窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

引き潮とタンチョウ

2019-11-26 19:42:29 | タンチョウのいる風景

早朝、茶志骨川の河口は潮が引いて浅くなっていました。満潮時に凍った川の表面は

薄くて流されていましたが、岸辺の氷は残っています。厳しい朝でした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★  引き潮とタンチョウ  ★

ヨシ帯が迫る河口は浅く、広く、水鳥たちが休息に訪れるサンクチュアリーです。

その浅瀬に2羽のタンチョウが食事に来ていました。この河口を周辺を縄張りにする

夫婦のタンチョウです。ここ数年、高潮や嵐で繁殖に失敗しているペアです。

日の出前のひととき、人影がないせいか堂々とヨシ帯から出てきて水の中の魚を捕って

います。

柔らかな日の出前の光を背景にゆったりと彼らの光景を見るのは最高の気分になります。

川の真ん中の方では底に隠れるギンポを、流れに沿って移動する小魚をゆっくり歩を

進めながら狙いどりしています。

岸辺に寄ると頭のでかいカジカをつかみ、暴れて食べにくいと岸辺に持って行きます。

カジカには棘があるので慎重に弱らせてから食べています。

潮が止まる時間が来るまで、タンチョウのディナーは1、2時間でしょうか。