食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、鴨3発3中』

2013年07月08日 18時09分02秒 | 趣味

一夜明け、昨日に味を占めた2人はまたあの池に行くことにし早めに家を出た。初

日の鉄砲騒動に遭った鴨は、池は危険であることを十分に理解する。動物の危険

予知能力は直接、自分の生命を左右するものだから半端なものではない。それが

今、実証されている。私たちが車の中で待っていると一塊の鴨がゲーゲーと鳴きな

がら飛び立った、すると暫くして別の塊が宍道湖を目指して池から出ていく。ひょっ

として全部出て行くのではないかと心配になる。

この傾向は日増しに強まり解禁から3日もすればこの池で鴨を見ることはなくなり極、

稀に出会いがある程度になってしまう。遊びや餌を食べに来るのは夜だけになり朝

が来る前に安全な宍道湖ということになる。大荒れが続くと予想されると山の静かな

池に行きそれをやり過ごす。

ハンターは昨日の半分くらいになっていた。今日は私が奥に行き鴨を追い出す役目

を勤めることになり抜き足、差し足で前進した。露で湿った落ち葉を踏みながら身体

を屈め奥に向かう。鴨は夜行性でもあり目はよく、気配を感じ取るのは抜群である。

遠くの所からこちらが『いるかなー』とキョ口キョ口していると直ぐに見つかり反対方向

に飛び立ってしまう。

足を進めるとパシャパシャと水音が聞こえてきた。鯉でも跳ねて遊んでいるのかなー

と思う、何か様子が違う。あの先の雑木の陰から覗けば判ると近づく、途端にパシャパ

シャと鴨が水を蹴る音がした。バーンと放つ、続いてバーン、バーンと立て続けに引

金を引く。 暫くしてから土手で待つ人の放った銃声が響く。私の弾は全部命中の大

金星だ。やがて、Yさんが様子を見に来て池に浮かぶ3羽の鴨を見て驚いた。昨日、

初めて銃を持ち獲物に向かったのに、昨日は山鳥を今日は3発で3羽の鴨を射った

のだ。Yさんが驚くよりも私自身の方がよっぽど驚きだ、何が何だか訳の判らないハン

ターがこうも順調すぎる成果をあげるなんて正にビギナーズラック。

鴨猟にはリールと竿を持ち歩くと便利だ。池の中に落ちた鴨を回収するのに泳ぐ訳に

もいかないしボートを用意する訳にもいかない。大きな浮木を用意し、出来る限り大き

めな針を十文字にしてゴンガラに結び付け、それを鴨に向けて魚釣りの遠投の要領

で投げて引掛け回収する。

今日は、1日だけかも知れないビッグスターになった気分だ。

夜は、お狩場焼きに水炊きと食い切れない御馳走に囲まれて美酒に酔い知れた。


『ノートPCをSSDに装換Ⅱ』

2013年07月08日 17時56分03秒 | 日記

行うべきことは簡単なのにと思うが、自分の予測とは違う方向に向かうと、するこ

と為すこと裏目に出て所謂『ドツボ』に落ちてしまうことがある。HDDは750GBあり

CドライブとDドライブで半々パーティションに対しSSDは128GBだ。OSはCにあり

不要のものは削除しSSDサイズの128GB以下にしておく必要がありそうだ。

Backup toolがそうした容量に対してどうなるのか、そんな情報は何も分からない

からネット上の例を参考に事前知識を吸収しておき、トラブル時に対応する。しか

し結果として、こうした細切れの知識が判断を誤らせ、紆余曲折を通り越してドツ

ボに落ちた。

『エクササイズⅠ SSDにWin7をセットアップしてみる』

   新規でWin7をセットアップしてみたら、SSDには正常に記録することが

   できるから、どうもUSB-SATA変換ケーブルとの相性が悪いというのは、

   まんざら大外れということではなさそう。

   メーカーのリカバリーシステムではなく全く新しいWinだけだから、PC

   の持っている機能に対するドライバーもセットされない。従ってWIFIの

   ドライバーもないからネットの設定すらできないしSDカードスロットす

   ら使えないのだ。普通ならネットからドライバーを探しだし設定するのに

   手も足も出ない。別のPCから該当のWIFI/SDスロット/USBドライバーを

   DLしDVDに コピー、それをノートPCにロードしてみたらインターネット

   がつながるようになった。最悪の場合これをベースにして少しずつ回復

   させていく目途がついた。ここでUSB3.0のドライバーを書き換えたことで

   USB-SATA変換ケーブルとSSDの組み合わせの不具合も解消され、動

   作することが分かった。以後の作業はノートPCにHDDを装填しSSDを外

   部接続として作業を進めることができるようになった。

『エクササイズⅡ パーティション単位のクローン作製』

   ドライブ単位でクローンを作るというのが通例のようだが、Backup tool

   でCドライブを覗いて見ると、先頭部分が小さく3つに分けられており、

