ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

屋台は消える運命か

2021-01-13 13:08:20 | グルメ

昔は屋台商売が多かった。

麺類や粉もん、おでんや焼き鳥、お菓子の類まで実に豊富。

大人から子供まで屋台を楽しんだ記憶がある。

子供用には溶かした飴を型に入れてマチ針でチマチマと抜く型抜き。

簡単な物はへらの様な形でこれは誰でも抜ける。

最上級はキノコで首の部分が細くて難しかった。

キノコを抜くとおじさんが飴玉をくれるがその判定は異常に厳しかった。

「ここが欠けとる」

どう見ても完全に抜けていても難癖をつけて飴玉はくれないのだ。

大人は汚いなと思った瞬間だ。

優しかったのはワラビモチ売りのおばちゃんでちりんちりんと鈴を鳴らしながら公園にやって来た。

氷水の入った樽の中に浮かんだわらび餅を網で掬って黄な粉のトレーへ放り込む。

甘くて冷たい夏のおやつ。

10円で4個だがおばちゃんはよく五個入れてくれた。

何時も同じ場所にあったのがたこ焼きの屋台で夫婦がくるくると焼いていた。

覚えている範囲では一皿5個10円だったのが徐々に減り最後は2個10円だったと思う。

成長するに伴いそんな屋台と疎遠になり気が付けば屋台そのものが街角から姿を消していたのである。



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