江少剣ブログ

東京都江東区にある剣友会「江少剣」の活動内容や連絡事項などを掲載します。

52歳一刀貫の剣道挑戦記~百四十一本目!

2020年08月22日 | 一刀貫の剣究室
「全集中…水の呼吸…弐ノ型!水車ぁぁあぁあ!!!」
 
みなさん!「鬼滅の刃」見てますかー!!ってもう古い?w。先日動画でちょいと見たら中々面白くて、半分くらいまで追いついて来た所です 笑。おはようございます!一刀貫です。
ご存じない方も多いと思いますが、この鬼滅の刃という漫画、ものすごくざっくりいうと「主人公が刀で鬼を斬る」というものです(すげえざっくりw。そういえば古今東西、漫画の登場人物が日本刀を使う剣士、というのは結構多いですね。ルパン三世の五右衛門(斬鉄剣!飛行機でも真っ二つにするけど、こんにゃくは切れないw)とか、ワンピースのゾロ(三刀流?んなバカなw)とかが有名ですかねえ。考えてみればこういう時に出てくる刃物は大体、日本刀な気がします。あんまり青龍刀とかサーベルを持ってるヒーローは見たことがありません。やはり日本人には、日本刀なんでしょうね。見た目もとても美しいですし。大体男の子はちっさいころにチャンバラごっこなどした覚えがある物ですね。そういえば昨今、刀剣女子なんていう方々もおられるようで?日本刀好きな女性も増えているそうですね。そういう方々が思い切って剣道始めてくれたりすると、嬉しいんですが(笑。
 
さてところで皆さん、日本刀って実際に持ったことあるでしょうか。もちろん本物の日本刀を持つことは難しいのですが、剣道形などに用いられる模擬刀であれば誰でも持つことは可能です。とはいえ、中々実際に持ったことがある方は少ないのではないでしょうか。ちなみに私は「土産物」程度のおもちゃの白さや日本刀は持っていまして。たまに、耳かきの後ろのほわほわの部分で刀身をぽんぽんしつつ、「ククク・・・またつまらぬ物を斬ってしまった・・・」とかなんとかつぶやきながら悦に入ってたりします
 
ちょっと前に、形の稽古をされている先生に、模擬刀を持たせて頂く機会がありました。もちろん木刀は扱っていますので、まあその延長くらいな物だろう・・・と思っていたのですが。実際に持ってみて、これがびっくり全然違う。思わず「ええっ!?」と声が出てしまいました。まず竹刀と比べてみると、全体が短い。木刀よりも、さらに短い?かもしれません。そして、重たい!竹刀や木刀とは比べ物にならないくらい重たいですね。まあ金属ですから、当たり前といえば当たり前ですが。あと柄が細い?と感じました。だけに握りにくい。結果的に、何というか、バランス感が得られないんです。持ってしっくり来ない。刀のせいというか、私が未熟なんでしょうけど。振ってみて良いよ、とおっしゃって頂いたのですが、もう中段に構えただけで「こりゃまともには振れないわ」と感じまして。果たして実際振ってみたら、我ながら情けないの通り越して怒りを覚えるのも通り越した先にある角を曲がって、笑いが沸きあがってくるくらい、へにゃへにゃな太刀筋。剣先がまったく走らない、冴えゼロw。ああやっぱり。二度ほど振って絶望を感じ、御礼申し上げてお返しいたしました。今考えてみれば、日本刀は刀身全体が刃物とすれば、素振りの基本「肩を使って振る」事で、先を走らせるというより刀身全体を振り上げ振り下ろすことで、効果的にズバ!っと行けたのかな…なんて。もし次のチャンスがあったら、試してみたいと思います。手首を使うような振りをしてては確かに、こんにゃくも切れないわ
 
あの刀を、綺麗に振られる先生方は、やはりすごい。大会などでの模範演武は、大体模擬刀で行われますよね。その際は体の動きもさることながら、刀ってのはなっかなかに扱うのが難しいのだと留意した上で、先生方の太刀筋の美しさにも注目してみてください。感激ひとしおになるでしょう。そしてもしチャンスがあったら、一度日本刀を持って構えてみて、素振りをしてみては。新鮮な驚きがあるかも、しれません!(私だけかもだけど

(今回も全く私的な見解です。何卒ご理解ください)

明かるく楽しく元気よく!

ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!
色々なご質問や、体験入会の御申し込みなど、お気軽にお問い合わせ下さい!
click! 江少剣HPトップへ!
*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*・゜・*
江東区 で40周年の歴史ある 剣道・剣友会
江少剣 剣士募集!!
koshoken@yahoo.co.jp まで!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

52歳一刀貫の剣道挑戦記~百四十本目!