   その後にOSの本体があるように見えたからパーティション単位でクロー

   ンを作ってみた。この方法は結果的には失敗で起動することができなかっ

   た。

『エクササイズⅢ ボリューム単位のクローン作製』

   Cのサイズが大きいとかパーティションがどうなっているとか全く気にし

   ないでディスククローンを進めた。ただHDDの使用量がSSDの容量より

   小さい事だけは守らなければならないと思われる。

   この方法だと元のシステムがそのままSSDにコピーされるので、設定や

   ユーザーファイルもコピーされる。だからコピー成功の暁にはHDD-->SSD

      も成功となる。

SSDの容量を越える場合にはバックアップをとり、削除して容     量を抑え込む。

纏めてしまうと、簡潔にみえるが実際にはあちこちに行き、行き止まりになったり

の繰り返しで何度も挫折しかけた。FMV77CWの場合、メーカーのリカバリーシス

テムは工場出荷時のパーティションでないと動作しないから、容量の小さいSSD

は使用することができない。以前使っていたNECのノートはパーティションを変更

することができたが、FMVにはその機能が用意されていない。

さて、回り道、ドツボの繰り返しでやっとSSDに移行してみると、同じWin7なのに、

スピードアップは顕著だ。電源オンからシステム立ち上げ完了まで27秒と改善の

威力に驚いている。元々の容量は750GBに対し120GBだから資源の活用を考え

なければならないのだろうが、このPCは音楽用にしたので問題はないと思う。

久しぶりに脳みその皺をつつきながらの戦であったが、やっとこさの思いで終え

ることができた。

     SSDに移行後は変換ケーブを使いHDDを外部で使う、

     以前のOSのバックアップにもなる


『夢追人、愛犬パピーのデビュー』

2013年07月07日 16時40分01秒 | 回顧録

 現地に到着したら、我先とばかりに犬が駆けだしあっと言う間に姿が消えた。呼んで

直ぐに帰ってくる場合は犬が未だ何の臭いも拾っていない時で、もし自分が兎の臭

いを見つけでもしたら呼んだところで帰ってはこない。めぼしをつけていた廃田の畦

で待つことにした。Yさんは下で待っている。パピーのワンともキャンともっかない鳴き

声が谷間に響き渡った。その声はどうやらこちらの方に向かっている。

段々と声が大きくなりやがて、パピーの声の間に落葉を軽く踏む音が聞こえる。出る

ぞ、多分、10メータ先の斜面からこの廃田を通過するだろうと予測した。

サッサッという音が最大になった時、姿を見せたのは兎ではなく茶褐色した山鳥で大

きな羽音と共に飛び立った。とっさのことで、一瞬途惑ったが銃口を山鳥に向け引金

を引いた。谷中の音が全て消された。

自分ではどんな風に狙いをつけたのか思い出せない。短い時間の出来事だった。

廃田の石垣のところに山鳥の長い尾が見える。5分程するとパピーは山鳥が立ったと

ころに着いた。そこで臭いが無くなっているので迷うはずだ。案の定、声がなくなりバ

タバタし始めた。呼んでも、知らん顔して臭いを探そうと必死になっている。鳥を見せ

るように何度か呼ぶと、それが判ったのかこちらに小走りでやってきた。『これは、お前

の初物だ』と犬に嚙ましてやる。犬には獲物が捕れたら今まで追ってきたものを噛ま

てやり喜び分かち合う。

山鳥は身に危険が及ぶとまず走って逃げ、尾根か開けた場所から飛び立ち、走る速

度は速く犬が追いかけても追いつけない。特にビーグルのように臭いを取りながら走

る犬には無理だ。

本日の獲物は真鴨と山鳥でこれを肴に一杯参ろうぞ。鴨の調理は羽拫をとるのが面

倒だ。上部の羽根は楽に抜けるが高級な羽毛布団やダウンジャケッ卜に使用される

ダウンは密集しておりいくら取ってもきりがない。手羽の部分も短い羽は根の部分が深

く指先が痛くなってくる。いい加減なところで、うぶ毛は焼き、腹を開けて内臓を取り出

す。手足を外し、胸の部分の肉を骨に沿って切る。

胸肉がおいしく、また量もここが一番多い。毛細血管が多いのか、赤みがかった色で、

レバーのような味がする。胸の肉は皮の下にある脂をつけたままで1センチ弱の厚さで

肉の繊維質と直角に切る。手足の部分も肉の外せるものは外し、骨の部分も肉と一緒

にしておく。昔から鴨にネギは付きものとされる。まさに、その通りである。ネギを5セン

チ程度の長さに切り肉と一緒にして深めの皿にいれ、ヒタヒタになる位、醤油をかける。

鉄板を、熱したら肉とネギを交互に並べて焼く、肉に火が通ったら、ひっくり返し焼き

過ぎない内に食べる。肉に醤油味がつきネギとミックスした美味な料理の出来上がり。

子供も喜んで食べる。お狩場焼きと名付けられており猟師ならではの贅沢な料理だ。

鴨には陸鴨と海鴨の二種類あり前者は餌を穀物にしており、稲の二番穂に着くシイ

