新聞の夕刊に別荘地の問題が載っていた。
管理費を巡って住人と管理会社の訴訟沙汰が頻発している。
田舎暮らし情報誌では別荘暮らしというジャンルがある。
別荘地ならば煩わしい地元民との付き合いは不要で都会的なドライな対人関係で済むから楽だというのだ。
何故このような需要が生まれたか想像するに容易い。
財布や預金通帳が何処にしまってあるかを皆が知っている様な、子供の成績や妻の体脂肪値を皆が知っている様な異常ともいえる濃密な関係は移住者には耐えられない。
長年都心のマンションで暮らして来た人には地獄である。
そこで管理費さえ払えばそれなりに田舎暮らし、自然暮らしが出来る別荘地は需要が高いのだ。
別荘には数次のブームがあった。
大きな物は高度経済成長時代、それとバブル期だ。
50年前に分譲された関東近郊の別荘地は所有者もそして管理会社も転々として権利関係が訳解らん状態の所が多い。
地元自治体も匙を投げてしまい固定資産税の徴収もされない。
そんな負の遺産となった別荘地も未だに売られているから驚く。
100坪で300万円等と広告がくだんの田舎暮らし雑誌には載る。
それを見た都心の人は驚く。
100坪を300万円で買えるのかと…
地元では実勢価格ゼロである。
当たり前だ。
山の中の100坪等利用価値もない鼻くそなのだ。
それでも引っ掛かる人はいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます