こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今日の夕焼け(2022年6月)

2022-06-29 | 夕景

今日は終日、薄く靄(もや)がかかっているようなすっきりとしない空模様であった。そして、日中の最高気温は40℃近くまでになった。群馬県は山沿いに位置しているために、日本海側からの風によるフェーン現象に加えて、太平洋側からの風が山並みでストップするようなヒートアイランド現象の影響を受けるようである。

さて、今日は日没のときを過ぎてから上空が赤く染まった。暗くなる寸前での夕焼けは、日中の暑さを思うと何か心を動かされる光景であった。

アップした画像は午後7時半頃に撮った夕焼けの光景である。

 

 

 

 

 

 

気象庁ホームページより

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撮影:6月29日午後7時半頃、ホワイトバランスは日陰に設定、EF 17-40 mmF4L、EOS 6D、RAW(撮影時)→ JPG変換

 

 

 


夕焼けでのグラデーション(最高気温が40℃ 近くになった日にて)(2022年6月)

2022-06-26 | 夕景

群馬県内での最高気温(アメダス観測値)が全国版ニュースに登場する時季になった。昨日(26日)、隣接する街に1位の座をゆずったが、当地の最高気温は39.8℃であった。6月において、自分の体温よりも3℃ 以上も高い気温に囲まれるとは想定外のことであった。予報によると、今週も同様の結果になりそうである。当方としては、居直ってこの時季ならではの楽しみ方を見つけたいと思う。

 

さて、昨日は近くの尾根から日が昇るとともに熱気を感じる風が吹きはじめた。そして、日の出前に漂っていた雲は蒸発したかのように消えはじめた。気温は高かったが、湿度はかなり低かった(20% 程度)。結果として、紺碧の空が広がり、陽光を遮ってくれる雲は午後後半まで現れなかった。

午前5時頃にて

午前7時頃にて

 

 

午後7時過ぎのことであったが、北東方向での夕焼けが目立つようになった。日没のときを過ぎてマジックアワーに入る時間帯においてである。グラデーションカラーの薄雲と夕日で輝く入道雲(雄大積雲)による構図は、当方にとって日中の高温からの美しいプレゼントであった。

 

 

広角にて(1)

広角にて(2)

 

午後7時半頃にて

 

 

撮影:6月25日午後7−7時半、桐生市にて。ホワイトバランスはくもりに設定した。

 

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気象庁ホームページから引用(6月25日)

 

余談ながら、このときの当方の体温は36.5℃であった。

 


梅雨の晴れ間に、上空に広がる波状雲の夕焼け(2022年6月)

2022-06-22 | 

日の入り後、周囲が暗くなりはじめたとき、上空の雲が夕日に染まる。山並みを額縁とする限られた空間での彩りは、ときとして唖然とするほど美しい。

この日、日の入りは午後7時3分(群馬)であった。数分後、上空の波状雲が夕日に染まりはじめた。アップした画像は7時10分頃から同30分頃までに撮ったものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余韻のときに向かって

 

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6月16日午後7時過ぎ、桐生市にて。ホワイトバランスは曇りに設定した。

 

 


梅雨の晴れ間に、透明な空に浮かぶ十三夜の月と積雲(2022年6月)

2022-06-18 | 月、月光彩雲

今日も雨は降っていないものの、梅雨の時季らしい空模様になっている。しかし、12日午後では、その時季の最中であることを忘れさせるかのように、透明な青空が広がった。何事にも例外があることを今更ながらに実感しつつ、月の出のときまで青空が消えないことを願った。

十三夜の月(旧暦13日目の月)が、まだ夕暮れが迫っていない時間帯に近くの山並みから姿を見せた(午後5時半頃)。

 

木の葉の間から、その月を撮ってみた。「芭蕉葉を柱にかけむ庵(いお)の月」(松尾芭蕉)。芭蕉はどのような月を眺めたのであろうか。いつものように、当方の空想はタイムスリップした。葉は芭蕉ではなくてサザンカのものであったが。

 

暗くなると、十三夜の月は明るく輝いた。午後7時半頃。

 

 

ところで、翌日と翌々日(十五夜、望)では、厚い雲に邪魔されて月がどこまで昇っているのか全く判別できなかった。今月の天候は気まぐれだと承知していても、望の梅雨時らしい輝きも眺めたかった。残念である。

 

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さて、こんな景色にも透明感が満ちていた。午後5時過ぎに現れた積雲である。

 

青空に濁りがなかったことを反映して、積雲そして雄大積雲(入道雲)には生き物を思わせるような雰囲気が漂っていた。

 

 

夕日に染まる積雲が月の方向にゆっくりと流れてきた。日没のときまで、雲の彩りは美しかった。

 

両者を同一アングルで撮りたかったが、雲が月に近くなる前に、それの彩りは日没で消えた。

 

撮影、6月12日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光に設定。


梅雨の晴れ間での朝焼け(2022年6月)

2022-06-15 | 朝景

梅雨の晴れ間ならのグラデーションに富んだ日の出前の色彩に惹かれて、この日(13日)も午前4時前から散策を始めた。アップした画像は、いわゆるマジックアワーでの空模様である。上空に浮かんでいた薄い雲が山並みの彼方からの朝日で染まる光景は、単に美しいとの言葉では表現できないほど、自分にとって印象深いものであった。

午前4時 10分頃

4時 17分頃

4時 20分頃

 

4時20分頃(2枚組パノラマにて)

4時21分頃

4時22分頃

4時26分頃(2枚組パノラマにて)

上の画像の右下の部分を望遠でクローズアップしてみた。通常の波状雲とは異なった形で雲が並んでいる。はっきりとしていないが、波頭が並んでいるように見える。早朝の気流が安定していない時間帯での現象であることから、ケルビン・ヘルムホルツ不安定性による波雲と呼ばれている珍しいものをイメージしたみたが、これ以上の解像度でその姿を捉えることができなかった。

 

6月13日、桐生市にて、広角(EF 17-40 mm F4L)および望遠(EF 70-200 mm F4L)、RAW (撮影・現像)→ JPG(現像後)。

 

なお、この日、昼頃に青空と雲の境目がはっきりしているときがあった。

青空と雲の対比による透明感は梅雨の時季を忘れさせるほどであった。

 

追記:この日の夕刻から今夜(15日)まで上空は再び厚い雲で覆われている。昨日は望(満月)の姿が雨雲のために全く見えなかった。

 

 


洋蘭、デンドロビウム・ノビルタイプ「清少納言」(2022年)

2022-06-11 | 

今春から今夏にかけて居室で花を開く、ラン(蘭)(2

 

 

 

 

 

 

 

ノビルタイプの原種(デンドロビウム・ノビル)はヒマラヤ山脈の麓からミャンマー、タイ、ベトナムの山岳地帯(1,000〜1,500 m)の高地に分布している。このタイプの魅力は豪華な花姿にある(江尻宗一「デンドロビウム」NHK 趣味の園芸)。実際、販売されているものではバルブ(茎)が隠れてしまうほど、多数の花が開いている。

居室で育てている株は豪華とは程遠い花姿になっているが、個々の花には魅せられるものがあると、当方は思っている。アップした画像は「清少納言」との名のもとに販売されていた。もっとも、花期が終わった小さな株であったので、いつものようにワンコインで手に入れたが。

それでも、根の手入れなどしながら育てたところ、僅かの数ながらノビルタイプとしては大きめの花が開いた。「清少納言」との名は花の清楚な色合いに由来すると聞いている。なるほど、当方においても清楚な雰囲気を感じさせる花が3月下旬から5月中旬まで咲いた。

新しいバルブが3本ほど伸び始めた。このランに対する当方の想いは今や来春にタイムスリップしている。

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撮影、4月上旬、EF 100 mm F2.8L、ホワイトバランスは太陽光よりもやや低い色温度(5,000 K)に設定した。

 


洋蘭、デンドロビウム・スペシオキンギアナム「コマチ」(2022年)

2022-06-10 | 

今春から今夏にかけて居室で花を開く、ラン(蘭)(1

 

優しい色のグラデーションと質感が花の魅力を高めている。

リップ(唇弁)そして小さな突起での斑点状模様も美しい。

バルブの頂部から花茎を伸びる。今回は、1本のバルブから1本の花茎が伸びて、10個程度の花が開いた。

草丈は40cm程度ある(2月下旬頃にて)。

 

♦どのような花が咲くかとの好奇心に駆られて、花期が過ぎたものを入手し、根の手入れと植えかえをして管理してきたラン(蘭)が順調に育つと、好奇心が満たされたとの思いと同時に、自分なりに育てる役目を果たしたとの気分になる。

