食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ルーブル美術館』

2013年04月17日 18時43分59秒 | 旅行

ルーブル美術館の周辺はいつもごった返しており、バスやタクシーが頻繁に走っ

ていた。私たちのバスは美術館の地下駐車場に潜り込み、ここから一階に出て入

場する。美術館は玄関先にあるピラミッドを中心に幾つかの展示ゾーンに分かれ

ている。今回は有名な彫刻や絵が展示されているデノン・ゾーンを見学する。超

人気の美術館だからここも兎に角、人・人・人

『スリに注意して下さい』ガイドさんの話は先ほどのパスポート盗難騒ぎが脳裏に

残っているから、持ち物管理の厳重さを倍増させる。ここはフラッシュをたかなけ

れば写真撮影は自由、それならと一眼レフでフラッシュ・オフの機能を選択したの

が運のつきだった。普通のフラッシュをオフにした機能ではなく、内容はよく分か

らない初めて使ったものだったが、結果としては手振れの写真ばかりになってし

まった。ここのゾーンには有名な、ニケ、ミロのビーナス、モナリザなどが展示され

ており、美術に素人から興味深く見る人まで誰でも知っており、一度は見てみた

い作品だ。全く興味のない人には首のとれた天使のような、腕の折れた美女の

彫刻など見ても仕方なかろう・・・となってしまう。ミロのビーナスは私が高校生の

時、京都で展示されたのを観に行ったのだ、だから大凡50年ぶりの再会になる。

その時は多分、日本初公開だったろうから、すごい人で長い列は流れたまま観賞

だから像を見る時間は1分~2分もなかったように思う。待った時間は覚えていな

いが数時間だったことは間違いない。しかしここでは結構ゆっくりと見ることが出来

しかも時々、人波が途切れることもあり、その前で記念写真を撮ることもできる。そ

れは人気のあるニケのところでもそうだった。こうして撮った写真を後で見ても、作

品に位負けし写真に納まっている自分が間抜けにみえるし、意味のある写真には

思えなくなった。最初は記念になると思って、こうした像の前で撮っていたが残念

ながらなのか、幸いなことか手振れできれいに撮れていなかった。

そして案内されたのが超人気のモナリザ、絵から2~3mの所にロープが張られてい

て人波が滞留しないよう係員が時々、移動することを促していた。一番前まで出て

観ていたが時間にして2~3分はそこに居ることができた。ここでも写真を撮りまくっ

たがピンボケ、手振れでろくなものが撮れていなかった。モナリザは3重ガラスの額

に入れられているからなのか、光の加減で目に見えないけど写真にすると反射光

が映り込んでいた。スリは朝から晩まで人気のある所でたむろし隙を狙っている。警

備員もそれを知っているが声をかけると『私はこの作品が好きで一日中でも見てい

たいから』と答えるそうだ。だから怪しいと連れ出すことも出来ないのだとか。

2時間ほどの滞在で一杯の名作を叩きこまれるから、消化不良を起こしている、これ

が本当のところだろう。ではもっとゆっくり時間をかけて名作漬けなら、それでいいの

かと問われてもすぐyesとは言い切れない。

私のような凡人には名作も程々が丁度いいのかな。ここのゾーンを見終えて中央部

のピミッドのようなとこで再び注意事項を聞いて30分の自由行動になり、私たちは座

りたかったからカフェでコーヒーを飲むことにした。

ここの土産店では絵や彫刻のレプリカや携帯ストラップ、栞などがポピュラーだ。私た

ちはコーヒータイムにしたので通り過ぎるだけのチラ見で十分だった。

美術見学を終え外に出てやっと人ごみから解放され新鮮な空気にありつけ、広い館

内を移動して再びバスに乗り込んだ。

夕暮れ近くになりセーヌ川沿いを走るとストリートビューで確認したポンヌフの駅やシテ

島が見える。自由行動の日ここに来る予定であり、事前準備はパーフェクトだ。レスト

ランに行き夕食を頂いたら、すっかり夜の街になっているが日本のようにネオンサイン

や光物でギンギンの明るさはない。

日本はヨーロッパと比べると特殊な国だろうか。不要、無用に明るい。ガソリンスタンド

は原発が停止していて電力不足と騒がれていても昼間にギンギン照明、パチンコ屋、

自販機・・・・えーい、皆クレージーだ。

エッフェル塔横から出るセーヌ川クルーズに向かう中心街も、おしゃれな街に似合っ

た町明りとでも言えばいいのか、けばけばしさがなく心地いい。

   モナリザの前はスリの稼ぎ場所、注意喚起の立札が2枚も

 

ルーブル美術館と周辺1

 

ルーブル美術館と周辺2

ルーブル美術館の館内は美術作品の鑑賞の場なのに、人が多いから結構うるさい

 


『人口減の不思議』

2013年04月17日 18時27分29秒 | 旅行

今回旅行したフランスの国土は日本の約1.5倍、人口は半分の6千万人だという。

日本はまともな統計を取り始めてから2年連続して人口減になった。新聞でもTV

でもそのことを深刻な問題として取上げていた。

人口減で高齢者ばかりの国になってしまう恐れは別の問題とした場合、人口減で

困るのは日本だけなのだろうか。日本より広いのに人口が半分ということは、日本

より過疎の町や村が多いということではないのか。トルコに至っては土地が2.8倍も

あるのに人口は半分くらいだったから、国の東西半分以上をバスで走っても兎に

角、人の姿を見かけなかった。そうすると国土が倍近くあって人口が少ないのに

過疎の町や村はないのか。日本のように国土が狭いから都市部では猫の額ほど

の土地を買うのも大変だから空に近い所で暮らし、田舎でも過疎地と言われるよ

うな場所は山の上や奥地にも人家があり、1.2億人もの人が暮らしている。

諸外国の土地は平坦で利用しやすいから農業でも大型になり効率はいいから、

農業は立派な産業として定着している。日本は人が多いから所有農地は狭くな

るし元々、山間地が多いから農地としての効率は悪い。

ならば、人口減になれば人口密度は減り快適に?、農地も大集積にすれば産

業に転換出来るのではないか。

人口減は産業力の低下を招くと説明している。それではドイツやフランスは日本

の半分しか人がいないのに、農業も工業も両立できるのは何故か。単に労働人

口が多いとか少ないとか、比率がどうとか、こんなことで説明しきれないではなか

ろうか。

出生率の低下は確かに人口減になる。しかし今の年寄りが居なくなれば、全体

のパイは小さくなるものの年齢別の人口比率の歪みも解消されていくのではな

かろうか。過去に様々な統計予測が公的機関から発表されてきた。

それらの殆どは外れているし、肝心なことは背を押されても発表しない傾向に

あるから、厚労省などの説明は『ふーん』と聞き流すようにしている。

だからそうした所から答えは出ないだろうから『不思議』で通すか・・・・


リンク