窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

氷開け、オオハクチョウが水を飲みに

2021-02-23 13:28:39 | オオハクチョウのいる風景

3月まじか。春の兆しが加速しだしました。夜はマイナス10℃、昼はプラス

の気温変化が普通になってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ 氷開け、オオハクチョウが水を飲みに ★

河口まで厚い氷で閉ざされていた川。満潮干潮の潮位の差で、氷が割れ出し

割れた氷が流れ出して行きます。開いた河口に海からオオハクチョウが登って

来ます。

真水を飲みに来るのと海水が付着した羽を真水で洗い落とすのが目的です。

厳寒期、海に出て岸辺の近くの浅瀬で海草を食べ過ごしていたオオハクチョウ

の行動も広がってきています。動きが活発になってきています。

食事を終えた彼らが河口からゆっくりと川に入ってきます。まだ河口から50m

ほどのところまでしか入ってこれませんが、水面が穏やかな川はひとときの一服

には最高の場所です。

長い首を伸ばし、水をのどに吸い込み、頭を上げて胃の方へ流し込みます。

とっても美味しそうに眼を細めます。塩辛い海草を食べた後の真水は体を清浄

にする聖水です。

落ちつくと頭を水に突っ込んで、背中に水を掛け揚げ、翼を広げばたつかせ、

密着した羽と羽の間に水を掛けます。繰り返しやることで塩分のべとつきを落

とします。保温を維持するには大切なお手お入れになります。

カラスの行水より力強く、迫力があります。ゆっくり過ごし、お腹が減ると出

かけて行きます。