朝夕涼しくなりましたが、来週には10月になるというのに東京34℃ってホントですか!?一刀貫です。私が知ってる、涼しい秋祭りの、あの10月はもう戻ってこないのでしょうか…
さてこの日曜に、また指導者講習会に参加しました。子供たちの元に立ったり審判をしたり、初心者の方を指導させて頂くようにもなり。剣道が自分の為、だけではいけなくなりました。人を指導するなど滅相もない、という私にはこういう講習会はとても大事です。
「審判講習」というのがメインになるのですが、当然審判には試合がつきもので、子供たちに試合の協力してもらった後に、大人も選抜で試合をするのですが。今回私も試合をさせて頂きました。江東区の錚々たる先生方の前で試合をするのはあまり嬉しいものではないですし、緊張もします。
でも不思議なほど緊張はしなかったのですが、一試合目では力の差を感じながら、それ以上に「自分が相手に動かされている」なぁと感じました。勝てないまでも、気持ちでこれほど負けていてはいけないと反省しました。
2試合目も、お相手はお見受けしたところ20代のバリバリ剣士で、良い所なくあっさり2本負け。私で最後の試合だったのですが。試合が終わると八段の大先生から「一刀貫さん、攻めてからなんで止まるの!」とご指導の声。ぐぐっと前に出てるのに、すっと引いちゃうそれはダメ。次は五段?何度受けてもそんなの絶対合格しないよ。
「はい、もう一回」
え!?
そこから10本ほど、相面などをさせて頂き、見事に全部取られました。先生方に「あーあー…」と思われてるんだろうなぁと思いつつ、でも良い経験だと思い直して挑戦したのですが、散々でした。
その後稽古を終えて帰り支度をしていると、段々悔しくなりました。でも次の瞬間、悔しいってのはもっとちゃんと稽古をして頑張ってる人が言えることで、私なんか全然稽古不足なのだからそんな事思っちゃいけない。悔しい前にもっと稽古しなくては。先生には「めげないように」とお言葉頂きました。その通りと思いました。悔しいより、心折れないように。これだけ力の差を見せつけられて、もうダメだ…にならないようにしないと。それはきっと大丈夫、稽古頑張ろうと思えたので。
色んな思いが渦巻く中、またほかの先生から「超ラッキーでしたね!」って言われて目からウロコでした。八段の先生に、稽古を見て頂くだけでも嬉しいのに、直接お声かけ頂いてあんなに時間取って頂いてご指導頂くなんてラッキーですよ!と。
そう、私はまだまだ心がなってないなぁと思いました。そうだ、なんてラッキーだったんだろう、と気づいた途端もう感謝の思いが溢れてきまして、再度八段の先生の元に伺って深々御礼申し上げました。すると「また、稽古にいらっしゃい」のお言葉を頂きました。ありがたいことです、「出来ない子ほど可愛いもの」というやつでしょうか(苦笑。
江少剣の先生方、本部の先生方、八段先生、先生方の優しさを裏切らないように、遅々として上手くなれなくても、上手くなりたいという思いを忘れずに真っすぐ剣道に立ち向かっていきたいと思います。
四段に合格してから、本当に「剣道」への思いや考え方が全く変わりました。その深さや難しさが、より見えてきて、そこに自分がもう全く追いついてないことにも気が付きました。素振りですら、こんなに難しくて意味深く、自分はなんとも全然全くできていない。本当にめげそうにもなるのですが「上手くなりたいこと、が剣道なのだ」と割り切って開き直って、また竹刀を振りたいと思います。素振りが「面白いなぁ」とも思えてきました。
恥をかいて、教えを請い。悩み楽しみ、日々感謝して。子供たちと共に、精進してまいりたいと思います。
ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!