木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

シイタケ栽培は今

2025年01月29日 05時15分15秒 | 耕作放棄地

冬場になるとシイタケ栽培を思い出す。かって熱中していたのだが、原木たるクヌギやナラの減少により、困難となってしまったのだ。大まかな概要を記すと、12月~1月に伐採、2月頃に玉切り、3月頃に植菌、・・・・・といったスケジュールだ。画像は当時のものだが、流れは変わっていないかと思う。貴重なクヌギやナラを選別し、年度別に割り振りして使用してきた。もはや対象木も存在しないか僅かであろう。

ナラやクヌギは「萌芽更新」といって伐採しても根こそぎにしない限り再生される。10年も待てば炭焼きには使用可能ともなるが、シイタケ原木には少々年数不足かも知れない。山村の周囲には雑木林が広がるのが通例だが、都市部への利便性が高い地域は換金木である杉や檜が大半だ。シイタケ栽培とは縁遠い。

当地でもかっては炭焼きやシイタケ栽培が盛んだったが、何時の間にか廃れてしまった。市場の変化や原木入手の困難さによるものかと思われる。仲間達の間では伝統文化を残そうとの視点と共に収穫の喜びもあって取り組んできた。作業の後、取り立てのシイタケを炭火で焼いて醤油でほうばるのは何とも楽しみであった。そんな思いも、今や過去の思い出となったようだ。

よしんばシイタケ栽培に取り組む者があっても原木栽培では無く菌床栽培であろう。手間暇と効率性を考慮すれば無理も無いかと。しかしながら上記の流れでお解りのように、山と森と樹木との対話を通じた活動は経済性を上回る何かがあったように思う。菌床栽培では経済的利益は得られても、森との共生は難しいようだ。山里の民として寂しい限りである。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソラマメ元気

2025年01月28日 05時21分04秒 | 耕作放棄地

マメ科の野菜は好物だし栽培も比較的に容易だ。ただ連作障害が出やすく、年ごとに栽培地を変更する必要性があり難儀する。子狸は連作を承知の上で、やむを得ず、緩和措置で凌いでいる状態だ。従って収穫も程々といった案配で、新天地栽培には負けている。各位置かれた条件が異なるので、許された範囲で工夫すべきだろう。

マメ科の中でもソラマメは大物なので楽しみも大きい。今季は昨秋10月中旬に種蒔きを行った。以来3ヶ月余り、茎葉もかなり大きくなって来たようだ。茎丈は30センチ前後となってきた。欠損株は無く、発芽した全部が成長中の模様だ。26粒種蒔きして発芽不能だったのは確か1粒だったように思う。かなり優秀な発芽率だ。

ソラマメは茎丈が1メートル余にも達する。用心して栽培しないと倒壊する危険性が高い。強風が吹けばポキリといきかねないのだ。そこで周囲に支柱を立てる事例が多いようだ。茎1本毎の支柱など考えにくい。想定されるのは周囲に横棒を張りめぐらし、倒壊の支えとする事だろうか。子狸は竹の支柱を6箇所に立てた。何らかの形で支柱間に横棒を添わせる計画だ。

現在は大寒の真っ最中、1年中で一番寒い時期なのだ。確かに朝一番は氷点下ともなるが日中は結構暖かい。どうやら降雪も無い模様で、割と楽にしのげる冬場かと思っている。ソラマメを始めとしたマメ科の野菜も防寒装備は不用なようだ。このまま冬場を乗り切ってくれたら、春先から急成長するだろう。収穫予想は5月、その前にスナップの収穫も始まる。春から初夏に掛けてマメ科のオンパレードだ。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初仕事は土壌改良へ

2025年01月27日 05時22分28秒 | 耕作放棄地

新年になっても姿が見えないな・・・・・と案じていたら、想像どおり風邪をこじらせての療養中だったみたいだ。幸い、肺炎への道筋には到らなかったようで一安心。風邪→肺炎→お迎え、のパターンは結構多いようで高齢者にとっては難敵だ。改めて新年のご挨拶を交わし、初仕事を聞き出すと土壌の改良に努めるとか。ミニ耕耘機を引っ張り出し、ジャガイモ予定地から作業に取り掛かった。

申し遅れたが主人公は百姓候補生氏、26日が初出だ。既にジャガイモの種芋は購入してるみたいで、子狸より手回しが早い。子狸は未だ種苗店を訪ね切れていないのだ。品種はダンシャクとキタアカリに決めたそうな。サンルームで芽出し作業にも取り掛かってる模様で、出動は遅れたが準備は着々と進行中のようだ。

