渡りというものは面白い。小鳥から大型のハクチョウやワシまで渡りをします。
秋。野付半島は北で繫殖したとりたちが南へ向かう通過場所になっています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ カモ達がどっとやってくる日 ★
おかげで不精な私には野付半島に毎週出かけるだけで、世界の鳥たちに会えるチャンスに
恵まれるのです。ほんとはロシアのツンドラ地帯や北極海に面した地域に行ってみたい
のですが、広大で交通事情が悪く、行くだけで莫大なお金がいるのです。
ならば渡りの途中で寄って行く鳥たちを探して、観察する方が効率的ではありませんか。
居直ってしまえば、腰を落ち着かせ、野付半島に通えばいいのです。遠征の費用と時間が
節約できるし、不安がないのがありがたい。
カモ類はその代表格。9月下旬から10月中旬がカモが怒涛のごとくやってくる時期です。
中でもオナガガモやヒドリガモは万単位でやってきます。野付湾が広くて数をしっかり数
えることは無理ですが、おおざっぱな数は写真や観察で推測ができます。
飛んでいるときは写真で押さえておけば、あとで数えることができます。正確とは言え
ませんが、目でカウントするよりは正確に推定することができます。
水面に降りているときは波に隠れたり、カモ同士が重なり、より正確な数字を出すのは
無理に近いです。それでもじっくり見ていると、どのくらいの個体数がいるのか見えて
くるものです。5万羽、10万羽というくらいは雰囲気で推測できます。
根室海峡側から100羽、200羽ほどのカモの群れが湾内にやってくるのが観察でき
ます。ピークの時に当たると、次々に群れが入ってくる光景を目のあたりにします。
群れが集まり海水面でエサを捕っていたり、ワシに脅されて集団で逃げ回ったり、
休んでいたり、どこに行ってもカモだらけの時期があります。
集まっているだけで感動的になってしまいます。すごいです。