江少剣ブログ

東京都江東区にある剣友会「江少剣」の活動内容や連絡事項などを掲載します。

52歳一刀貫の剣道挑戦記~百四十七本目!

2020年11月08日 | 一刀貫の剣究室
こんにちわ!一刀貫です。ちょっと前になりますが、ボクシングの世界タイトルマッチが、ラスベガスで行われました。井上尚弥選手が7RKOで見事勝利しましたね、ご覧になったかたいらっしゃいますでしょうか。私はそれほどボクシングが好きというわけではありませんが、話題になっていたので試合を見てみました。なるほど井上選手、相手を誘う・崩すのがとても上手と感じました。自分がパンチを出す前に、必ず一つ入れて相手を崩してましたね。7RのKOシーンだけ見てもらっても良く分かりますが、井上選手がぐっと気を入れると、既にそこまでのやりとりで気持ちが負けてしまっている相手選手は、誘われて弱気な手を出してしまいます。そこに思い切り乗っかって、カウンターパンチで一撃でした。もちろんスローで見なければ全然分からない、目にもとまらぬ一瞬の攻防ですが、ただ好き勝手に手を出し合ってるのではない事が良く分かりました。
 
さて私、これまで剣道の稽古というと「技」の事ばかりを考えていました。面の打ち方、小手の打ち方。面返し胴はどうしたらいいのか、相手がこう打って来たらこう躱してのどうの・・・と。それももちろん大事です。でもこれ剣道的には、一番最後の部分なんですよね。井上選手の試合で言ったら、最後のカウンターパンチを出すところ。実はその前までが、大事なんですね。
いわゆる「攻め」「崩し」という事ですが、言葉では分かっていたのですが、これがどうも具体的には分からないでいました。最近やっと、先生にアドバイス頂いたり色んな剣道動画見たりボクシング見たりで少しだけ意識出来るようになってきた気がします。
 
「攻め」る事で相手が「崩れ」「誘われ」、そこに乗っかって打突することで綺麗な一本が生まれるわけですが。剣道におけるこの、「攻め」。これが何とも難しい。例えば両腕振り上げて「わっ!」と脅せば相手はびくっとなるかもしれませんけど、もちろんその瞬間に打たれてるわけで、動作的にも剣道的にはありえないわけですね。たまにこども剣士が足でドン!てやるの見ますけど、あれも品が無いし意味ないなあと思いますね、言って見れば自分が崩れちゃってるわけで。自分はしっかりと構えたうえで、正しく攻める崩すって、ほんとに難しいですね。一刀貫がホントにすごいなと思うのは、何もしてないのに構えただけで圧倒される剣士です。立ち合っただけで、もうダメ。打てる気が1mmもしない。「威圧」っていうんでしょうか、ほんとにすごいです。面白い事に、試合が強い人が「威圧」感が強いかって言うとそうでもなかったりします。やはり高段者の先生がすごいんですが。
 
その「威圧」、「気」って、どうやったら生まれるんでしょうね。それはきっと先生方に散々言われてきた、「気持ち」という事なのでしょう。猛々しいだけじゃない、ある所にまで達した明鏡止水の気持ちかもしれない。でもある種相手を圧倒する、強い気持ち。それを美しい構えと共に出されると、すごい「攻め」が生まれるのでは、と・・・うーーーん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そいつぁ困ったどうしようww
 
実は私体はデカいんですけど、すごくビビりなんですよ。弱気を通り越して卑屈なくらい。打った後真っすぐぶつかっていけないし怖くて突きできないし打たれるの怖くてすぐ崩れるし(自分で書いてて泣きそう。いやいやいや、気持ちで相手を圧倒なんてまぁー、出来ない。でもそれでは剣道にならない、しっかり気持ちを作る事も剣道では大事なのだな、という事はわかりました。つまりあれですね、私は剣道の稽古を続ければ、自分のそういう弱気な部分も直していけるという事ですね。強い気持ちをどうやったら作っていけるのか、剣道を通して修練していきたいと思います。
 
 しっかし気付く事があるたびに、全部課題となって積みあがっていきますわw。
 
     やっぱり剣道は難しくて、面白いなぁ。これからも稽古頑張ります!
 

明かるく楽しく元気よく!

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