耕耘作業を覗いて見ようかと。予定地には籾殻や鶏糞等を散布し、ミニ耕耘機で攪拌中のようだ。冬野菜とは分離してジャガイモの為に空けていたようで、少々土壌は固い。何回もの耕耘で少しずつ土壌は柔らかくなっていく。土壌が柔らかく目が細かいほど野菜類は根を張りやすい。反復行為にはなるが、耕耘作業は繰り返すほど望ましいのかも。

子狸も習って耕耘作業に着手しようかと。もう1台のミニ耕耘機を引っ張り出し、夏野菜の予定地の耕耘に努める。そうこうしてる内に、長老や草刈名人氏の出動とあいなった。草刈名人氏は本年初出かと思ったが既に何度も出動してるそうな。子狸とはタイミングが合わなかっただけのようだ。現在は農閑期、今現在取り立てての作業もない。ご両者ともに収穫がメインかな、それと取り組むとすれば彼のように土壌の改良かと。春の到来と共に繁忙期に入る、土壌の改良といった基礎的な作業には時間的余裕がなく、目の前の作業に追いまくられるだろう。時間豊富な今頃こそ、ベースとなる作業を。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイコンは終焉期

2025年01月26日 05時27分32秒 | 耕作放棄地

今月初めにダイコンの事例をご紹介したが、どうやら終焉期に入ってきた模様だ。人様に提供できるようなダイコンは底をつき、小振りで貧弱なダイコンのみが残った。当地の通例だが、2月の中旬位になるとスが入る症状が現れる。ダイコンの形状は立派でも事実上食用には不適合なのだ。従って今月中位に賞味しきってしまうのが望ましいだろう。

本日自宅用に4~5本掘りだしてみたが、かなり貧相でしょう。味には支障ないので専ら自家用として使用してるが、人様への提供には憚られる。最も懇意にしているマダム衆は、小粒でもOKよ・・・・・と屈託が無い。流石にオオサカジンだ。

残ったのは凡そ20本位、自家用と懇意のマダム衆への提供とで消費は可能だろう。年によってはス入りで持て余す時もあるが、今年は全てを有効利用できそうだ。眺めていて、どうして貧相なダイコンが・・・・・・と疑問をお持ちかとも。子狸的な推測では、密植と畝高不足に尽きるかなと。凡そ20センチ間隔位で種蒔きした。種蒔きの段階では十分過ぎると思ったが、成長後のダイコンには不足だったようだ。それと畝高の問題、根菜類は深めの土壌を要求する。ダイコンが要求する必要量に満たない畝高だったようだ。

12月から収穫を始め、凡そ2ヶ月間楽しませて貰った。以降も春ダイコン、夏ダイコン、と栽培は可能だが、ダイコン栽培は冬場に限るかと思う。小雪が舞うような天候の日に、熱々のおでんなど最高でしょう。中でも具材としてはダイコンが最高との声は高いようだ。子狸にとっては苦手な領域(対象物)なんだが。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お裾分け

2025年01月25日 05時15分18秒 | 耕作放棄地

作業中の長老から声がけがあった。何でも「数日間所用で農園に出向けない、師匠のミカン畑に設置してある捕獲罠をチェックしてくれないか」との要望であった。昨秋から、イノシシ軍団の襲撃と前後してアライグマと思える害獣がミカンを襲っているのだ。残り僅かとはいえ、むざむざ連中の荒しのままには出来ない。そこで長老が捕獲罠を設置し、対策に乗り出した次第。なかなか有能な害獣で、こちらの裏をかいてくる。正直、餌を取られっ放しで勝負は連敗中なのだ。

子狸が出向ける範囲で覗きます、と回答。実は害獣のみならず、野ネコを始めとした対象外動物が罠に掛かることも時折あるのだ。確認して選別し、場合によっては釈放しなければならない。師匠にも長老にもお世話になってる身、出来ることは引き受けようかと。そして思い出したのか、長老からはもう一声が。共同の野小屋(子狸的にはゲストハウス)にハッサクが置いてあるから持って帰りなさい・・・・・・と。実は12日が森の作業日であった。参加した仲間達が帰路立ち寄って置いていってくれたもののようだ。

共同の野小屋は連絡調整と憩いの場、此処をキーとして作業は動いていく。ところが子狸の位置からは駐車場へのルートを外れ反対方向となるので立ち寄ることは少ない。森からのお土産には全く気付かなかったのだ。作業日からは10日余り、まあハッサクなので賞味には支障ないかな。有り難く数個を頂戴した。我が家の山の神の大好物だ、謹んで進呈しようかと。

それにしても森の作業に従事した仲間達は疲れ切ってるかと思う。それなのに重いハッサクを運んでわざわざ立ち寄ってくれるとは。参加不能な我々の事を気遣い細やかな配慮を見せてくれる仲間達だ。鑑みて、確かに此処はニッポンだと実感せざるを得ない。DNAに組み込まれた特有の資質なのかも知れないですね。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする