海霧の影響で牧草の刈取りが遅れていました。今年はオホーツク高気圧が強く
寒気と太平洋の暖気ががっぷり四つ、そのため海上で発生した海霧が根室地方
を毎日覆い尽くしました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 牧草地にタンチョウ ★
6月の日照時間が8時間ほどと発表がありました。気温も上がらず5月下旬の気温
が続いています。7月に入り、ようやく海霧が減ってきました。蝦夷梅雨が終り
そうです。
途端に、酪農家は天気図とにらめっこしながら牧草の刈取りを始めました。一番
草はぱりぱりに乾燥させなくても半生でバンカーサイロに運びます。
三方をコンクリートで張り、そこに材料を敷き詰めるバンカーサイロ方式で、
牧草の漬物を作ます。刈り取りした後、トラックで運ぶので時間をかけず仕事が
進みます。
刈取りが終ると、すぐにカラスやトビが集まってきます。草の中にいたバッタや
ネズミを捕りに来るのです。
半日ぐらい経つとタンチョウが現れます。彼らは警戒心が強く、安全だとわか
るまでやってきません。右往左往するバッタやネズミはいませんが、尖った強靭
な嘴で柔らかな土に潜むミミズを取り出し、食べるのです。ゆったりと歩きな
がら嘴を差し込みミミズをとりだします。
やって来るのはほとんどが2羽の番。今年、子供が育たなかった夫婦が多いよう
です。近寄ると警戒して、すぐに飛び去って行きます。
毎年の行事です。