大潮の干潟。潮がすごく引くので干潟で生活する生き物が物陰に隠れ、潮が上
がってくるのを待っています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ カラスのカニ料理法 ★
干潟は多くの生き物の食堂になります。カラス、カモメ、オジロワシ、タンチ
ョウ、アオサギ、シギ・チドリ、カモ類、キツネなど干潟にやってきて、生き物
を漁っています。
カラスはわざわざ森から遠征してきます。美食家で生きたもの食べるのが大好き
です。今日は、干潟に残されたモズクガニが餌食になりました。小さなカニから
大きなカニまで様々です。
カラスが引っ張り出したのは大きなモズクカニ。爪を大きく広げ、威嚇します。
それをどのようにして食べるか、作戦を練るカラス。
挟まれると怖い爪を意識して、無防備な脚を狙います。とっかかりは脚を掴んで
降り投げることです。投げ飛ばすとひっくり返り、お腹を見せます。すぐに起き
上がれないカニを再度掴み投げます。
繰り返しているうちに抵抗する力が弱くなり、さらに何度も投げ飛ばします。
どんなに屈強なカニもさすが、投げ飛ばされているうちに、力が萎えてきます。
それを待つ、これがカラスの諦めないです。しだいに力がなくなった脚は狙わ
れます。
最後には脚で押さえ、脚をもぎ取ります。1本ずつ、もいでいくと脚を踏ん張っ
て、抵抗ができなくなります。そうするとおもむろにお腹の三角の褌を引き剥
がし、身が一杯入っている甲羅の中を剥ぐって行きます。
そこまでに至るカラスとカニの戦いです。