ダイゼンという大型のチドリの仲間がいます。大型といえキジバトくらいの大きさ
です。が、干潟に出るとけっこう目立ちます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ダイゼンの白黒、けっこう目立つ ★
冬と夏で全く羽色が変わる鳥は多いのですが、ダイゼンは白黒の羽色に大変身、
なぜか目立ちます。
嘴と眼を結ぶ線から下、顔、頸、胸、腹にかけ真っ黒です。上面は額から頭、
背中、翼、腰、尾まで白地に黒のスポットが混じるものの、遠くからだと白く
見えます。ツートンカラー。
下の面の黒さがはっきりしているせいで白地に混ざった黒が白くなってしまう
錯覚を見ます。このコントラストがとても上品で優雅に見えるから不思議。
行動も、干潟をゆったり歩き、時にチドリらしく小走りに走る、時にぴたりと
止まり、砂の中のゴカイを引きだす、この仕草が優雅なんです。
野付湾に姿を見せるのは5月。すっかり夏羽に衣替えし、このまま北極海沿岸に
向かう姿になっています。
関東では数百という大きな群れになるそうですが、こちらでは多くて10羽ほ
どの群れでやってきます。
メダイチドリやハマシギ、トウネンなどに混じり、干潟でエサを捕っています。
飛ぶと翼が長く、高速で飛ぶ形をしています。
警戒心が強くなかなか近寄れません。すぐに飛んで行ってしまうのです。