♦アップした洋蘭は今春に花を開いたキンギアナムタイプのデンドロビウムである。キンギアナムタイプとはオーストラリア東部を原産地とする小型の原種キンギアナムを中心に交配育種され、品種改良されてきたグループの総称である(江尻宗一著「デンドロビウム」NHK 趣味の園芸)。

♦数十個の花が咲いたお蔭で、我が居室は1ヶ月半ほど「エレガントな雰囲気と芳香」で満たされた。今は来年に向けての準備として新芽が出てくるのを待っている。

 

♦当方がときどき思い出すセンテンスから。

「ランには「虚栄心に訴える何か」があるらしい。見栄っぱりは、他に二つとない、最後の、そしてもっとも美しいランを手にいれることに喜びを感じるのだ。」ナタリー・アンジェ(Natalie Angier)著、相原真理子訳「嫌われものほど美しい」(草思社)」

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撮影、2月後半から3月後半において、ホワイトバランスは太陽光。

 

 


梅雨入り直前での空模様(2022年6月)

2022-06-08 | 雑感

今週月曜日(6日)、関東地方に対して梅雨入りとの発表が気象庁から出された。昨年(21年)の梅雨入りは6月19日であり、梅雨入りが記録的に遅いと言われていた。一昨年(20年)では、梅雨開けがかなり遅かった。今年の梅雨はどのような経過を辿るであろうか。

さて、先週後半は、翌週に梅雨入り宣言が出されることを予感させなかったほどの空模様が続いた。ここでは、4日(土曜日)での空模様を時系列で並べた。

午前7時頃。透明な青空に広がる絹地を思わせるような薄雲(表層雲)が印象的であった。

 

 

 

以後は、「淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし(方丈記)」を実感させるような空模様になった。

午前10時頃。

午後6時頃

 

 

午後6時半頃

 

午後7時頃。自然美術館・展示品「黒い雲(層積雲)、夕日に染まる雲(積乱雲)そして青空による空模様」

 

夕日に染まる雲と染まらない雲。これら雲の高度差が如実に現れている。

周囲が暗くなるまで。構図上からは夕日に染まる積乱雲がもう少し発達することを期待したが。

 

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6月4日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光あるいは曇りに設定した。RAWで撮った画像をJPGに変換した。


今日の朝焼け、帯状の波状雲が濃赤色に染まって(2022年6月)

2022-06-01 | 朝景

昨日は朝から夜まで上空が厚い雲で覆われていたが、午後11時頃から晴れるとの予報が出されていた。そこで、晴れてもなんらかの形で部分的に雲が今朝まで残るならば、その雲は朝日に染まるだろうと仮定してみた。こんな単純な動機に駆られて、今朝は午前4時前から周囲に迷惑をかけないようにと抜き足差し足忍び足のスタイルで散策を始めた。ちなみに、日の出(群馬)は4時27分であった。

 

4時25分頃、朝焼けが最高潮に達した(パノラマ、2枚組)。雲は予想をはるかに超える色合いで朝日に染まった。

今週はこの山頂(385 m)付近から朝日が昇っている。

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経時変化

4時15分頃、どこまで雲が赤く染まるかと期待して、やや緊張した。この段階でうっちゃりにて敗退したことが何度かあったからだ。

 

4時25分頃、稀に見るほどの色彩に感動して、年甲斐もなく脈が少し速くなった。

パノラマ(2枚組)にて

 

(余談ながら、心臓冠動脈のカテーテル造影検査で、冠動脈とその周辺の動脈には狭窄箇所がないとの診断を既に受けているが、いまだに脈拍数とリズムを気にしているので(苦笑))

 

4時25分頃、朝焼けの範囲が上空まで広がった。

 

 

4時30分頃、濃赤色の朝焼けが終わった。

 

4時35分頃、雲の形が変化して再び異なるタイプの朝焼けがはじまった。

 

4時50分頃、日の出の時刻は過ぎているが、まだ山頂付近から朝日が昇っていない。なおも、美しい色彩の羽衣(雲)は上空で舞を続けた。山並みによる自然の暗幕はまことにありがたい。

 

夕食時、これらの画像を眺めながら、自然からのプレゼントに好物のビールで乾杯した。ただし、家人から350 mL でストップを強いられたが(苦笑)。

 

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6月1日、午前4ー5時まで、桐生市にて。

撮影でのホワイトバランスは日陰または曇りに設定した。EF 17-40 mm F4L。