほどの客は何だったんだ。行動資金はこれで十分のはずだか

ら、急に太っ腹気分になる。

今宵の食事はTGVの中で幕の内弁当を食べるはずだったが、ガイドさんの説明

により駅の休憩所で頂くことになった。外国では日本食や弁当が流行っており、列

車の中などで食べると、そうした人たちが興味津々で覗くから食べにくい???

本当?。

皆で椅子に座って幕の内弁当と久々のお茶で黙々と食べる。異国の地で食べる

幕の内のお味はまずまずだった。TGVは全て予約席だからあわてる必要はない

が、やって来た車両番号をみると申し訳程度の小さな数字で表記されていた。

TGVのイメージは日本の新幹線よりゴージャスかと思っていたら、私たちが乗った

2等車は伯備線のやくもグリーンよりも下だった。席と席の間隔も思ったほど広くな

い・・・こんなことを思っていたら飛行機だってエコノミークラスは狭いから、TGVが

極端に狭い訳ではない。私は外の景色から地名を探せないか念入りに見ていた

がその内、明かりのない所ばかりになり何も見えない。

乗り心地は揺れはさほど感じないし、まずまずといったところだ。私たちの前方

にビッフェのような車両があり、コーラを買ってきた人が便利そうだったと説明して

くれたが満腹だし鉄ちゃんでもないので仏の新幹線といえども、興味は湧かない

から聞き流し、居眠りを繰り返していたのだろうか、3時間30分ほどの旅でパリに

到着。夜は更けて11時過ぎだから駅構内は人が少なく、これが幹線の駅とは思

えないほど閑散としていた。パリ駅に着いて待っていると地下鉄やバスの発券機

が目につき、予習していた地下鉄回数券、カルネを買う手順で操作してみた。お

金を入れる所までできたので、これで地下鉄に乗るための切符購入は安心。

駅で待つバスに乗り込み夜の街のドライブが始まってすぐ、パリの宿泊先候補の

一つだったBercyのIbisホテルが目に入った。土地勘はゼロだが看板とグーグル

マップのストリートビューで見た場面と同じだったから容易に分かった。ここ

からは30分くらい走ったら、これまたPCで見たホテルの場面が目の前に現れ、

本日の長い移動に終止符を打った。ホテルはこれまでで一番しっかりとしていて

冷蔵庫も、TVなども完備していた。バスタブに湯を張って首までつかり疲れを取

り、お休みなさいませ、パタン。

 インターラーケンからパリに移動

 


リンク