窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

引き潮とタンチョウ・2

2019-11-28 14:14:34 | タンチョウのいる風景

潮が引いてくると川底が出てきます。浅くなると川底に潜む魚のカジカやギンポ、カレイ、

エビが見つけやすくなります。タンチョウは下を向き、ゆっくり歩いて行きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★  引き潮とタンチョウ・2  ★

水の流れが速まるせいで、少し濁っている水面を上から覗き込むようにそこにいる魚を

探し出しています。先が尖った嘴は菜箸みたいに魚を挟むにはちょうどいい具合です。

がっちと挟むとぬめりのある魚でも落とさない力と工夫があるようです。

浅くなると川の上流まで移動してきます。私がいるあたりまで来て、川の真ん中で

回遊してくる小魚の群れにもあたりを付け素早く掴みあげます。アオアシシギみたいに

ちょこまかではなく、アオサギみたいに素早く上から捕り上げます。

潮が引きだしてから2時間くらいになると水位が1メートル近く下がり、張っていた

薄氷はほとんどが流され、岸辺の氷が残っているだけです。

寒さが日に日に強くなり、もうすぐこの河口での餌取りができなくなります。