旅は続くよどこまでも。

とてつもなく不定期に、しかし何か思い浮かんだときにはどえらい勢いで書きなぐるブログ。

人間、機会を生かせるかどうかなんだなあ。

2005年10月28日 13時50分54秒 | 青森の日常。
取材のバタバタを終え、部屋に帰って台所で行水し、洗濯機を回しながらパソコンを開いた。
ん~と、まずチェックするのはOFFICE CUE DIARYのページ。
洋ちゃんが新しい日記書いたかなー、なんて思いながら。
そしたらヤスケンの言葉がUPされてた。

ロケと勉強を兼ねてNYに行っていた彼は、どうやら昨日だか今日だか帰宅して、やっとほっと一息入れてるらしい。
NYは刺激的な街だったとか。食べ物が口に合わなかったとか。もっとこの街を味わいたかったとか。またいつか必ず訪れたいとか。
とてもいい経験になったらしい。

ヤスケンがそんな思いをフォントに変換しているとき、私は青森市内の市場を、編集Sと2人で夢遊病者のように歩き回っていたんだ。



――ここで昨日の午後からの出来事を説明しよう。
10月27日木曜日午後。
今日は午前中一杯たっぷり寝たし、原稿もあと1本。とりたててすることもない・・・・なんて考えていたら、編集Sから連絡があった。
前日も前々日も暗いうちから市場の取材に出かけていた彼女だが、どうもタイミングが悪く、思うように仕事が進まないらしい。「だから明日も朝4時に古川市場に行くんです。今夜寝ちゃったら明日起きられそうもないから、今日は寝ないで夜明かししようかと思ってー」

どうせ暇な身だから、彼女の取材のサポートがてら、私も完徹&早朝取材に付き合うことにした。
夕食を済ませ、編集Sの部屋にパソコンだのどうでしょうのDVDだの持ち込んで、徹夜開始。
取材の予定時間は
1回目→4時
2回目→7時
3回目→10時
4回目→12時
という、なんともまあ感じの悪いタイムスケジュールで、合間、休むに休めない、かといって通しで片付けるにはかなりツライという形だったわけだ。

結局、編集Sの部屋と現場とを車で行ったり来たりしながら、古川露天早朝市場・アウガ地下市場・古川魚菜市場の3ヶ所で、やっとこさっとこ取材を終えたのは午後1時も回った頃さ。
編集Sは3時起き3日連続でヨレヨレだし、ダイエット中の私は、突然の10ヶ月振り生理大量出血に見舞われて昼頃には生ける屍だ。頭は朦朧、足はフラフラ、最後には物が二重に見えたねw

でもねえ。不思議なもんでねえ。
仕事してる最中は「ばかやろー、なんでこんな面倒なことをっ!」とか「ああもう給料も出ないのに付き合っちゃって私のお人好し! 馬鹿馬鹿っ!」とか「あーっ、チクショー! 愛想のねぇ連中だ、魚屋なんてのはまったくべらぼうめっ!」とか思ったりもするんだけどねえ。
いざ終わってみると、妙に清々しいわけよ、これが。
編集Sの手助けが出来てよかったなあ、いい人たちに会えたなあ、勉強になったなあ、なんてことを思っちゃうんだねえ、なぜか。

でね、部屋に帰って一息ついてパソコン開いたら、そこにはNYで刺激を受けたというヤスケンの日記があった。



人間ってさあ、この地球に何人いるのか知らないけどさあ。
同じ24時間を過ごしてるけど、きっとみんなひとりひとりが違う経験や思いをしてるんだねえ。



・・・・なんて思ったんだな。ふと。

芝居やドラマをガンガンやって、テレビにも映画にも出て、沢山のファンに囲まれて生きているヤスケンだけど、今は異国の体験を新鮮に感じてそれを日記に書いている。
中近東の国々を彷徨ったり、インドネシアで暴動に遭ったり、サハラ砂漠も縦断してそれを当たり前に生きてきた私だけど、今朝は東北の市場でのささやかな仕事を楽しんでる。

大切なのは、きっと、経験の種類や大小じゃないんだなあ。
その人にとっての、その人だけのタイミングや受け止め方なんだなあ。
今更ながらだけど、なんかそう思った寝不足の午後でした。

どうでしょう班のみんな、素晴らしい祭をありがとう。

2005年10月17日 22時45分59秒 | 水曜どうでしょう&NACS。
今朝、夜汽車で札幌から青森に戻ってきました。

洋ちゃん。
祭、本当に楽しかった。凄く幸せな3日間だった。
あんなにハッピーな空間と時間があるとは思わなかった。
私は文章を書くことを生業としているけれど、
あの3日間のことは、うまく言葉で表せないよ。
物書き失格だね(笑)。

私、最後に洋ちゃんが泣くと思ってた。
でも、ぐっと堪えて涙は見せなかったね。
涙どころか、4人の中で一番頼もしい笑顔だったね。
ああ、洋ちゃん成長したなあ、って思ったよ。
大の大人をつかまえて「成長した」なんて失礼だけど
本当にそう感じたんだ。

藤やんの日記にも書かれてたね。おれがここで泣いちゃいけないと思ってたって。
その通りだよ。これからは洋ちゃんがみんなを引っ張ってくんだよ。
喜界島を思い出したな。
洋ちゃんが先頭でリヤカー引っ張ってる姿を。
力強く、ぐいぐいと引っ張ってる姿を。
ミスターと藤やんとうれしー、3人を後ろに従えてさ。

私たちファンは、更にその後ろを押しているよ。
ずっと、みんなで押し続けてるからね。
疲れたら休んで、気が向いたら寄り道して、進んでいこうよ。みんな一緒に。

人生辛いことも悲しいこともたくさんあるけど、
それだけじゃないんだな。
一見理不尽に見えたって、
世の中に無駄なことなんてひとつも無いんだな。
そんなことを考えながら過ごした真駒内の3日間。
雨に濡れて、夜は手も足もかじかんでしまっていたけど、
心はとっても温かかった。
花火と月の光を浴びながら、みんなに出会えた自分の幸せを噛み締めた。
最後には月が少し滲んで見えたよ。

ありがとうね。
私、洋ちゃんの子猫で本当によかった。
ありがとう。