ラ米みたいなものや草の実を食べ、潜りは頭だけを水に入れ逆立ちの格好しかでき

ない、真鴨、カル鴨、尾長鴨等。後者は海や湖に潜り小魚や貝を捕って食べる、キン

ク口ハジ口、アカガシラ等。

食べ物の差は肉質の差になるのか、陸鴨はおいしいが海鴨は、はっきり言ってまずい。


『ノートPCをSSDに装換Ⅰ』

2013年07月07日 16時30分00秒 | 日記

日経パソコンを読み返していたらHDDとSSDの処理速度比較、そしてSSDへの装換

をすれば処理速度が遅いと感じているPCも目に見えて改善されることもある、こんな

内容が書かれていた。SSDが出始めた頃には、32/64GBくらいのものが主流で値段

は数万だったから、いいと思っても実用的ではなかったから、普及して安価になるの

を待つしかないと言い聞かせていた。値段は少し落ちたがやはり高値止まりしている

から、最近はOS部分はSSDに格納にしてスピードアップを図る機種も出始めたし、H

DDとSSDを組み合わせたハイブリッドHDなるものが出始めた。

ノートPCはWindows7を搭載しており未だ2年ほどしか経っていないが、何度もレジス

トリーの掃除や再セットアップをして、処理速度が低下するのを補ってきた。しかし

Win8に比較するとやはり遅く感じ、デスクトップ用に購入したWin8 DL版をダメ元で

セットアップしてみたら、やはり1DL版は1PCとバンドルされておりセットアップは出来

るが、認証出来ないからその処理のお付き合いをしなければならず面倒。

新たにWin8を買う気はないからこの際、SSDに投資してその有効性を自分の目で確

かめたくなった。OSを格納し幾つかのAPPがあれば、それで足りるからSDDは128GB

を買うことにした。

HDDをSSDにそのままコピーするツールはフリーソフトで手に入れることが出来るか

ら、それを使うことにしてネットで事例を調査してみた。現在OSが格納されているHD

DのクローンをSDDに作るためには、SSDをパソコンと接続する必要がある。そのツー

ルとしてSSD側のインターフェースSATAとPCのUSBを接続するUSB-SATA変換ケー

ブルなるものを入手する必要がある。この組み合わせは極普通のパターンらしく、殆

どの例はこれが紹介されている。

クローンディスクを作るためのフリーソフト EASEUS Todo Backup Free をダウンロー

ド(日本語版、メニューのみで操作画面やヘルプは英語)する。

『EASEUS』で検索すれば沢山の情報があり、そこからダウンロードできる。

USB-SATA変換ケーブルはAmazonで購入、送料込みで2232円だが、SSDに装換

後のHDDとPCを接続して使用できるから必需品。

準備万端、SSDとPCを接続してみる。ケーブルの表示用LEDは点灯したままでPC

のコンピュータ画面にSSDは認識されていない。おかしいから、デスクトップPCに接

続してみるが同一現象になる。ならばとノートPCのHDDを外してUSB-SATA変換ケ

ーブルを介しデスクトップPCと接続してみる。LEDは点滅しPCのコンピュータ画面

にHDDを認識するではないか。SSDはノート、デスクトップともに認識されないがH

DDはデスクトップで認識できるからUSB-SATA変換ケーブルは異常なし、SSDに問

題があると判断できる。

さりとて最近の機械物で初期不良に当たったことはないから、本当にSSDに不良が

あるのか一抹の不安はあったが、私にはこれ以上調べることは出来なかったから、

購入店のドスパラに事情を説明した書面とともに調査依頼をした。

ドスパラの対応は迅速で直ぐに調査したが異常なしの電話が入った。事情を聴くと

『SSDとUSB-SATA変換ケーブルの相性が疑われる』とのことだ。店の調査ではきち

んと認識するとのことだから、SSDに異常のないことだけは間違いはなさそうだから

返送して貰うことにした。

待つ間にEASEUS Todo Backup Freeの使い方や、CDから立ち上げ可能なブータ

ブルCDの作成、HDDのバックアップなど作成しておいた。


『夢追人、初猟』

2013年07月06日 17時21分21秒 | 趣味

ハンターにとっては待ちに待った解禁の日を迎える。猟は日出から日没迄で新聞

やTVで言われるその時刻になる。1分でも1秒でも過ぎてから発射すると狩猟法違

反で免許取消しと罰金または懲役になるから趣味の中で違反に対する処罰が一番

厳しい。だから日の入り時刻丁度に目の前に獲物が出てきても撃つことは出来ない。

法律を破った為の過ちは人身に危険を及ぼすから当然のことだと思う。

私とYさんは二人で松江巿近郊の古江の池に鴨を狙って出かけた。子前6時50何分

が日出で、現地には1時間前に行き場所取りをすることにした。私たちが車の中で待

っていると数人のハンターがやってきて、同じように待っている。どの人も昨夜はグッ

スリと眠れたのだろうか?

やがて、パトカーまで駆け付けて動向を窺っている。時刻の違反取締りの為かと思っ

ていたらこちらにきて、銃の所持許可証、狩猟登録証等の検査を始め出した。やが

て、日の出時間がやってきた。土手に向いながら銃に散弾を詰め込む。自動銃で薬

室に一発、薬倉に二発入り発射すると薬室の空薬莢は横に押し出され薬倉の散弾が

自動的に薬室に持ち上げられ次の弾が発射可能になる。

土手から覗くと真鴨が一杯いる。一団が気配を知り奥に飛び立つ。それを契機に一

斉射撃が始まった。ババーン、すぐ近くでYさんも鴨めがけて撃っている。

奥から数え切れないほどの鴨が飛び出してくるがここからは高すぎて命中の確率が悪

そうだ。たまに鴨が落ちる。誰の弹が当たったのかは判らない。自分だぞと意思表示し

た人のものになってしまう感じだ。

その場は近くの人と言うことにして治まった。私たちも2人で1羽の真鴨を獲物にできた。

この池は大きい池で一番奥は歩いて行くと15分はかかる。池にいた鴨が逃げた後にも

別の池で追われた鴨が次から次へと出入りしてくるがい所を飛んでいるのに撃つ奴

がいるので猟にならない。私たちは2人とも弾を使い果たしてしまったので八雲で兎猟

をすることにして池を後にした。

パピーはビーグルで白と黒が主体でちょっとだけ茶がある四つ目だ(目の上に茶色の

盾毛みたいな模様があり目にみえるので四つ目と言う)。この年の春に友人の紹介でも

らった犬でこの日まで休みの度、山に行き訓練を重ねてきた。兎なら兎の縄張の中を

1〜2周くらいは回す(追跡)し山鳥も臭いがあれば追い出す。家から15分の所に前から

兎の訓練に行き兎がいることを確認してある場所があり、そこを選んだ。犬は主の長靴

姿を見ると条件反射し『山に行ける』と思いワンワンと大騒ぎを始める。喜び勇んで車に

乗る。猟犬は子供の頃から車に乗せ酔わないように訓練しておく。車酔いする犬は乗

用車には乗せられない。そうかと言って犬用の車を買えないし。


『沈黙の臓器』

2013年07月06日 17時18分51秒 | 日記

沈黙の臓器と呼ばれるのは少々の疲労やダメージを受けても、直ぐに症状がでな

いで我慢すれば元に戻ることが多い、つまり慢性的な病状を起こしやすいものの別

名とされている。酒飲みに対して一番最初に指摘されるのが肝臓だ。この場合は原

因がはっきりとしていること、自覚症状として取り敢えず二日酔いなどで分かり易いも

のだと思う。だが元々、酒に強い人は二日酔いなどないから、酒による疲労があっ

ても表立っては分かりにくく慢性的になり易いのかもしれない。

私の周りに馴染のなかった膵臓、シンガポールEさんのママが膵臓がんになり昨年

春、日本への最後の巡礼を終えた直後に逝去された。ママのことを聞いてから膵臓

について少しばかり知識を得ていた。その時にも『沈黙の臓器』ぶりを『自覚症状が

現れ膵臓に異常が見つかった時はレベルⅣの末期』と表現されていた。初期症状

として腹が痛い、胃腸などを調べるが異常は見つからず、あちこちと検査で道草を

取らされている内に悪化し、膵臓にたどり着いた時はかなりの重症になっているの

が普通のパターンで、それほど見つけ難いものだと言われている。

酒に関係するのは肝臓ばかりと思っていたら、膵臓との関わりも深く酒の慢性的な

悪影響で重症に陥ることがある。娘の旦那さんが、その症状で入院してしまった。

来週には退院することになっているが話を聞いて、俄かには信じ難い内容だった。

以前、膵臓で入院治療した経過があり以来、数か月に1度は検査で通院し、酒を含

む生活面のチェックを受けていたのに、酒の影響による膵炎の診断だ。

一義には本人が一番注意深くしなければならない事には違いないが、専門家がそ

れを補足して・・・・と思うからだ。

しかし専門家云々への小言はお門違いかも知れないと思わされる事に気付く。

最近の医療は異常の変化や有無を血液検査の結果を数値化して、特定のものが

変化していないか否かによって正常・異常を判断する。もし数値に現れない形での

症状だと身体は異常でも,見立ては正常となってしまうからだ。勿論、これと逆の

きっと人間は都合の悪いことは、こっちに置いといて見て見ぬふりをすることもある。

本当はそうした小さいものの中に隠されているのを私たちは見逃しているからでは

なかろうか。


『夢追人、狩猟免許への挑戦』

2013年07月05日 18時15分26秒 | 趣味

 いよいよ、最後の関門となる狩猟講習会と試験だ。受験生に若い人は少なく当時、

36歳の私が若い部類だった。そもそも狩猟なる趣味は遠くの昔に衰退していること、

若者は山の中を駆けずり回ったりして野生の獲物を獲る必要性を全く持っていなか

った。だから、狩猟はスポーツだとか外国では貴族たちの嗜む高貴な趣味だと言っ

