台所から漂うニオイは大切な記憶である。
子供時分、カレーを作る母の後ろ姿と香ばしさはセットだった。
視覚と嗅覚ががっちりと結びつき今でも時々思い出す。
香ばしさの正体は小麦粉を炒めるニオイなのだ。
カレーのニオイよりも白い小麦粉がだんだんと小麦色(何か妙だが)に変化する時間が記憶に刻まれているから不思議なものだ。
当時はまだインスタントのルーではなくカレー粉を使って作っている。その時にとろみを付ける目的で炒めた小麦粉を加えるのである。
今じゃそんな事する家庭は無いだろうなあ、本当に良い香りなんだ。
ちなみに私もカレー粉で作るが炒め小麦粉は入れない。
個人的にはサラサラが好きなのだ。
鶏ガラでスープ取って、鶏肉、炒め玉ねぎ入れて、ニンジン入れて、カレー粉、塩、味を見つつジャム系入れて、ヨーグルト入れて。
簡単に作っても美味しい。
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