今じゃ西成の動画がバンバン上がっているが昔は写真を撮るのも一悶着起こるから躊躇われる場所だ。
たまたま泊まったホテルが近所だったからぶらぶらと散歩をしたが面白いねえ。
西成暴動の発信地となった警察所、無数の簡易宿泊所、美味そうだけど何の肉だと思ってしまう屋台、そんな中に児童施設があったりしてバランスは取れているんだろうなあ。
今じゃ有名になったスーパー玉出、最初見た時はパチンコ屋だと思った。
やたら不思議な張り紙が多いのもここの特徴で凄く面白い。
観光客は行かないけど魅力的な所だよ、個人的には。
農山村では露天の排便排尿は当たり前だ。
田畑や山中にトイレは無いから。
野良で働く人は基本的に何処でもする。
男女問わず何処でもする、それは山登りの人と同じ。
つまり”花摘み、キジ撃ち”だな。
学生時代、農家の友達の家に遊びに行った時、菜園で婆さんが立小便をしていた。
着物の裾を少し広げてじょじょじょじょじょじょと。
女性の立小便は噂には聞いていたがまさか自分が遭遇するとは…
その農家の友達も何処でも立小便をする奴で一番驚いたのは大学のグラウンドでいきなりやりだした時だった。
家の外は何処でも便所みたいな感覚だから仕方がないが…いやそんな訳はない！
しかしここ西成では街中でも！
日本一の高さを誇るのが”あべのハルカス”。
阿倍野という名称から”あべのスキャンダル”しか出てこないのは爺の証拠。
日本一のビルの側には高層マンションが並ぶ。
そこから石垣を下がった辺りには色町、飛田新地があるからびっくり。
玄関先には遣りて婆と妙齢の女性が座っている光景は落語の世界だなあ。
知らずに入り込むと余計にその感が強い。
黄昏る色町には冷やかしの若者が群れていた。
上がるつもりはさらさらないのだろう、もっとも私も無いけどねえ。
今じゃあユーチューブで幾らでも動画があるから驚くねえ。
色町の裏は大きな墓場、なんだか生老病死入り混じる混沌であいりん地区も込みで面白過ぎるなあ。
5年前に日本のディープサウスと呼ばれる大阪南部へ仕事で行った。
天王寺のホテルに泊まったが辺りがどのような地区なのか全く予備知識が無かった。
37度という猛暑の中をふらふらと徘徊したが直ぐにその空気が他のどんな場所とも違う事に気が付く。
ここは好きな所に違いない。
動物園の横を通って行くと、おお、通天閣！
おお、串カツ！
直ぐにビールと串カツセットで腹を満たし更に歩くと、何とも言えないアーケードがあった。
所謂地方都市のシャッター商店街とはこれまた違った雰囲気、やたらカラオケ飲み屋が多いし人通りも多い。
何やろかな？ここは？
しかし間違いなく好きなばしょだぞ、これは。
もうアンテナが立ちまくりのエリアだなあ。
