窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

シロカモメ

2021-02-20 13:22:58 | カモメ類

シロカモメは氷に似合います。北極海に面したツンドラ地域で繁殖するシロ

カモメ。6月に繁殖地に着くころは周囲はまだ氷解けの時期です。白い世界

が似合う寒さに強いカモメです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ シロカモメ ★

海が荒れるとシロカモメも風蓮湖の氷の世界にやってきます。ワシやカラス、

トビとともに漁師が投げる雑魚を狙います。

普段群になっていることが多いのですが、1羽、2羽と単独で氷の上で休んで

います。

ワシたちの行動を観察し、海側からはるばるやってきているようです。目ざと

個体です。氷の上で飛んでいるシロカモメを下から見ると青空に溶け込んで

いくように見えます。

氷からの反射光が白色を溶かすんです。海辺で見るシロカモメとは違う透明感

あります。すごく後光が射す雰囲気になるから不思議です。

 


オオワシも飛んでいく

2021-02-18 18:45:04 | ワシのいる風景

風蓮湖の周りの林で待機しているオオワシ。年々数が少なくなっています。

原因は水揚げされる魚が少なくて、風蓮湖に魅力を感じなくなっているのです。

きっと。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ オオワシも飛んでいく ★

視力のいいワシは遠くで作業している漁師の網揚げを凝視続けます。動きがある

と止まっていた枝から飛び出し、氷の上を低めに飛んで駆けつけます。

オジロワシに比べ一回り大きいオオワシは、飛ぶとさらに大きく見え、迫力が

出ます。特に黄色い嘴が目立ちます。上くちばしが太くがっちり、かぎ状に曲

がり、強い力で厚く頑丈な皮を引き裂きます。

翼を広げると肩羽の白と尾羽の白が周りの羽の黒と対照的に鮮やかで強烈な印象

です。見事な配色がワシファンをワシづかみにします。

オオワシは日ごろのんびり、ゆったりと飛ぶという印象がありますが、いざと

なるとカモやカモメを追いかけるスピードを出します。

翼の軸が硬く、空気の切り裂いて飛ぶことができます。飛んでてもしなりが少

なく見事な翼を見せてくれます。

ですから遠くでも一目散で飛んで行けるんです。


オジロワシが横を飛んでいく

2021-02-16 18:36:02 | ワシのいる風景

風蓮湖の氷上。オオワシやオジロワシたちが氷下待ち網漁で雑魚として投げら

れるカレイやカジカを狙い飛び交います。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ オジロワシが横を飛んでいく ★

陸から離れたところの氷上でじっと待機するワシたちは、時々軽トラックや

スノーモービルでやって来る漁師の動向を忍耐強く見守っています。

例年ならどっさと投げられる雑魚ですが、今季は多くありません。ぽいぽい

くらいです。数少ない雑魚を狙い、漁師が去った後にワシたちが飛んできます。

30mほど離れたところで待機してると私の横を通過して行きます。他の場所

では決してありえない行動です。

ワシにとり警戒すれど無視しても盗りたい食べ物です。びっくりするのはこちら

で、大型のワシの飛行姿を撮るのに必死です。


必死です、ワシたち

2021-02-15 19:45:45 | ワシのいる風景

今季の風蓮湖の氷の上は歩きやすい。雪が降りましたが、気温が低かったせい

表面が凍らず、風で吹き飛ばされています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ 必死です、ワシたち ★

埋まらず歩けるのは愉しい。広い風蓮湖の上を横断する気持ちで歩きます。

私は日・祭日しか行かないので、漁師が魚を回収しに回る日と会わないかもし

れない。車やスノーモービルで設置網に行く漁師が少ないのです。

回収している魚の量を遠くから見ていると以前に比べ10分の1くらいしか

ありません。チカやワカサギ、ニシンは金になりますが、それ以外のカジカや

ヌマガレイなどの雑魚も多く入っていません。

つまり投げる(捨てる)雑魚が少ないんです、今年は。遠くから様子を見ている

オオワシやオジロワシが集まってこないのです。投げられた雑魚を数羽が取りに

来たら、なくなります。

氷上で待っているワシたちは我慢強い。次にやって来る漁師を待ち続けます。

そんな状況で1羽のワシが大きな魚を掴み、飛び出すと目ざとく見つけたワシ

追撃します。大体、若い個体が大人の個体に狙われることが多いようです。

経験を積んだおとなワシはスピードが速く、不意を衝くのが上手い。逃げる

若いワシを氷の上に追い込みます。ケガをしたくない若いワシはすぐに魚を

放します。勝負は瞬間に終わります。

大きなカレイをワシ掴みして大人のワシは去って行きます。こんな光景があちら

こちらで見られます。ひもじい季節です。


風蓮湖、氷上を往く

2021-02-13 21:11:46 | 根室の風景

2月は厳寒のピーク。二十四節気の第24。1月20日から2月3日まで。確かに根室

地方では寒気が安定していました。今季は特に厳しい寒さでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ 風蓮湖、氷上を往く ★

おかげで氷の厚さが日に日に厚くなり、漁師に話を聞くと60cmになっている

と言っています。1月の24日頃より安全第一とする漁師が一斉に氷下待ち網漁の

設置に動きました。

例年なら軽トラックを陸上に置き、スノーモービルで氷上に出ていきますが、

今季は軽トラックで氷の上に出て行く漁師が多かった。

雪が少なかったこともありますが、氷の表面が融けないので走っても安全と判断

したそうです。軽トラックは4輪駆動、吹き溜まりに入っても軽快に進みます。

氷が厚い分、作業は大変だそうですが、氷が割れることがないので沖合まで突っ

走ります。

最近は目印に遠くからでも目立つ旗を立て、自分の網に真っ直ぐいける工夫を

しています。

ホワイトアウトになっても今はGPSを各人が持っているので迷わず走れる

そうです。

ただ、今季は魚があまり網に入らないようで、網揚げの時にワシたちがあまり

集まってきません。