窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ユリカモメとウミネコ

2019-11-09 22:52:13 | カモメ類

野付湾に注ぐ春別川の河口は満潮干潮の影響をとても強く受けます。潮位の差が大きい時は、

干潮の時、川の中に中州が現れます。そこはカモメやカモが休息するのに利用する好ポイントに

なります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★  ユリカモメとウミネコ  ★

夏季、根室海峡で過ごしたウミネコとロシア北部で繁殖していたユリカモメが集団で集まって

いました。ウミネコとユリカモメはこれから南下して行きます。

ウミネコは根室海峡で小魚やイカなどを捕り、真水を飲みに川にやってきます。ついでに

水浴びをし、中州で羽を乾燥させがてら休んでいきます。

ユリカモメは潮が動くときに川を上ってくる小魚の群れを狙って、集まってきます。特に

潮が満ちてくるときは海から水が遡上する勢いで、たくさんの小魚が水底から舞い上げら

れるプランクトンや水生昆虫を狙って水面近くで動き回ります。

ユリカモメは小魚を狙い飛び回ります。潮が満ちで来ると川の流れが止まってきます。

それまで活発に飛び回っていたユリカモメは休むためにまだ顔を出している中州に休みに

来るのです。

ウミネコとユリカモメ。この2種だけがそろって集まることは、おそらく今の時季にしか

見られない組み合わせです。これから南下して行く者同士、しばらく滞在して、寒気が

降りてくるとともにいなくなります。