雨も風も天の息吹。
逆らう術はない。
立ち向かう勇気も無い。
自然に勝てる訳が無い。
勝てる筈がないだろう。
ただ我慢する気持ちが有る。
被災が落ち着き、復旧を願う気持ちが有る。
自然からやられても、やり返す気持ちが無い事は無い。
この災難に何らかの意味が有るんだろうから。
たとえ小さな人間で有っても、こんな事で負けてたまるかと。
やられっぱなしで、スゴスゴと引き下がるだけが、能じゃないと。
ちゃんと復旧して見せてやるから。
やられっぱなしじゃ、悔しいじゃないか。
自然にやり返す事はできないが、自然を見かえす事は出来る。
これでどうやと!!あれだけやられても、また立ち直ってやったぞと。
おおいなる意思に、喧嘩を売っても勝負にならない。
勝負をするなら「後の先」。
先の仕掛けを受け流し、一本を取る事。
どう仕掛けて来るのか解らない相手に、仕掛けさせて受け流してから、一本を取る。
そして、なぜ相手が仕掛けて来たのかを考える。
その真意は解らずとも、自分なりの答えが出れば、自分自身は納得出来る。
おおいなる意思に、問える姿勢が出来れば、自分にとって何らかの答えを掴む事が出来る。
それが何で有っても。