豪華絢爛な宮殿の余韻を残しながらパリ市内への途を急ぎ、2度目のツアーの義
務である免税店でのショッピングに向かう。パリの西方から市内に入ると突然のよう
に凱旋門が現れ、運転手さんはサービス宜しく一周してくれたが、距離が近いから
カメラに収まりきらず、門の一部一部しか撮れない。ここを離れ有名なシャンゼリー
ゼ通りに出ると門の大きさはいいが、後方になるため後ろの座席に移動しなければ
写真にはならない。
凱旋門はシャルル・ド・ゴール・エトワールと言われシャルル・ド・ゴールはかの有名
なドゴール将軍の名前、エトワールは星、この門から星状に通りが出ていることから
つけられたもの。ちなみにシャルルはCharlesつまり英語読みをするとチャールズと
ポピュラーな名前だったと後で知る。またシャンゼリーゼ通りはLes Champs Élysées
意味は〚"Les Champs-Élysées"とは、ギリシャ神話において有徳の人が死後に住
む極楽浄土を意味するエリュシオン (英語: the Elysium, the Elysian Fields)のことで
ある。そのため、シャンゼリゼ通りは、日本風に言うと「極楽浄土通り」または「極楽通
り」ということになる〛
ブランド店が立ち並びスタイルのいいパリジェンヌが闊歩する通り、シャンソンでも口
ずさみながら歩くようなダンディーさはないし、どう見ても私が入ってみたいような店
はないようだし、通りが世界一美しいと言われても???。
この通りはコンコルド広場に通じており歩けば30分もあれば楽に行ける距離だから、
最終日の自由行動で実現できるかも。コンコルド広場は市民革命によりマリーアント
ワネットとルイ16世がギロチンで処刑された所だから、いわば首切り場だから広場とし
て楽しむには歴史的背景が・・・・・
逆に言えば悪政を倒し民衆が解放された目出度い場所だとも解釈できる。こうした
場所で説明を受けると、以前から気になっていたフランス国歌の歌詞は、『成るほど』
と納得させるものではないが、何となく理解できそうな気になった。
♪ 祖国の子どもたちよ、栄光の日がやってきた!
我らに向かって、暴君の血塗られた軍旗がかかげられた
血塗られた軍旗がかかげられた
どう猛な兵士たちが、野原でうごめいているのが聞こえるか?
子どもや妻たちの首をかっ切るために、
やつらは我々の元へやってきているのだ!
武器をとれ、市民たちよ
自らの軍を組織せよ
前進しよう、前進しよう!
我らの田畑に、汚れた血を飲み込ませてやるために! ♪
うーん、それでも改めて読み返すと国家行事やサッカー国際試合の前などにこの
歌詞で? マジでー?
ここまで来るとルーブル美術館は目と鼻の先になることも、googleのストリートビュー
で何度も確認していたので、容易にイメージでき、何度も来ていたような気分になる。
博物館近くの免税店でお努めを果たした後、いよいよエスカルゴとのご対面の昼食
タイムだ。レストランに入り椅子に座って周りを見渡すと、すぐ隣は私たちと同じツア
ー会社の別のグループの人たちが食事中だった。いつものように、私は白のグラス
ワインを頼み食前酒よろしくチビリチビリやりながら『もう直ぐデンデンムシが来るよ』と
言うとガイドさん『デンデンムシって言わないでエスカルゴと言って』と嫌なイメージの
払拭に努力。『身を食べた後、貝殻の中にあるオリーブオイルをパンにつけて食べる
と美味しい』とのレクチャーを受ける。運ばれてきたエスカルゴは3cm位の殻の中に身
があり、パセリ、玉ねぎのみじん切り、バター、オリーブオイルに塩味をつけたようなソ
ースがかけてあった。
火ばさみのようもので殻を挟んで中身をフォークで取り出すのだが、殻が滑り火ばさ
みから外れ皿の上で踊る。ええーい、小賢しい。私は日本男児だ、手で押さえフォー
クで取り出す。角はあるのか、尻尾つまり内臓は残っているのかチェックしてみるが、
指先のような形のものにしか見えない。お味と食感は・・・洋風味の貝を食べているの
と同じで、デンデンムシを食べているという感じはしない。ソースをパンにつけてみる
と、これも美味だ。皆で感想を話しながらエスカルゴ・デビューを果たす。
パリ市内の車窓観光