木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

畝立てのレベチ

2025年02月27日 05時29分31秒 | 耕作放棄地

同じような年数を農作業に費やしても、其処には大きな差違が生まれることがある。子狸が実感するのが畝立て作業、早い話、畑に畝を作るだけのことだが、結果的に大きな違いが出来てしまう。原因は熱量の差かなと想像している。つまり作業への集中度、作業の細やかさ、創意工夫の違い、根気強さ、等々が違いを生み出しているのではなかろうか。画像をご覧頂けたら一目瞭然かなと。

トップ画像は子狸が作成した畝の一例だ。大まか(世間では杜撰とも)で精密さの欠片も無い。一応畝の形状をしているだけ・・・・・・といった案配だろうか。反して後段2枚の画像は長老の畝立ての結果である。画像を眺めただけで違いがお解りかと。一目千本、ではないが何とも見事な形状でしょう。しかも彼はクワ1本でこの形状を作り上げるのだ。何ともはや。

彼の畝立てを眺めていて、優美さと共に感嘆するのが、見事な直線。しかも子狸と違い、彼は目印のライン用ロープを使用しない。全て目測なのだ。次に驚嘆するのが畝側面の滑らかさ、何と彼は足で踏み固めての作業なのだ。三番目の驚きが畝土壌の細やかさ、どうも作業中に団子状の土塊を細かくつぶしているようだ。総合的に眺めると、注意深く熱中してしかも根気強く作業を継続している模様。

彼は大御所に次ぐ高齢者、正直、作業の肉体的負担も少なく無いかと思う。にもかかわらずかくも見事な畝を作り上げる。あやかりたいと思いつつも追っつかないのが実情だ。山は大きく道は遠い、それにしても杜撰で大まかな気性を直していかないと。

 

 

 

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ニンニクは待機中

2025年02月26日 05時23分24秒 | 耕作放棄地

今のところは平穏無事な模様だ。何のことかって、他ならぬニンニクのお話。毎年定期的にニンニク栽培に挑んでいるが、無事であったり病魔にやられたり・・・・・順調とは言い難い側面も多々存在する。一番やっかいなのが病気であろう。物の本に寄ると、赤さび病、春腐れ病、等が代表的な病気のようだ。一昨年は病気にやられほぼ全滅であった。収穫不能となって急遽、知人に支援を仰ぎ、某かの物資補填を願ったものだ。昨年はそこそこの収穫だった。

現時点のニンニクは茎葉に多少の黄色味が見られる。この現象は多分に冷え込みによる一種の凍傷かと推察している。来月に入ると気温の上昇も期待され。徐々に消滅するのではと想定しているのだが。問題は病気であろう。上述の赤さび病、春腐れ病、とも名前は存じるが、具体的な症状や対策は不明だ。知識不足が否めないが、現実は如何ともし難い。

肥料の投与も関係するかと思われるが、多すぎず少なすぎずをモットーとしている。具体的には12月に1回目追肥、1月に2回目追肥、そして来月最終追肥を行う予定だ。品目は鶏糞と化成肥料の想定だ。

一昨年の病気壊滅の折も2月から3月中旬位までは異変は無かった。その後の病気感染のようで、春先が要注意な模様だ.症状が出るまでには多少の時間差があるようなので、注意深い観察が必要なようです。発生が想定されたら早めの消毒が必要でしょう。農薬に頼らざるを得ないようです。ニンニクは家庭料理にとって必需品、ある程度の備蓄は備えておきたいものです。保管は常温でもOKかなと。我が家でも屋内で風雨を避けるだけの保管ですが、支障は無いようです。

 

 

 

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鶏糞の活用

2025年02月25日 05時13分39秒 | 耕作放棄地

無農薬・無肥料栽培なるものに拘る方もおられるが、通常は肥料を活用しての栽培となってくる。何を主体とするかは個々人の好みだが、我々の仲間内では鶏糞の活用が多いようだ。農園内を彷徨ってみると彼方此方に鶏糞が積み上げてある。一番の理由はコスパの良さにあるのでは無いかと推察している。店舗によって異なるだろうが、概ね1袋15キロ入りで100円程度、可処分所得の少ない我々でも入手可能だ。従って鶏糞をメインとし、他の品目を併せて活用するのが仲間内での大勢かなと。

元々は豚糞主体であった。某養豚場と懇意にしており、ご厚意に甘えて頂戴に走っていたのだ。吉野の山奥だったが、仲間のトラックを借用しての搬送だった。だが先方さんも営業中の立場、何時までも甘えることは許されない。程々で中断してしまったのは当然かと。しばらくは混沌とした状況だったが、何時の間にか鶏糞に落ち着いたようだ。入手は、近くに養鶏場は存在するのだが、概ねホームセンター利用のようだ。

子狸も鶏糞主体で動いている。鶏糞以外では土壌改良をも兼ねて、有機石灰、米糠、籾殻、化成肥料等を使用している。ベースはあくまでも鶏糞なのだ。入手は某ホームセンターで半ダース単位の購入としている。1袋15キロあるので合計で90キロ、流石にこれ以上ともなると軟弱児には搬送困難だ。

鶏糞は窒素・リン酸・カリの栄養3要素を多く含むようで、野菜の栽培には打って付けの肥料のようだ。叉有機質も含んでいるようで有機栽培の中核にもなれるかと。難点は湿気に弱いことだろうか。とりわけ保存の場合に要注意となってくる。出来れば屋内保管が望ましいが、無理だったらビニール被せなどの防水対策を講じた方が望ましいかと。

 

 

 

 

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個数カウント

2025年02月24日 05時22分45秒 | 耕作放棄地

冷え込みを振り切って数日ぶりに農園へと出向いてみた。誰もいないだろうと推測していたが、さにあらず、百姓候補生氏が黙々と作業中であった。どうやらジャガイモの畝を触っている模様だ。問うてみると、ジャガイモの植え込み用の個数カウントだとか。種芋は既に購入し芽出し作業中との事だが、問題は種芋のカットの案配。幾つ、どのように、カットするのか。その為の基礎データーの確保らしい。

そういえば、それらしき行為だ。まずもって畝の中央部に溝切りを行い、溝の中程にマーキング用の穴を開けている。間隔は30~40センチ程度の模様だ。マーキングの穴は種芋の植え込み位置、穴と穴との間に元肥を仕込むようだ。使用する用具は三角ホーと支柱用の丸棒となってくる。お手軽な農耕用具である。

百姓候補生氏は3列の畝、子狸は2列の畝、開削した穴は両者共に80個前後だった.結論的には80個前後の種芋の準備になるのかと。購入した種芋はサイズがバラバラ、大きめなのはカットする必要があるが、切りすぎても難だ。必要数を把握した上で合わせた数量に留め置きたい.百姓候補生氏は多少追加購入の必要がありそうだ。未だ店舗には種芋が並んでいる。十分間に合うだろう。

天候は本日までが冷え込みで、連休明けから気温は上昇気味な模様だ。これが続くのか予断は許さないが、来週は弥生3月に入る。そう大きな冷え込みは無いものと期待したい。子狸的にはもう少し待って、3月上旬位の植え込みを想定しているが、天候の具合を案じるのみだ。上昇機運とあらばジャガイモの植え込みに入りたい。

 

 

 

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山の清水は蕩々と

2025年02月23日 05時23分38秒 | 耕作放棄地

普段はあまり気にも止めないのだが、水のありがたさを実感する時がある。農作業に従事する農耕者、つまり百姓である我々などその最たるものであろう。何せ作物は水無しでは育ってくれない。天水が基本だが不足の折には河川水を流用した用水路のお世話になっている。維持管理するのが水利組合、農村共同体の核となる組織だ。何処も同じかと思うが、定期的に用水路の補修や清掃を行い流路の円滑な流れを確保している。

こう記すとあたかも組合が主体であるかのような雰囲気だが、さにあらず。骨格となるのはあくまでも水なのだ。幸いにして当地は金剛山、葛城山の西山麓に位置している。山に降った降水、湧き出る清水・・・・・そうした諸々が長い年月を経て当地の田畑へと流れてくる。有り難く拝借して作物を育て、再び元の流路へと戻していく。稲作が始まったのは縄文時代とも言われるが、2000年からの歴史ともなるのだろう。水との共生の歴史でもある。

当地にも大小様々な流路が存在する。溝とも水路とも河川とも呼ばれるが、大小の相違ぐらいで働きは同一だ。まさに水無くして人間の生活は成り立たないだろう。聞くところによると、人間の体は60~70パーセントが水分で構成されてるそうな。ドクターの助言にもあるように、日常生活でも1日2リットル以上の水分が必要だとか。まさに水無くしては人間は生存不可能であろう・・・・・・と思う。

当地は恵まれた地域のようだ。金剛山、葛城山、岩湧山、の綺麗な水が蕩々と流れだしてくれる。水には困らない地域、幸いなことに滝畑ダムという巨大な水瓶も存在する。水の恩恵を見失いがちな我々だが、時として思い返し感謝の念を忘れないことだろう。

 

 

 

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