田舎者なので演芸を生で見る機会は殆ど無かった。
24歳の時に初めて東京へ来たが真っ先に向かったのは新宿末廣亭。
もうワクワクしながら初めての寄席を堪能した。
その時のプログラムは大切に取ってある。
初めて生の小さんを見たが‟ああ、テレビと同じだ”と感心したものだ。
時々寄席に行くと何故か小さんにあたる確率が高く縁を感じたものだ。
子供を連れて末廣亭へ行った時は当時の小正楽さんの時に小さんの顔を切っていた。
横の娘(当時小学校低学年)に
「いいか、直ぐに手を挙げて貰いに行くんだよ」
と言い聞かせて小正楽さんが
「はい、ではこれどなたか…」
言い終わらぬうちにダッシュした娘がめでたく頂いた。
小正楽さんは池袋演芸場でも作品を頂いた事がある。
夏休みで子供達を連れていったが場内は何とか‟つ離れ”した程度でガラガラ。
そんな中現れ、何時ものように身をひねらせながら紙を切る小正楽さん。
「では最後に」
と紙を手に取ると流れてきたお囃子はミッキーマウスマーチ。
ああ、子供の姿を見て楽屋で決めていてくれたんだなあと直ぐに解った。
そしてうちの子に手招きして出来上がったミッキーマウスをくれたのである。
小さんとミッキー、大事に飾ってある。
ちなみに小さんには取材をした事があって末廣亭の裏にあった喫茶店で話を聞いている。
舞台もインタビューも変わらぬ姿勢、流石は小さん。
いやもっと驚きの事実もあった。
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