窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

コヨシキリ

2020-07-14 18:33:33 | 山野の鳥

野付半島の草原は一時放牧と牧草地として活用されていました。今では道立公

園になり、ラムサール条約に登録され、自然回帰の真っ最中です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

              ★ コヨシキリ ★

3000年に渡り、流されてきた土石が地形と海流により形成された砂嘴の半島です。

その上で育まれた植物群が砂の上に発達、そこに鳥や動物が生息しています。

草原のアラカルト。同じように見える草原でも場所場所で植物の生え方が違い

ます。コヨシキリは半島の基部から流れ込む茶志骨川を縁取るヨシ原帯に隣接

する地域で多くの個体が繁殖活動をしています。

5月下旬にやって来るコヨシキリ。彼らが到着したころにはヨシはまだ新芽を出

したばかりです。去年の枯れ茎が林立する中で囀りますが、ヨシを縁取るハマナ

スの灌木の上やシシウドの枯れ茎の上に止まり囀っていることが多いようです。

巣つくりが始まってもヨシの中ではカラスに見つかることが多く、ハマナスの

灌木中や草むらの中に巣を作っています。

ヨシは伸び始めると密集し、行動しにくくなるようで使う頻度が少ないようです。

活動は周辺の草むらが主流です。花を撮影していると巣の近くに寄ることがあり

警戒の声を上げます。

ノビタキと違い、草むらの中がエサ取り場なので潜ってしまいます。静かに近

づいて来るときは草の先の方がかすかに揺れてきます。浮きがコツコツ上下す

るような感じです。

ヒナが生まれてどのくらいかは、くちばしに挟まっている虫のん大きさで分か

ります。

見やすそうですが観察するには辛抱がいるコヨシキリです。