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爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

初恋は

2020-07-14 15:10:58 | 日記
60年程前の話。

幼い頃からシャイな性格で、長じても、未だに治ったとも思えない。

初恋と言うのかも知れない。

当時北九州の中学2年。

相手から話しかけて来た。

少しずつ話し出したが、気の置けない程の仲にはなれずにいた。

半年位して、担任から彼女が転校すると発表があった。

突然の話に動揺もするが、なす術もない。

元の住まいが近所だった、すぐ後ろの席の女子に、彼女の住所を聞き出した。

今まで、そんなに親しく話す仲でも無かった彼女に、急に手紙など出しても戸惑うだけではなかったのか。

「急な転校でびっくりしたけど、寂しくなったから、手紙を出した」みたいなもの。

彼女は私が住所を聞いた女子に、経緯を話してどう対応すれば良いかと、相談していたらしい。(これは後日談)

にべも無く断れずに、当たり障りのない手紙が帰ってきた。

初めは嬉しかった。

その後数回に及ぶやり取りで、文通は途絶えてしまった。

私が途絶えさせてしまった。

結局は振られたのかな。

一方的に上げた熱が少しずつ冷めて行った。

初恋は実らないと言うが、スキルも無い子供に、相手が興味を抱く筈もないだろう。

思い返すから、甘酸っぱいのかも知れない。

幼い思い込みが生み出す、幼い感情なのかも知れない。

だから、初恋と言うのかも知れない。