窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

カワアイサのオス、河口に集まっています

2020-06-17 18:51:00 | カモ類

カワアイサのオスが野付湾に注ぎこむ川の河口の中州に10羽以上が集まりだし

てきています。また、メスが10羽以上のヒナを連れて泳いでいるのを川で見か

ける季節になりました。繁殖期が真っ盛りです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

      ★ カワアイサのオス、河口に集まっています ★

カモの仲間は産卵するまではオスが一緒にいることが多いのですが、ヒナが孵化

するとメスがヒナ育てに当たり、オスはいなくなります。

つまり、用無しになります。カワアイサもその部類です。孵化したヒナにはオス

はいらないのです。木の洞などで巣を構えるカワアイサは孵化するとヒナは木か

ら飛び降り、水辺まで走ります。それを導くのはメスです。生まれたときからヒ

ナは自分でエサを探し、お腹を満たすことができます。

メスはヒナが外敵に狙われないように、警戒し、逃走し、ひとりでヒナを護りま

す。水面を走って逃げ、警戒の声を出し、川面を移動して行きます。川面は水生

昆虫が羽化して湧いてくる時期があります。ヒナが育つ時期と重なり、十分に食

べるものがいきわたるのです。

オスが用無しなのは、環境がヒナを育てるからです。

子育てに参加できないオスが派手な繁殖衣装を脱ぎ捨て、メスと似たような羽色に

変わっています。

河口に集まるのは海に群れで出かけ、魚を得るのに共働しているのです。やがって

大きくなって集まってくるヒナたちを待っているようです。