カッコウが静かに活動しています。5月の末にやってきて、声が数日しましたが
あまり声を聴かなくなりました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ カッコウ、静かに潜航 ★
森の中では小鳥たちが産卵し、育雛に入っています。それに比べ、野付半島で
はようやく草が伸びだし、早く到着していたノビタキやアオジたちがようやく
ヒナが孵化したくらい。まだ抱卵中の個体がたくさんいます。
遅くやって来るカッコウは到着時から活動的です。カッコウと鳴くことはあま
りしません。小鳥たちの繁殖状況から、すぐに托卵行動に専心しだすようです。
なわばり状況はよく分かりませんが、移動してくるときにカッコウと鳴き、
小鳥をおびき寄せます。灌木の下の方に止まり、じっと動かず、周囲を見回し
ます。
小鳥が攻撃的か、そうでないかを見極めます。警戒しているノビタキたちはな
わばりに入ってくる鳥やキツネ、イタチの仲間に敏感です。ヒナが生まれてい
ると必死で攻撃的な行動をとります。出来るだけ巣から遠ざけようと警戒の声
を出し向かってきます。
卵を抱いているときは比較的おとなしく、見ているだけのことが多いようです。
それをカッコウは見極めているのです。卵なら巣に行って卵を産めます。次々に
多くの小鳥に卵を托卵すれば、ヒナが生き残る確率が増えます。
これからノゴマやシマセンニュウ、コヨシキリなどが産卵に入ります。容易で
ない托卵をたくさん産むことが彼らの戦略です。
もしかするとメスの産卵を優先させ、オスたちはフォローに徹している時期な
のかと思う時があります。
オスどうしが激しくバトルするのは7月人入ったころによく見られるのです。
縄張りよりも托卵を支えるのに徹するのかも。