2時頃~5時まで、交代で休み時間が取れた時もありました。
休みが取れない時は、夜のネタの仕込み
(エビ・穴子・キス・ハゼ・メゴチ・)、
トイレや室内のモップ掛け、テーブル磨き、カウンター磨きなどです。
特にカウンターは、クレンザーとタワシで力強く磨きました。
問題は、銅鍋磨きでした。
銅鍋磨きは、鍋の底をガスで熱し、鍋の外側にこびりついた、
てんぷら粉や内側に付いた油のカスを、スクレーパーで削り取る作業でした。
熱せられている時は良いのですが、冷めてくると中々取れません。
10分位作業して又熱してもらい削るという作業を繰り返しました。
1時間もやればくたびれる重労働でした。
それでも、店の前の歩道で、二人並んでやりますから、
道行く人を眺め、ファッションや歩き方を、
ほめたり、けなしたりと、案外苦しい中にも楽しさがありました。
銅鍋は当然、いつもピカピカに輝いていました。
スクレーパー、今も使っています。