2020年08月08日 | 一刀貫の剣究室

剣道を初めてすぐの頃は、剣道では試合に強い事が良い事、と思いがちと思います。また剣道を良く知らない人も、そうでしょう。それは決して間違いではありませんし、そういう剣道を目指す人もいるでしょう。でもそれだけ、では、無いと思います。
例えば、剣道では礼儀作法が尊ばれます。礼儀作法などどうでもいいから試合に勝て、という指導者は一人もいないはずです。汚い反則をしてまで勝つことに拘るなら本末転倒、意味がない。でも礼儀作法がなっていて試合に強ければそれが剣道の全てかというと、それも、それだけ、ではないかなと思います。剣道をするという事は、どういう事なのでしょうね。まぁ私ごときが語るな、という事ではあるんですが。さてここで、私の大好きな、剣道の理念を思い出してみましょう。

「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」

どうやったら剣をうまく扱えるのか悩み続ける事で、人間として成長していきなさい。という事ですね。そこには試合に勝ちなさいとも高段位を取りなさいとも、書かれていません。試合や段位は剣道をする上での、一つの目安なのかなと、私は思うようになりました。
さてその考えの上で、もう少し「試合」という事を考えてみますと。試合とは試し合い、と書きます。相手と日頃の修練を、試し合う場なのですね。と考えれば相手は決して敵ではなく、日頃修練した技を試させていただく有難い相手。だから、敬意を払わねばならないのですね。あ、ここで一つの試合を思い出しました。それはもう15年?くらいも前になりますが。

地元での大会、当時(今も?)有名だった、S川君とT野君の試合を私は見ていました。まだ中学生か高校生になったばかりか、くらいの二人。まぁもう、見てるだけで恐ろしい、バッチバチの、鬼気迫る試合でした。本当にお互い、殺気を持ってるんじゃないか、少なくとも相当仲悪いなこれは…なんて思っていたのですが。どちらが勝ったかは今となっては思い出せませんが、試合が終わって数分後。私はたまたま試合会場の片隅で、二人の姿を見つけました。そして、呆然としたのを忘れもしません。面を外した下から出てきたのは、本当に可愛いつるんとしたまだ男の子の顔。そして二人で笑いあいながら、楽しそうに話していたんです。「え?さっきの試合の二人?マジで?」二人の可愛い笑顔と、もうホントに肩でも組まんばかりの仲良さそうなその姿に、私は何度も垂れの名前を確認してしまったものでした。それは何と言うか…とても美しい、いや神々しいとさえ感じました。勝って天晴、負けて天晴。剣道の試合ってのはいいもんだなぁと、心から思ったものでした。

さて段位の取得はどうでしょうか。強さの象徴?ではなく、品位、品格の取得かなと私は思いました。自分の剣道の品格がどれほどの物なのか、それをより高段位の先生に見て頂き、判断して頂く。段位審査とは、そういう場なのではないかと思います。剣道は礼節の武道ですから、本当に強い人というのは往々にして素晴らしく品位のある剣道をします。また自分に謙虚で剣道とその精神を心から愛し、稽古熱心です。ただもしそういう心無く、ただ試合に強いだけの剣士がいるとすれば、それではきっと高段位は取得できないのではないでしょう。とすればそれは人間の品位・品格にも繋がります。日頃から、人としての品位を磨いておくことも大事になるでしょう。現在最高位になる範士八段の先生が何人いらっしゃるか分かりません。その中にもしかしたら「自分が上手だ」、と思われる先生はいらっしゃるかもしれません。でも「自分の剣道が完璧だ」、と思われている先生は多分、いないでしょう。剣道は、一生をかけて求め歩き続ける、道なんですね。答えなんて無いのかもしれません。でもひとつ「一番大事な事」は分かります。それは、続ける事です。

きっとどんな高段位の先生でも、同じように悩まれているのだと思うのです。だから試合に勝てないから、上手くなれないからと止めてしまうのはもったいない。何で勝てないのだと悔しがる事は大事です。でもその悔しさに負けないで、力にして稽古に打ち込んだり、またむしろ面白がって研究してみたり(私はこっちw。どんな形でもいいので、ぜひ剣道を続けて行きましょう。そして続けるのに一番大事なことは!心身ともに健康でいる事です。当たり前のようでいて、これ結構難しい。病気しても怪我しても、続けられませんからね!おっさんは無理せず、辛い時はちょっと抜きながらですねぇ…(←おいw

こう考えると剣道の本質とは、悩むこと、なのかもしれませんね。
剣の道を歩く同士として、ずっと一緒に悩み、楽しんでまいりましょう。

(今回も全く私的な見解です。何卒ご理解ください)

明かるく楽しく元気よく!

ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!
色々なご質問や、体験入会の御申し込みなど、お気軽にお問い合わせ下さい!
click! 江少剣HPトップへ!
*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*・゜・*
江東区 で40周年の歴史ある 剣道・剣友会
江少剣 剣士募集!!
koshoken@yahoo.co.jp まで!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

52歳一刀貫の剣道挑戦記~百三十九本目!

2020年08月01日 | 一刀貫の剣究室

今日から8月ですねえ、でもなんだか季節が「らしくない」感じがします。雨は続きましたけど、結構涼しい日があった梅雨。今日まで、まだ台風が来ていないんだとか。今日から8月っていうのが、ちょっと信じられない感じすらします。

8月といえば思い出の稽古があります。剣道の稽古を始めて2年目くらい(と言っても数年前だけどw)だったでしょうか。今年と違ってまぁ暑い夏で、8月最初の土曜日は猛烈な真夏日だったのを覚えています。小学校の四階にあった体育館はもちろん冷房も扇風機すらなく、気温は40度はあったんじゃないでしょうか。稽古前にちょっと素振りしてるだけで、竹刀を振ってるこぶしの先から汗が飛びました。

当時私は子供たちと一緒にまだ下を回っていましたので、切り返しもかかり稽古も連続で続け(先生方が抜いてはくれていましたが)ているうちにフラッフラになって、足の裏の皮も剥けてしまいました。稽古の終わりには、厚い胴着が絞れるくらいの汗みどろ。面紐まで汗が絞れました。帰り道は担いだ防具が汗を吸ってあまりに重く、皮の剥けた足を引き摺りながら帰宅したもんでした。「大丈夫ですか?」と声を掛けられたら、「いやダメです」と答えていたかもw。いやー、キツかった。人生であれほどキツいと思ったこと、ないんじゃないかと思います。

でも今思っても不思議なくらい、「嫌だな」とは思わなかったんですよね。帰ってからは、どうやって来週までに足の裏を治すか(冷やすことです!アイスノンとかで冷やしまくると早く治りますよ(実感)!)、多分明日から襲い来る全身の筋肉痛をどうするか(しっぷ薬など買いまくった)、稽古後防具が重いのは、キャスターを使えばいいなぁなんて事ばかりを考えておりました。そして翌週の土曜も、やはりものすごい暑さだったんですが。これまた微塵も「嫌だな」と思わずに稽古に向かいました。基本ヘタレな私にしては、不思議なほどです。

でもその稽古で、ふたつ、私は宝物を手に入れました。

その一つは、本当に微かな物ですが、「剣道をしてますと言えるプライド」です。私は先生方と違っておっさんになってから剣道を始めたので、先生方が学生時代に何百何千と乗り越えた辛い稽古をしていません。そういった稽古なくして、果たして剣道をしていますと言って良いのか。悩んでもいた…というか少し卑屈にすらなっていたのですが。あの二週間。というか辛かった稽古の翌週の稽古に、何の躊躇いもなく出かけたあの、「気持ち」。あれがあるから、ヘタレではありますけど剣道してますと人に言えるなぁと思っています。いやもしかしたら人生としてもあの時の「気持ち」は、一つ大きなプライドと自信になっているかも、しれません。

もう一つは、微かな季節の移ろいを感じられたこと。二週間とも稽古は辛かったんですが。二週目の稽古の途中で、ものすごく微かながら、季節が少し優しくなったのを感じて驚きました。私的に極限状態だったので、たった1週間の小さな空気の変化、季節が秋に向かい始めたのを「あれ?」って感じで感じ取れたんです。割とマジで極限状態だったので、本当に一瞬、季節が応援してくれてるのか?と思ってしまいました。あの不思議な感覚・体験も、宝物ですねぇ。

おっさんには夏の稽古は、キツいものです。でもあの夏以来、夏の稽古を休まない事が、剣道をしていると言えるプライドだと思うようになりました。今年もそろそろ梅雨も明け、夏が到来します。夏が遠い花火になっちゃう前に、稽古再開できるといいんですが。

明かるく楽しく元気よく!

ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!
色々なご質問や、体験入会の御申し込みなど、お気軽にお問い合わせ下さい!
click! 江少剣HPトップへ!
*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*:.。..。.:*・゜・*:.。..。.:*・゜・*
江東区 で40周年の歴史ある 剣道・剣友会
江少剣 剣士募集!!
koshoken@yahoo.co.jp まで!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする