その昔は長寿の咄家と言えば林家正蔵(彦六)だった。
80過ぎまで高座に上がった人は多くなかったから驚異の人である。
今では80過ぎなんて珍しく無い。
弟子の木久蔵も今では80過ぎである。
その木久蔵の落語だがNHKで数年前に聞いた。
酷いものだった。
余りに酷い出来だった、というより何故古典をやったのか不思議??
演目は道具屋である。
決して難しい噺ではないがここまで酷い出来になるのかが不思議だった。
噺をきちんと覚えていないし事前にさらってもいないのだろうなあ。
学生の方が余程上手くこなすよね。
公開録音で客がいるがシーンとしている。
当たり前だ、あまりに出来が悪くてどう反応したらいいか困るだろう。
彼の名誉の為に言うと新作は面白い。
「正蔵伝」や「昭和芸能史」は楽しいのである。
まあしかし長生きは凄いなあ。
ちなみに私が下町でスナップショットをしていた時代はまだ正蔵師の長屋があってその前には同潤会アパートが立っている。
今は勿論無いが…
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