今週も江少剣のお稽古は夏休み。子供たちは大きな大会に出てたみたいですねぇ。おはようございます、一刀貫です!
大人たちはと言うと、城東地区の「指導者講習会」に出席しておりました。朝は9時半から16時までみっちり、ケガについての座学から日本剣道形に基本技稽古法、審判講習まで受けておりました。一人でも多くの子供たちに、剣道を正しく理解してもらって大好きでいてもらいたい。その為の講習です。
さてその中の審判講習では、実際参加者に参考試合をさせて審判をするのですが。私は一番最初に試合を致しました。試合の前に「勝ち負けは関係ないので、あまり練らずにどんどん打ち合ってください」と指示がありました。とはいえ久々の試合です、懐かしい緊張感にわくわくしながら、さてどうしようかと色々考えました。
まずは立ち居振る舞いをしっかりと。お相手に失礼無いように、かつ、ヘタクソがバレないように(笑。立礼から、蹲踞すると大体お相手のレベルを感じられます。どうやら同じ四段で、同じくらいのレベルと感じられました。そしてお相手に、わずかに固さが感じられます。どうやら緊張は一緒、いや私の方がリラックスしているかな。それなら、初太刀はしっかり攻めてからの面にしよう。と、打ってみると、お相手は中々良いタイミングで出小手を合わせて来られました。「お、講習的には良い感じだな、もしや小手を取られるかな?」と思ったら。旗は二対一で、私の面で一本頂きました。
ここまでは、良かったんですが。
二本目開始に向かう時に「気持ちと攻めでは勝ってたな」と思いました。だからお相手は出小手で来たし、私の面が勝った。良い傾向です。ところがそこからお相手は、徹底して「返し技」を狙っているようでした。体も手元もすごく固くなっていて、私の打ちを警戒しています。私は攻めて、面を打つ。でも攻めが足りずに、返し胴を頂きました。
ここらへんから、てっきり、狂いました。
「そんなら私も返し胴を打ってみるか」「いや俺も出小手打てるし」と、こちゃこちゃとした事を始めてしまいました。お相手も相変わらずなので、何だか二人でバタバタと子供の喧嘩でもしてるような剣道になってしまったのでした。どうしてそうなったのか。どうやら「勝ちたい」という気持ちが出て、それに負けてしまったようです。弱いなぁ。結局引き分け。
そういうお相手だからこそ、静かで強く、大きく鋭い剣道をやってみるべきでした(出来るかは別として。負けたって良い、返し技を狙う相手を凌駕するような、攻めて崩して面を打つ剣道を試させて頂く、本当に良い機会だったのにもったいない。何度思い出しても悔しくてなりません。
試合、試し合い。良く言ったものです。普段の稽古、解釈、理解を、試してみる機会。今回はうまくできなかったですけど、次回は普段の自分の稽古と剣道のテーマを思い出してしっかりと、試してみたいと思います。
悔しいー!
ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!
からだと血液型はおおがた、でも小心者の一刀貫です!おはようございます!
私は四段審査の受審を意識し始めたあたりから、特に面打ちの稽古に注力するようになりました。今も毎回面打ちを意識して、稽古をしています。
剣道を始めたころは、それこそ小手も胴も打てなかったので面しか打ってませんでした。でも試合に出させて頂くようになると、試合に勝ちたくて小手や胴を打つようになり、いつの間にかそればかりになっていました。正直申し上げて、面打ちに、意識が薄くなっていたと思います。
丁度そのころ、もしかしたらそんな私に気が付いたのか、稽古の際に大先生にこんなことを言われました。
「剣道は、面です。小手や胴なんて、どうでもいい。面を打ちなさい」
私はとても反省させられて、改めて面打ちを稽古しなおしてみました。
すると、驚くほど色んな事に気が付きました。一番痛感したのは、「自分の弱さ」でした。面を打ち合うと、「先に相手を打ちたい、打たれたくない」という弱い気持ち、邪念が出てきます。瞬間的な事、反射的な事なので隠せないんですね。そして気持ち同様、面打ちが曲がるのです。体に力が入り右手に力が入って、曲がる。それは今でも、直りません。弱い心が直ってない、邪念を捨てきれないからです。そして結論、自分がどれくらいどのように「ヘタ」なのかが、やっと分かった気がしました。すると剣道がさらに面白く、魅力的な事に感じるようになりました。
そして、剣道への価値観も変わりました。コロナ禍で試合から遠ざかったこともあるでしょうが、試合に勝ちたいより、強い剣道が出来るようになりたいと思いました。それは即ちまずは、強い心を持つことです。
相手の動作や気勢に負けず「打って来い!こちらの面はこうだ!」と強い気持ちを保ったまま、最後まで打ち切る。出来なくても先に打たれても、自分の気持ちに負けずに打ち切る。これがまず大事だと思っています。気持ちが曲がらなければ太刀筋も曲がらないし、腰の入った打ちが出来ると思うからです。
そこに打つ形や姿勢、技を乗せるように稽古します。そしてそれら「気剣体」が一致した、強い打ちが、いつか、出来るようになりたいと、思っては、います。まぁホントに最初の一歩でコケて、足掻きまくっている所ですが。
そういえば以前やままさ先生に、「綺麗に打たれる事も大事だ」というようなことを教えて頂きました。これもすごく心に残っていて、こちらが綺麗な打ちを出せていると、相手の返し技なども綺麗に決まる。その通りだなぁと思って、これも普段の稽古で意識しています。相手の返し胴などを、変に体ひねって避けたりせずにバッチーン!ともらってみる。それが最近本当に見事に頂くと、ちょっと「おほーー♪」と思えるようになってきました。ああー、でもやっぱり面はずっぱり貰うと悔しいなぁ、まだまだですねぇ。
でも、自分の弱さを痛感出来た事はとても痛快ですし、それを克服しようと挑戦している事はとても楽しいと感じています。いつの日か自分の弱さを克服できるのか出来ないのか、とても楽しみにまた、稽古を続けたいと思います。
ぜひ私たちと一緒に、気持ち良い汗をかいてみませんか!