ても、文化論の違いに他ならない。

日本の若者からは『野蛮な趣味』としか映らなかったと思う。

この日の為に前猟期は人について歩き狩猟はどんなものか予備知識は身につけ

ていた。しかし、それは実践知識であり筆記にどれ位、役立つかは判らない。

狩猟に関する本など書店にはないから、六法全書の狩猟法を頼りにしていたら、

先輩が『狩猟読本』なる日本猟友会発刊の参考書を貸してくれたので、それを参

考に勉強した。狩猟に関する法律や数字などは大体覚えたものの、模擬試験の

ようなものさえないから、試験の想定すら出来ない状態だ。

狩猟鳥獣、つまり狩猟の対象となる動物のイラストが描かれているものの、実物を

見たことはないし、大きさも一切分からないなど不安材料は沢山あった。午前中に

狩猟講習があり、この講習で習ったことが午後の筆記に出るらしいとは聞いていた

が、午前の詰め込みを全て午後まで覚えているはずはない。

午後の筆記試験は予想外の問題が散見され、自信満々から半々になった。今で

も覚えている問題で困ったのが『日本狸は北海道に生息するか』『狸は木に登るか』

だった。筆記の後、挙銃姿勢の試験、絵を見て狩猟鳥獣かどうか、名前は何かを言

う口頭試験、そして松江城に行き距離の目測試験等があった。いい加減と言えばい

い加減なもので『あの松までの距離は?』と試験官が真面目な顔をして問う。

そんなもの分かるはずはないし、訓練もしたことはないのに受験生は真面目に『うー

ん、250m』なんて適当に答える。私も完全な当てずっぽうだったのに、不適格ではな

かったらしい。

発射した弾が大体どの辺りまで飛び、そこまでどれくらいの距離があるのか目測し、

その範囲内で発射による危険がないか確認するためのものだ。

試験結果は何の前触れもなく、いきなり免許が郵送されてきて合格を知った。

これで私もハンターの一員になった。

 狩猟登録

猟期は11月15日から翌年の2月15日までの3ヶ月しかない。免許を持っていても狩猟

ができるのではなく登録して初めて、この期間だけできる。従って免許はあるが今年

は休猟する人は登録しなくてもいい。

登録税や猟友会、ハンター保険等で3万円近くかかる。1か月、1万円につくのでドンド

ン山に行かないと何の為に登録したのか分からない。

ここで狩猟登録証、登録バッチ、弾の許可書、地図をもらう。10月の末に登録されるの

でそれから解禁の日までハンターにとつては待ち遠しい日が続く。また、この日ばかり

は普段は顔を合わせることのない人と出会うのであちこちで小さな輪ができ話を弾ま

せる。


『病院の散髪屋さん』

2013年07月05日 18時13分20秒 | 日記

抗がん剤治療で入院していた時、病室まで出前で散髪をしてくれると聞き、お願い

したのがきっかけで、すっかりお馴染みさんになってしまった。あれからもう4年近く

なる。この散髪屋さんの魅力は、散髪のスピードが私の性分とフィットすることに加え

て、値段も3,000円と安い。

だからといって、虎刈りだったり下手だから安くても仕方がない、そんなことは全くな

い。それでは速くて安ければいいのか?散髪やファッションなどお洒落に関すること

に全く興味ない私でも、何でもいい訳ではなかった。安いし速いと教えられた新手

の散髪屋さんに行って見た。完全に分業制になっており、頭を洗う人、髪を切る人、

顔そり・洗髪の人が順々に散髪作業を進めていく。それぞれの仕事に専門家がいる

のではなく、幾つかは兼業だから、散髪の途中に待ち時間が生じる。洗髪は頭にパ

ーマをかけるようなフードを掛けられ仰向けになると、色々な角度からジェット水流や

柔らかい水流で洗髪をしてくれる。痒いところがあっても『お客さん痒いところがありま

すか?』とは聞いてくれず、素通りしてしまうから、前よりもっと痒く感じストレスが溜ま

りそう。幾ら機械化が進んでも、この洗髪機はペケだ。

やはり人間の手でする洗髪は『痒いところに手が届く』流石で、これからもロボット化さ

れたりして進化するだろうが人間の手を越える技術を持つことは無理だと思う。あれほ

どニーズのある『電気マッサージ』にしても改良に改良を加えて、人の手より勝るもの

が未だ出来ていないのだから。

この店の『速い』は時間的には他の店より早く感じるかもしれないが、途中で何もしな

いまま待たされることがあるから、私には早く感じなかったし無駄に待たされると同じ

で、軍配は病院の散髪屋さんに上がった。


『夢追人、射撃教習と試験Ⅱ』

2013年07月04日 17時58分22秒 | 回顧録

例え、猟期であっても今の私の銃所持の目的は『射撃』だけの為、狩猟免許を取り

猟期が来ないと狩猟は出来ない。仮に狩猟免許が何年も取れないとなると所持目

的の『射撃』の実績がないと、目的とは違う理由で銃を所持していることになり、場

合によっては所持許可の取り消しになってしまう。つまり、射場に行って射撃をした

り、射撃大会に出場するなど実際に射撃をしたなど証明する必要がある。それでは

数年に一度の射撃の場合、銃所持目的の『射撃』に該当するのか、1年に1回ならど

うかなど具体的なことがどのようになっているのか、よく分からない。

狩猟の為に射撃の練習をしておかなければならないので、撃場に通った。海潮温泉

(うしお)のある大東町に山王寺(さんのじ)という射場があり、Tさん、Yさんとでかけた。

Tさんは射撃が上手く 25発中、大体20枚以上は当てていた、Yさんは波があり20いく

こともあれば14~5ということもあった。私は、多くて17枚くらいで、やはり14~5のあた

りをウロウロしていた。射撃に使用する銃は狩猟用とは異なる。トラップかスキートによ

っても異なり値段はピンからキリまである。私はスキート用に近い狩猟用の銃で彼らは

射撃用のトラップ銃を持っていた。

散弾は号数によって一粒の大きさが異なり号数が大きくなるに従って粒が小さくなるの

で弹数は多くなる。普通、兎猟で使用する五号は三百〜四百粒はある。雪の降った日、

新聞紙数枚を山肌に貼り30~40mくらい離れて鉄砲を撃ってみた。新聞紙には散弾

が50cm位の広さに散らばって当たっていた。真ん丸ではなくいびつな楕円のような形、

。だから実際に、射場で撃っても当たらないことは、ここでの実験結果が示していた。

標的を狙い照準が標的を越したら発射するのが理屈である。実際はこれに弹の飛ぶ

速度、標的の飛ぶ速度があり交叉しなければ当たらないことになる。しかし、照準が皿

を追い越したなどと認識出来はしないから、ここの鍛錬の円熟度が射撃の腕前の差と

なっているのだ。

トラップで大本、3ラウンドから4ラウンドやって1万円ちょっとかかるので随分高い遊びに

つく。ゴルフに出かけプレーして帰って来るのと大体同じくらいの費用だから、家庭の経

済状況を考えると月1回か多くて2回しか行くことはできなかったが、射撃の時はスカッと

した。


『音楽ソフトに頼りつつ』

2013年07月04日 17時50分24秒 | 日記

カワイの『スコアパレット』という作曲ソフトの簡易版をダウンロードで購入した。上位

のソフトは既成楽譜をスキャナーから入力し、編曲などできる機能を持っている。私

は出来る限り簡単に入力でき、それを演奏してくれる機能だけが欲しかったから、こ

の低位のソフトを入手した。

楽譜のテンプレートは沢山あり本格的なものも準備されているから、そこそこ音楽を

勉強しておられる人の利用にも耐えられるのではないかと思う。

私のような音楽の知識の少ないものにとって困るのは、こうしたソフトのヘルプやマ

ニュアルで何かを調べようとした時、言葉が分からないことだ。例えば音符と音符を

繋ぐことを『連桁』というらしいが、知らないからこの操作を調べようとしても、取掛か

りがないのだ。このような苦労はソフトの出来栄えや機能の優劣とは全く関係ない

もので使用者の私の素養に帰するものだ。

さて、見様見真似で使い始めてやっと慣れて、必要最低限のことは操作できるよう

になった。音感、右手と左手で別々のリズムが刻めるなど秀でている人には無用の

長物かもしれないが、楽譜を見てもどんなメロディーでどのようなリズムか想像すら

できない、またそれをたどたどしく弾いてみると余計に分からなくなる人には、大変

便利な否、なくてはならない便利なツールだと認識できる。入力した曲は演奏速度

を可変できるし、ベース音だけのリズムの確認もできるから、自分の手に合った練

習を可能にしてくれる。また、練習パートだけ切り取り別の楽譜にして繰り返し記

号で演奏させたりできる。このお蔭でよく分からず手こずっていた曲も、どうにか格

好になりそうだ。何もかもが解消されてハッピーになることはないが、私のピコピコ、

ピアノライフの大きな助人として役立ってくれると思う。


『夢追人、射撃教習と試験』

2013年07月03日 17時09分00秒 | 趣味

実技試験は米子の法勝寺にある射撃場で射撃指導員のもとで行われる。

この試験の為に、銃の仮所持許可証が発行されたのだ。試験の前日までに散弾

を百発、購入しておかなければならない。弹を買うのにも購入許可証が必要で、使

用目的や必要事項を記載し警察署に出向き申請する。兎に角、お役所仕事で申

請の日と許可の下りる日は別でしかも平日ときているから時間を都合するのに苦労

する。実技講習の午前は分解組立てや扱い方で簡単だった。他人に銃口を向けな

いことは絶対条件で何があっても守らなければならない。銃を持ち誰かに声をかけ

られて振り向くと銃口が人に向かつてしまうので銃は必要時以外、地面か上を向け

ておく。

一緒に受験していた年配の爺さん指導員が何度も『人に銃口を向けないように』と注

意するが、散漫なのか性格的にいい加減なのか分からないが効き目がなく、注意され

舌が乾かない内に向けてしまう。

遂に指導員も業を煮やして『xxさん、試験は不合格ですから帰宅して下さい』と宣告

してしまった。これは当たり前の処置で、もしも弾倉に弾が入っており、そんなことにな

ったら事故になって『済みません』では済まない。

午後から実際に鉄砲を撃つ射撃教習に入る。説明を受け指導されながら実弹を発射

する。銃床を頰にしっかリ当てて、両目で照準を見つめ、発射時にも目を開けて見て

おく。誰もがこうした時、片目をつむって照準をみるが人には効き目というのがあり、必

ず右とか決まっていない。目の前30センチの所に指を出し、片目ずつで見てみると指

の見える位置が変わって見える。両目で見た位置に見える方が効き目。もし片目で見

た目が効き目でなかったら、物の正しい位置確認が出来ないことになる。

鉄砲の打ち方について細かい注意を聞きやってみる。

引金に指を入れ軽く引く。

バーンと大きな音がし硝煙の臭いがパッと走る。衝擊は肩よりも頬の方が強く感じる。頰

と銃床に隙間が開くとガッンと衝撃がきてとても痛いし、何度かすると頬が腫れてしまう、

それだけ大きな衝撃がある。撃った瞬間に銃身が上方向に向かうためだ。

実際に的となる皿を撃つクレー射撃が最終試験になる。試験は25発使うので残りの75発

は練習で使う。クレー射撃にはトラップとスキートの二種類あり、ここではスキートで練習し

た。スキートは皿の出る場所、飛ぶ方向は一定しているが撃台を移動するので撃つ角度

が変わってくる。また銃は腰の所に持っておき皿が出てから構えて撃つ。

一方、トラップは中心の撃台に立ち発射体制で構える。

皿は足先から皿が飛び出し、皿はどんな方向にどんな角度で飛ぶのか決まっていない。

『ハーッ』と合図すると皿が出るのでそれを狙って撃つ。

いよいよ、試験になった。撃台に立ち、皿を待つ、出た!バーン。

試験は25枚の内、僅か3枚当てればいいのに大変に難しい。2枚までは簡単に取れたの

合格までのあと1枚が遠く感じた。結局、5枚の成績で合格し正式に銃の所持が許可さ

れた。


『崇高な公務員は潰される』

2013年07月03日 17時06分16秒 | 日記

国を運営していく、統治していく、そのために尽力を尽くすのが公務員である。国家

は一般の人から税を徴収し公共的な事業に使用し、可能な限り平等な生活が出来る

よう偏りの少ない運営をしていかなければならない。

公務員と言えども生活面では一般の人と変わりなく、感覚に大きなずれはないように

思えるが、どうもそれは間違っているようだ。

仕事は公なのに所属は公かも知れないが私に近い、つまり公務員とは名ばかり、所

属も例えば市役所という名ばかりの公で、実際には所属した市役所のある狭い部署の

利益代表のような存在になってしまい、結局は超狭の公務員、限りなく私に近いことに

なってしまっているのではなかろうか。禅問答のようなことになってしまったが、今日の

新聞記事に『復興予算1千億円,国に返還を要請』とあった。一義的にはこんな予算を

作った政府に責任があるには違いない。政府と言っても日本最高学府を卒業され入

省された皆々様もご一緒に立案されたのだから、間違いはなさそうと思うのが大間違い

だった。使途の厳格化の徹底の結果のことだそうだ。予算は税金だから官僚どもは一

時的に預かっているだけだから自分のお金より厳格にやっているはずなのに、そうで

はなかった。もうこの時点で公の資格は喪失している。

家でもこんなことをやっているのかな。例えばこのお金は家を建てるためのものだから

貯金しておこうと貯めていたものを、『外国に行って夢のある家の視察をしてみよう』と

用するのだろうか。

復興のためと1兆5千億円ものお金を復興とは関連の薄い所にチョロまかして使ってい

のだ。都道府県の職員も公だ。そうした予算を平気で自分たちのテリトリーのことに使

神経が公ではなくなっている。

推察するところ、高潔な公務員がそうしたことは『おかしい』と口にすると公の仲間から総

スカンを喰い、その組織の中ではやっていけなくなるシステムが出来上がっているから、

国から地方公務員まで平気で猫ババ状態になれるのだ。

馬鹿にも程あるというが、程のない馬鹿な説明がある。

『震災後の住宅需要を見込み林道整備、森林整備加速化・林業再生事業などに予算

配分していた』住宅需要で木材が要るから林道を整備する・・・こんな理由をつけて林道

を整備して何をしたいのか。

東北の方々は木材不足で復興住宅が建てられないからか?

これでも日本の公務員はましな方らしい。お隣り中国の足元にも及ばないらしいがそれ

で喜んでいいのか複雑だ。


『無意味な参院選』

2013年07月02日 17時10分17秒 | 日記

先日から参院選用ポスター掲示板が設置され始めた。ついこの前に市議選があっ

たばかりなのに、また選挙かと、こんな感じ方をした。それもそのはず政権交代以降

の政治に全く関心を持たなくなっている時の選挙だから余計にそう思わせる。私の

ような無党派層には長らく続き陳腐化し切った自民党から新しい息吹を期待させた

民主党のあの体たらくの受け皿になる政党などない。

だが世間というか、日本人というかは知らないが、あの陳腐化自民党は駄目だと言

ったのに、交代したらそれよりもマシだから、陳腐化は改善されていない自民党を選

んでしまった。

選んだ方にもの申せば『自民党は何も反省していないし、何も変わっていませんよ』

となる。選ばなかった人には別の苦悩がある。選ぶも地獄、選ばないのも地獄とは悲

しい国の選挙だ。さらに衆参2院政のカーネルとなるべき思想が全く根付いていない。

衆議院と参議院がねじれている・・・・・こんな表現を平気でしていること自体、参議院

不要を認めていることになる。

参議院は『良識の府』と言われ、例えば衆議院での決議を真摯に論議し異議ありを連

発し、立法の質を高めていくはずだったのに、いまや完全に衆議院のクローン化して

しまっている。

参議院で政党が党議拘束のようなことをする。もう、この時点で参議院なんか無駄の象

徴だ。私は参議院の意義なんかあると思っていない。

衆参で意見の食い違いを論議する能力のない政治屋どもが何処かで教わった『民主

主義の最後は多数決で』・・・・結局これにしか頼る術を持たないから『ねじれ』などと言

って恐れるのだ。

山陰中央新報の『明窓』に『国民レベル以上の政治家は生まれない』とある政治家の

言葉と紹介されていた。政治家が開き直って『国民が馬鹿だから政治家もそれと同じ』

と言っているのだろうか。

この言葉は政治家ではなく国民の政治への関心の薄さを嘆き反省する言葉なら納得

できるのだが、政治家だけには言われたくない。


夢追人、銃砲刀剣類所持等取締法の克服』

2013年07月02日 17時06分27秒 | 趣味

銃を持つ為には

1.講習会を受講し筆記試験をパスする。

2.実技講習を受講し実技試験をパスする。

これらを突破すると正式に銃の所持ができる。ここでは銃刀法と火薬類取締法に関す

ることが主になる。試験は年に2回しかなく、初心者が猟をしょうとする場合は狩猟免許

も取らなければならないので、第1回目の試験を受け合格し

ないとその年の猟期には間に合わない。私は後半の試験を受け、翌年に狩猟免許を

取ることにした。幸い、先輩の参考書があったのでそれで勉強したが書店には狩猟の

参考書なんか売っていなかった。また六法全書を買い細かい数字や規制について勉

強した。

銃のことなど何も知らないので兎に角、覚えることだけに専念して講習会に臨んだ。午

前中に講習があり午後に筆記試験だったが、どうにかパスすることができた。この時点

で仮許可証が下りる、半年間だけ銃を所持できその間に実技試験に合格しないと銃も

売却しなければならない。(実際には銃販売店が預ってくれるみたいだ)銃を持つのだ

から、過去の住居歴、親族に麻薬患者や精神病がいるか否か、同居人が銃を持つこ

への冋意書、そして最も手こずらせるのが医者の診断書である。

本人が麻薬、アルコ—ル中毒、精神病でないことを証明するものだ。街医者がよく知ら

い人のそんな全てを調べるのは不可能に近い。それを頼むのだから医者は嫌がる。

医者から

『あんたね、私が正常だと判断した翌日に貴方が,精神病になったとしてごらん、それに

れから先、ずーっと今のままだと誰が保証してくれますか。もし貴方が変になったら私

やられる』と聞かされた。

尤もなことだ。こんなのお上がきちんとした施設で判定すべきで民間に責任を押しつけ

ようなものだ。結局、いつもお世話になっている娘の父親というだけの、つてで異常な

しの診断書を書いてもらった。

仮許可証を貰い、銃を買いに行く。友人の口ききでイタリア製の軽量なものを選んだ。

それでも三キロはある。

先輩の説明では銃の命、銃身に使う鉄鋼はイタリアのものが良質で、銃もイタリア製の

ものがいい。銃のことで知っているのは西部劇に出て来るウィンチェスターが有名で、

はアメリカのイメージがあった。アメリカの銃はガッチリとして重いのに対し、イタリア

は高級品ということだった。

後々、調べてみると射撃用の銃などピンキリで数百万するものもザラにあり、私などが

違って買ったとして、使わずに飾るしかないようなことになってしまいそう。

 銃は手にしたものの、射撃試験を受けるめに弾を購入する申請を警察に出し、許可が

おりないと弾を持つことは出来ない。銃の保管についても詳細な規定がある。鉄板性の

鍵のあるロッカーを人目につかない場所に、カギはロッカーの扉用と銃を鎖でロックす

2つ必要で且つ、持ち去られないようロッカーの内側からネジで固定しておく。

銃と弾は別々の保管庫で保管することになっており、幾ら銃の保管庫が厳重でも一緒

保管することはできない。初めて手にした銃を構えたり、分解したりいい玩具ができた。


『夢追人、第二章 狩猟』

2013年07月01日 17時45分23秒 | 趣味

出会い

趣味に関する本を読むと『・・・は趣味の王様』と書かれているのを目にする。手前味

噌も甚だしい。全てのことをやり尽くし、極めた人が何か一つを選び王様を選択する

なら判るが、そうした人は自分のしてきたことだけで単に好きとか詳しい理由で言って

いるに過ぎない。勝手に王様なんて決めるな。色々やってみてから言え。

子供の頃の遊びはチャンバラや戦争ごっこで兎に角、外でばかり遊んでいた。刀や

鉄砲に見立てたものを使っていた。子供が武器に対して何故、あんなに興味を抱く

のか判らないがそれは今でもあまり変わりないかもしれない。また当時、どれだけ違

法性について考えていたのか知らないがカスミ網を使用して小鳥を捕まえて飼った

りもしていた。遊びの中の鉄砲、獲物を捕るこの二点は狩猟の下地が揃っていること

を示す。要するにきっかけがあれば抵抗なくその道に入っていけることでもある。

私の住む八雲村は松江市から約10キロ南に行った所にある。人口流出で過疎の村

になりつつあり、人口増加対策の一貫として住宅団地の造成に村が力を入れ入居の

先駆者となったのが私たちだ。自然に恵まれた環境で緑溢れる、人口6,000人ほど

の村である。

八雲村は歴史的にみると古く由緒ある土地柄で『出雲国風土記』にも登場する熊野

大社があり鑽火祭には出雲大社から火を貰いに使者が訪れ優位に立つ。

また、いたる所から古墳が発掘されどこかで道路拡張すれば横穴式の古墳が出たと

か、施設のために山を削ったらここでも古墳が出たとかよく聞く。それもそのはず出雲

国庁、出雲国分寺は源を八雲村に持つ意宇川(いうがわ)の下流にあり、川沿いに古

い文化があったことを物語っている。

熊野大社は狩猟の神さんでもある。毎年11月15日、狩猟解禁の日に御狩祭が催され

る。この団地に移ってから狩猟をしている友人が出来た。TさんとYさんの二人で私より

ちょっとだけ若い。猟をする土壌があったとは言え、鉄砲を持つことには些か抵抗があ

った。何故か、うまく説明は出来ない。

思案に思案を重ね決心するのに時間がかかった。しかし銃を手に持つまでには大変

な苦労が待っている。また試験はいつでも受けられるのではないし、相当、時間がか

かる。その年から猟期には鉄砲なしで丁稚奉公を勤めた。


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